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OCIの申請、手続き完了ならず

前回、何とか前日のうちにDDを入手したので、「準備万端!」とばかりに今日はFRROに出かけたのだが。

デリーのFRROがある場所は、以前に何度か子供たちの日本語能力試験の会場になったところに近かったので行くこと自体は問題ではなかった。

問題はついてからだ。

約束の11時に遅れそうだったので、電話をして少し遅れる事は連絡済みであった。ちゃんとした看板もなく、しばらく近くをぐるぐる回ってやっと敷地への入り口にたどり着いた。こわごわ入ってみると、「FRRO」というちんまりとした紫色の看板があるので、建物の場所は分かった。しかし、車を停める場所が無い。私の車は7人乗りで大きめなので、ここに停めると通りの邪魔になりそうだ。

ちょっと奥の方にいって空いてるところに停めようとしたら、迷彩服を着た人に止められた。FRROに用事があるのにダメだという。少し入り口の方に戻って空いているスペースに停めようと思ったらやっぱりNG。「ここは政府が所有する土地なので」と言われる。

その政府の所有する役所に用事があるんだよ。とか思いつつ

「じゃあどこに停めたらいいの?」と聞くと

「とにかくここはダメだから」の一点張り。

仕方なく敷地を出て、入り口付近に停めてみる。過去、車をレッカーされかけた経験があるので、近くのオートのおっちゃんに「見ててくれる?」と聞くと、「この辺はレッカー来るから危ないよ。やめておいた方がいいよ」と言われてしまった。近くに車を停めれそうな場所はないかと聞くと、「通りの反対側の方が多分安全」との事で、本日何回目かのUターン。その辺でチャイを飲んでくっちゃべっているおっさんたちに車を停めてよいか聞くと、「ダメダメ!もっとあっちの方」と指をさされたが、空いている場所もなく、おっさんたちも教えてくれるわけでもなく。ただ自分たちのチャイ屋の前に停めて欲しくなかっただけ。

私はブチ切れた。

もうFRROの建物の前に停めてやろうじゃないの。

スペースがあろうがなかろうが知ったこっちゃない。この時点で駐車場を探して30分近くが経過していた。これ以上遅くなったらここに来た意味が無い。

建物の中に入ったが、明確な表示もなく、どこに進むべきかよく分からない。ずんずん進んでセキュリティらしき人に聞くと、ちょうどよくOCI担当の人も近くにいたらしく、部屋に案内される。小さな部屋に机が4台あり、2台に職員が座っている。

用意した書類を提示し、「これはコピーが欲しい。」とか言われたが、全部ソフトコピーで提出済みなので、無いものはない、と言い張る。絶対プリンターここにあるのに。

インドあるあるだが、大抵、アポイントを取っていったからと言って、その間自分だけ対応してくれるというのは歯医者さんぐらいのものだ。私の提出書類を確認しつつ、他の書類も平行して確認するので、どんどん時間が過ぎていく。

それでも、二人いるうちの一人はフレンドリーで多少の雑談などもしつつ処理を進める。インド東北部の出身の様で、インド東北の人たちは見た目も東アジアに近くちょっと親しみもわく。

今後のフローとしては、2週間ほど後に職員が実際に家に来て検証、問題なければOCIの発行を開始、受け取りに来館。の様だ。

今週末に引っ越しを控えているので、新しい賃貸契約書を提示した方が良いか聞いてみると、実際に検証する際に連絡があるのでその際に新しい住所を提示すればよい、との事であった。

ついでに言うと「旦那の様子」も確認しに来るようだったので、「(建前としては)仕事で日本に居るので、こちらにはずっといない」と言うと、既にPIOを保持しているためか、特に問題ないらしく(ホントか?)、そうだとするとラッキーである。

ところが。例のDDを渡した時点で、新な問題が。

どうやら目的欄に記入しないといけない規定の文言の一語が記載漏れになっているようで、「受け取れない」と言う。

え~なんですと!昨日必死に入手しに行ったのに。。。

インド東北部の彼は「近くの銀行に行って変えてもらったらいいよ」と言うが、またこの駐車場のごたごたを経験しないといけないかと思うと「え~。。。」となる。しかし、せっかく時間取ってここまで来たのは申請を完了するためなのだから、仕方がない。私は近くの銀行に向かった。

彼が言う「近くの銀行」は車で10分以上かかった。近くじゃないじゃん。。。車で来てなかったらどうなる事かと思うが、逆に次回は車では来ないようにしようと思う。銀行の窓口で「そちらが作ったDDが違っていたから、修正して欲しい」と言うと「小切手が無いとできない」と言う。

スマホ一つでほぼすべての支払いが可能なこの時代に、小切手帳を持って歩く人がどこにいるんだよ!!

私は再度ブチ切れた。

すると窓口の彼は「キャンセルするから、そしたらそのお金は口座に返金される」と言う。その後は少し年上の女性銀行員がサポートしてくれるらしい。それが手続きなら仕方ないと思い、言われるままに必要な書類に署名をする。

その後でその女性の所に移動し、DDを修正して欲しいと言うと「小切手が無いとできない」の一点張り。お役所的な対応の最もムカつくところだ。そもそもそっちがミスしたのが悪いんじゃないの。腹立つ。

何度も銀行のミスによるもので、今日はわざわざFRROに来ているのだから小切手帳を持っていないと言っても、DDを作るなら小切手帳を持ってないとできないとしか繰り返さない。

これ以上無駄なやり取りを繰り返しても益が無いので、もうここはあきらめることにした。DDの金額を返金してもらう。

FRROに今から戻ってもどのみち申請手続きは完了しないので、今日はもう帰宅することにした。昨日からの努力が水の泡、ではないが、少なくとも今日終わらせるべきことが終わらなかったことが疲労感を倍増させる。

銀行もFRROも平日日中に行かないといけないので、次はいつにするか頭の中で考えながら、家に向かって車をとばした。


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