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沖縄の戦跡を巡って思ったこと

勧められた沖縄旅行

筆者は昔、自ら黄泉(よみ)の国に旅に出ようとしていた時期があったが、上手くいかなかったことを経験している。
そんな時に知人と母が沖縄旅行をすすめてくれた。

琉球の海の青さや景色の美しさ、人の温かさや優しさが心を癒してくれたことを覚えている。
また、三線(さんしん)の音色や沖縄料理も癒しを与えてくれた。
食べものは、海ぶどうやソーキそば、島らっきょう、さとうきびのジュース等がおすすめである。
中でも島らっきょうと海ぶどうは絶品であり、特におすすめである。
レジャーとしては、マリンスポーツが盛んである。
特にスキューバダイビングが有名である。

戦跡を巡り思う事

しかし、筆者の場合は、何よりも戦跡巡りが最優先事項である。
実は、その時の旅が沖縄の戦跡を巡って歩くきっかけになった。

筆者は沖縄が過去の大戦で戦場になり、多くの人たちが犠牲になったことは知ってはいたが、あくまでも歴史の勉強の域を出ることはなかった。
しかし、実際に沖縄の地に足を運び、旧海軍司令部壕、ひめゆりの塔、南風原(はえばる)陸軍病院の壕の跡、対馬丸記念館等の場所を巡ってみた。何度も同じ戦跡を巡って、体験者の方々の遺された証言の映像や資料等を見て命の大切さについて考えるようになった。

琉球への旅は、政治的なものや思想的なことは、別にして命の重さと生きることについて考える大きなきっかけになった。
沖縄戦もウクライナの問題にしてもガザ地区のことにしても根っ子は同じである。

命と幸せ

全ての「幸せ」は命の維持と継続から始まるのである。
たった一つのかけがえのない命を軽く扱うようになったのは、いつからなのだろうか?
生命とは、すごく脆(もろ)くて繊細(せんさい)なものである。
自然界から与えられた壊れやすい砂時計のようなものである。
無限に時間がある訳ではない。
繊細でちょっとしたことですぐに壊れてしまう。
だからこそ丁寧に優しく扱うようにしたいものである。

沖縄の戦跡は命の尊さと儚さ、脆さを筆者に教えてくれた場所である。
読者のみなさんにも是非とも沖縄を訪れてみて欲しい。
それぞれの新たな出会いと発見が待っている、と確信している。

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