見出し画像

スケジュールは一体何のため?

今日は調停でした。疲れた・・・。

もちろん調停の進み具合も重要項目なんですが、今回に限っては「ちゃんと自分で運転して行って帰ってこれるか」が最優先事項でした。

noteにも書いている通り、離婚の決着を待たずに引っ越ししたため、裁判所は家から車で約2時間弱の距離になりました。(前は車で30分程度)州も違うため、ルートによっては3州もまたいで運転しなければなりません。(千葉、東京、横浜の様なものでしょうか。。)

もちろん最初なのでタクシーとかメトロで行く事を考えたのですが、ついでにいくつか寄りたいお店もあったし、オフィスもこっちの方向なので、車で行くことにしました。

混んでいると怖いので、朝の7時に出発。弁護士には11時過ぎに来るように言われてましたが、遅れて慌てるよりは早く到着して待っていたいタイプ。空き時間に本とか読んでいたい。それに出発の時間がちょっとずれると、通勤ラッシュに引っかかって、1時間ちょっとで行ける距離が、突然2時間になる事もある。インドの交通渋滞は避けるに限る。

何度もルートを確認した上に、Google Mapも常に確認しながらだったので、行きは問題なく、スムーズでした。早く到着してしまったので、どこかで朝ごはんでも、と思ったのですが、ちょうどいいお店が無かったので裁判所に直行することにしました。

8時40分には到着してしまったので、裁判所の中のベンチに座り、会社のメールを確認したり、本を読みながら待つ。インドも昨日ぐらいから気温が下がって来たので、日の当たらない場所で、金属製のベンチに座っているとゆっくりと寒さが洋服を通して体にしみこんでくる。

そういえば、久しぶりのお留守番だけど、にゃんこたちは大丈夫かな?

11時過ぎたので、裁判所の部屋に行って、弁護士に到着の連絡をする。今日はいつもはない大きなテーブルが真ん中に置いてあって、映画にでも出てきそうな書類の束がいくつも高く積み上げられている。(インドでは、各案件の情報は紙ベースで、それを紐でくくってある。)前回もそうだったけど、今日も人が多い。

今日はもう判事はお出ましの様だ。2時間かけてきたかいがあった。少なくともドタキャンじゃない。

インドの司法のシステムはなんとも微妙で、その日に来た人が早い者勝ち的に判事に主張していく。(判事がかかわらない案件も、同様に言ったもん勝ちな感じだ)インドだけに、順番で待つ、と言う意識があまりないので(主張しなければ置いて行かれる)、必要であれば横からも話しかけられたりするので、判事が聖徳太子みたいになる。

・・・これでちゃんと判決出してくれるんだろうか。

私の弁護士はお行儀良いタイプの様で、他の案件がひと段落するまで、判事の前に陣取って、黙って待っていた。私も隣でおとなしく待っていたが、ベンチで待っていた寒さのせいで体が冷えてしまったらしく、震えが止まらない。

あ~寒い。

結構待たされた後、やっと私の番になった。(と言うか、次は私!と合図した。)

最初にまた裏切り者の弁護士だと勘違いしたのか弁護士が怒られていたが(とばっちり、笑)、エビデンスなどの書類を再度そろえて提出したこと、夫側が出頭していない事、法律によればもう決着がついてもよい事を主張した。申立書を出してから時間が経過しているので状況が変わっている事も理解しているから、離婚だけでも認めて欲しい事も付け加える。

判事は夫と子供たちがどこにいるのかを聞いたので、弁護士が答える。すると「あなたはインド国籍?違うの?なんで子供たちを追いかけていかないで、ここにいるの?」と聞かれた。

大きなお世話だ。

「子供たちの教育環境を考慮して、夫と一緒にいる」と答えたが、そもそもこのくだらない離婚手続きが長引かなければ、迎えに行こうと思っていたのに。親権を主張しているため、子供の年齢を聞かれた。「上の子は19才」だと答えると、「あなたは?」と聞かれた。

正直に答えたけど、私の年齢は、なんの関係があるの?必要ないよね?

とむかついた。インドの親権の対象者は18才までだから、子供の年齢の確認は理解できるけど、私の年齢確認の目的はなんだ。

そしたら、「次は2月1日で」と言うので、

・・・・え?まだやる事あるの?

今はOCIの申請の手続き処理中なので、先週申請が受理されて(つまり「結婚しています!」とインド政府に主張したばっかり)、今週「離婚しました」って言うのも何やら都合が悪い。(笑) 本音を言うと、離婚決着前にOCIは受理しておきたかった。

だから離婚の決着が延期したのは本当は問題なかったのだが、手続きの内容としては「あと何が残っているんですか?」と言う気持ちであった。なので正直に言った。

「もう手続き開始して3年で、夫は一度も出頭しないし、こちらが用意するべきものはすべて提出しているのに、後何が必要なのかを教えてください。」

・・・・し~ん。

裁判所内が一瞬だが、静かになった。

あれ、自分の気持ちを主張したらいけなかった?

すると判事は、「今回は忙しくて書類見れなかったので(昨日休みだったし)、次回までに書類ちゃんと見ておく。」と答えた。

・・・え。

夏に個人的に会話したから、この案件を急いで進めているの知っているんじゃないの?
11月は忙しいから、準備できるように今日にしたんじゃないの???
前回から1か月以上経過しているけど?
今日から次の日程だって1か月以上だけど????

と、思ったが、あらがっても、書類に目を通していないものは仕方がない。それまでにOCIを受理できるようにフォーカスしよう。

裁判所を出たのは12時頃だった。

家を出たのが7時、到着が8時40分、裁判所の中に入るまで2時間以上待って、手続きそのものはせいぜい30分だ。前後に投資されている時間の勿体無さよ。これをもう3年近くもやっていると思うと、げんなりしてくる。

離婚手続きなんてうっちゃって、勝手に次の相手を見つけてうまくやっているインド人の気持ちもよく理解できる。こんな手続きじゃ、若くて子供欲しいと思っている人だったらバカらしくてやってられない。(インドでは離婚手続きをしないで、さっさと次の人と結婚してしまうケースが結構あるらしい。)

嘆いてもしょうがないし、お腹が空いたので、お気に入りのカフェに行ってツナサンドとカプチーノを注文する。

あ~。。。美味しい。幸せ。。。。

ここで少し休んでから、安全の為に、明るいうちに出発しようと思っていたのだが、この後大きなミスをしてしまうのであった。。。。

サポートいただけた場合は、「子供が売られない世界をつくる」を掲げてインドでも活動をしている、かものはしプロジェクトに寄付します。