『お前が見ている人間は僞物だ』と明言される恐怖【 #藤郎流 】

このnoteは
・Vtuberに関するメタ的要素を含む
・都合上「死」や「偽物」といったネガティブな言葉を使用している
・ストーリーを「Vtuberは創作の一種である」という思考で受け取っている

また、関連動画部分に貼ってある動画を視聴していること前提で書いているため、先に視聴しておくことを推奨する。

はじめに

筆者は弦月の配信全てを追えておらず、特に有料コンテンツに関してはVΔLZコラボボイス以外全く知らないことを明記しておく。
以下の文章は提示された材料を深読み杞憂オタクがこねくり回したものであり、信頼のおけるものではない。自分の思考の流れの記録として、ついでにこれを読んだ酔狂な人の考えに少しだけ影響を与えられたら良いな、などと思いつつ書き残す。校正してくれた友人ありがとう。


3Dお披露目配信Cパート導入

5月13日の日本時間21:00から始まった、弦月藤士郎の3Dお披露目配信。
誰もがなんかあるだろうと思っていただろう。長尾ですらあった・・・のだから。弦月の場合は長尾とは違い、完全にCパートに集約されたものであった。

57:17からCパート開始。
画面にはVΔLZの集合写真。語りはえま★おうがすとが担当していた。
語り手は楽しそうに桜魔皇国のことを話している。
語り手は神様のことをあまり信じていない様子だが、並行世界に存在するという神様魔物祓魔師研究者について語ってくれる。ここまではリスナーも知っている、桜魔皇国と同期の長尾・甲斐田に関する話だった。
しかしここで語り手はリスナーの知らない話をぶつけてくる。
「神様が見えるようになるには条件がある」と。

神が見えるようになる条件

語り手が教えてくれた条件は以下の3つ。どれかに当てはまればよいとのこと。
・小さいころ、死にかけたことがある
・その人間の過去を知る人が極端に少ない
・もうすでに死んでいる
また情報量の多いことに、教えてくれている真っ最中にも画面が複数回切り替わる。
以下は、切り替わりの際に画面に現れた文章の書き起こしである。

弦月藤士郎は□□である。

弦月藤士郎は病弱である。
生まれつき体が悪く、頻繁に入院を繰り返していた。
元氣ではあったものの、掛り付けの医師からの忠告で
あまり外に出ることができなかった。

弦月藤士郎は孤独である。
入院を繰り返さなければならなかったため
園や学校に満足に行くことができず
同年代の友達ができなかった。
一人遊びが得意で、泥團子を綺麗に作ることが上手だった
寫眞を撮られるのが苦手だったため寫眞が残っていない

弦月藤士郎は不運である。
家の庭で遊んでいた彼は足を滑らせて✕んでしまう

弦月藤士郎は官吏である。
彼が官吏として此処にいるのは
これらの経験があるからではなく
神から好かれているからでも無い。
彼が人間で無いことを知って居り
彼を身近に留めて置く爲である。

彼は疎か、誰も彼が僞物なことには氣附かない。

弦月藤士郎は僞物である。
彼を創り出した✕は罪を犯した。
彼を生かす代わりに✕は
名前や声、そして本来の姿を失った。

ズレが生じるためこの部分はPCでの閲覧を推奨している。

リスナーの心臓滅多刺しである。
ここからは条件ごとに細かく分けて考えていく。

『小さいころ、死にかけたことがある』

関連している書き起こしはこちら。

弦月藤士郎は病弱である。
生まれつき体が悪く、頻繁に入院を繰り返していた。
元氣ではあったものの、掛り付けの医師からの忠告で
あまり外に出ることができなかった。

2枚目
元氣=元気

これに関しては知っていたリスナーも多いだろう。
弦月は度々配信内で病弱故のエピソードを語っており、5歳頃まではずっと病院にいたとも話している。
また、化孵化の0:08での背景にもそれらしき内容が断片的に書かれている。

『その人間の過去を知る人が極端に少ない』

関連している書き起こしはこちら。

弦月藤士郎は孤独である。
入院を繰り返さなければならなかったため
園や学校に満足に行くことができず
同年代の友達ができなかった。
一人遊びが得意で、泥團子を綺麗に作ることが上手だった
寫眞を撮られるのが苦手だったため寫眞が残っていない

