愚痴

愚痴を言うことの是非とは関係のないことですが、グッチ裕三さんは好きです。

たったいま、第6回笹井宏之賞に応募したところです。
何度も確認し、ついに観念して作品を送った直後の、妙なテンション。お分かりいただけるかと思います。

私の人生の恩人が推していた歌人(そして私も感銘を受けた)、笹井宏之を記念する新人賞。そして私の大好きな歌人たちに作品を読んでいただける新人賞。
短歌を始めたのが2021年夏。程なくこの賞のことを知り、毎年必ず出すと心に決めたのでした。

さて。短歌1年目は、6年くらい続けた先には何か別の景色が見えているかもしれない、などと思っていました。
果たして丸2年は無事短歌を作り続けることができていて、今年3回目の応募。

3年目にもなると、身の程が分かってしまい、現状の自分の力では、短歌の公募で選を受けるほどの作品が作れないことを悟ります。
それでも出そうと何とか体裁を整えた応募作品についても、本当に出したかったのはこんなのじゃない、とか、作中のこの部分をしっかりテーマに据えてもっと深掘りすればよかったんじゃないか、とか、そもそも身の程が云々なんてのを言い訳にしてないでさっさと作り始めればよかったんじゃないか、とか、反省点が昔ばなしの石臼のようにとめどなく溢れてきます。

これ以上ないところまで出し尽くした作品を、応募したいと願います。選者の先生方に読んでいただいて恥ずかしくないものを。堂々と提出できるものを。世に問うに相応しい作品を。

いま来年の応募作を準備し始めないと、また同じことを繰り返しそうです。

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