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20180806

97歳の起業家
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ついさっき。
97歳のじいちゃんの部屋から、やけに大きい独り言が聞こえた。
気になって母と見に行ってみたら、寝言でした。

ただ、その内容を何とか残したいと思ったので
そのまま勝手に録音させてもらうことにしました。

2:20くらいでじいちゃんがバッと起きて僕の存在に気付くのですが、「寝言じゃない」と続けます。

内容は、じいちゃんが起業した頃の話でした。

僕が小さいときに本人から聞いた話ですが
じいちゃんは戦争から帰ってきて何も物資がなかった頃、
でんぷんを売る会社や裁縫会社をつくり
生きるため、生かすために必死ではたらいたと言います。
ひとの何倍も稼ぎ、何倍も損をしたと言います。

今回の話は、
そんな会社の立ち上げ前夜の話でしょうか。

世間から「幽霊会社」と揶揄されながらも、
下っ腹に熱い想いを詰め込んで
必死に訴えかける若き日のじいちゃんが目に浮かぶようでした。

じいちゃんの瞼の裏には、何が見えているのかな。

しかし、もっとお互い時間も意識もあったときに
ゆっくりじいちゃんの話を聞きたかったなあ。
#音声 #ラジオ #エッセイ #じいちゃん #起業家

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