見出し画像

整理回収機構と三宮一貫楼⑮

月曜は仕事(三宮一貫楼)ネタ

↑からのつづきです。

われわれの債権が整理回収機構(以下RCC)大阪支店に移管するにあたり物事がスペクタクルに動き始めました。

債務免除という財務面のインパクトある出来事に加え、この頃に営業面においても重大な事象が舞い込みます。

平成16年の秋ごろ、三宮一貫楼山陽明石グルメファクトリー店に1人の飛び込み営業さんが来られました。

その内容が来年(平成17年)オープン予定のJR三ノ宮駅立地の物件で
営業をしませんか?という内容。

当然、明石の責任者では判断が付かないと私が引継ぎ、後日にその営業さんと会うことに。

その方はJR系のリーシング会社の方だったのですが、本社ではなく、なぜ明石を訪ねたのか?

そのリーシング会社はJR西日本の本体より預かった物件で自社でも営業をすることがあるとのこと。

以前その方がうちのグルメファクトリー店近く、JR明石駅構内でCD店の店長をしていた際にグルメファクトリー店をよく利用してくれて美味しいと思ってくれたようです。

その方が一貫楼の営業形態がよくわからないために直接グルメファクトリー店に飛び込んだという次第です。

↑一貫楼の形態についてはコチラ

現地調査も含めて当該物件の前で数日後にお会いしました。

出店オファーをいただいた物件付近

予想していたよりも恰幅の良い営業さんは、
いかに自分が一貫楼を愛しているかと熱く語ってくれます(苦笑)
#えびす顔 #豚まん顔

出店オファーをいただいたのは後に三宮一貫楼JR三ノ宮駅前店となる6.5坪の狭小物件。

営業さん曰く、駅物件としてはB級立地に位置する物件で申し訳ございませんと宣います。

その言い回しにさぞ賃料も安いだろうと予想していたら、まさかの坪単価10万円弱!!(当時60万円/月)

当時の私としては驚愕の高値。

興味本位でコンコース内にあるA級立地だといくらするんですか?と質問したら「坪17,8万円はするでしょうねぇ」とのこと。

まず、われわれの障壁となったのは、その家賃の高額さに加えて、催事以外でこのような狭小地で商売をしたことがなかったことです。

今では豚まん専門店という形態がむしろデフォルトになっているのですが、当時は経験がなく専門店は未知の領域です。

しかし、B級立地と言えど物件前の人通りは多く、ここで勝負してみたいというのは共に現調の場にいた現専務の次兄とは意見が一致しました。

実際に専務は阪急うめだ本店において、
超狭小スペース2坪での催事を成功させた経験もあり、6.5坪の活用のイメージが出来たようです。

B級立地ということ以外に物件の形が非常にいびつで、商売がしにくいために希望者が少なかったのでしょう。

ゆえに当社負担の建築費用は内装と什器のみという破格の契約提示が出店の決め手となりました。

この一手がここからの三宮一貫楼の未来を明るいものとする。

そう信じて契約書に印鑑をついたことが昨日のように思い出されます。

(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?