3枚目
泥團子=泥団子 寫眞=写真

こちらも配信中に語られることがあった。
弦月は厳しかった両親や、楽器を教えてくれた近所のお兄ちゃんのことはおろか、自身の禍祓入学以前のことすら忘れている部分が多い。ライバーを除けば物理的には十分孤独である。
また、考えすぎかもしれないが、泥と言えば思い出すのはスワンプマンだ。化孵化の0:04、ここに現れる文字化けを解読するとスワンプマンの説明になっている。

『もうすでに死んでいる』

関連している書き起こしはこちら。

弦月藤士郎は不運である。
家の庭で遊んでいた彼は足を滑らせて✕んでしまう

4枚目

んでしまう、であればどれだけよかったことか。
こちらは化孵化genzai.mp4にて示唆されていた。

条件に当てはまりすぎだ、弦月藤士郎。

どれか1つでもいいのに3つ全部持っている
条件がこの3つだけとは限らないものの、挙げられているもの全てに当てはまるのは相当だ。1つで神が見えるようになるなら、3つならどうなるのか。
官吏として評価が高く、神に気に入られている理由がこれか。
となったところでまたしても叩きつけられるのがこちら。

弦月藤士郎は官吏である。
彼が官吏として此処にいるのは
これらの経験があるからではなく
神から好かれているからでも無い。
彼が人間で無いことを知って居り
彼を身近に留めて置く爲である。

彼は疎か、誰も彼が僞物なことには氣附かない。

5枚目
爲=為 僞物=偽物 氣附かない=気付かない

過去の経験も、禍祓での努力も、神からの寵愛も全く関係がない。
弦月が官吏であるのは、ただの他人の都合だった。
そして気になるのはやはり最後の1文。
今我々が見ている弦月藤士郎は、どうやら偽物らしい。

弦月藤士郎は僞物である。
彼を創り出した✕は罪を犯した。
彼を生かす代わりに✕は
名前や声、そして本来の姿を失った。

6枚目

追い打ち、または死体蹴り。
一度死んだ弦月藤士郎は、誰かさんのせいおかげで再び生を受けたのだ。
こちらも化孵化genzai.mp4にて示唆されていた。


✕は何者なのか

最後の文章に出てきた✕。この正体についていくつかの説を確認している。

①同期(晴or景)説

両者ともに名前が1文字であり、魔だという説が存在することから話題となっているが、筆者としては否定したい説である。理由を以下に記す。

・甲斐田にはストーリーを展開しているという明確な根拠がない
幽霊東京ニアはなればなれの君へでのイラストや、ボイスでの行動が怪しいことは以前から話題となっていた。3Dお披露目では存在が消えたりなどもしていたが、こちらは本人の口からIFストーリーであると明言されている。
・甲斐田は弦月の個人ストーリーに一切出てきていない
長尾の方は(恐らく)化孵化にちょっと出ていた。しかし結局これが長尾なのかも判明していない。
・甲斐田、長尾共に家柄がはっきりしている
術を使う時は両者「我が家名」から始まる。弦月は「我が姓」。
弦月を生き返らせたのが彼らならば、『名前や声、そして本来の姿を失った』うえで家名や家族との交流を保っていることになる。流石に無理がある。
・メタ的考察から
弦月は神、長尾が魔、甲斐田が人というバランスがちょうどいいのではと思わなくもない。人の負の感情から魔が生まれることもあるらしいが、長尾の個人ストーリーでは長尾によく似た負の感情を持つ別人格が現れている。

甲斐田は「直接ストーリーに関与することはないが名前は登場する」といった、黛の個人ストーリーでいうところの加賀美ポジションではないかと考えている。

②魔(弦月のペット)説

筆者はこの説が最有力だと考えている。理由を以下に記す。

・魔は喋らない
『声を失っている』と合致する。
化孵化にて複数回登場している
かなりストーリーに深く関連する動画、しかもサビ部分やサムネに登場した。同動画内では魔の色合いによく似た正体不明の少年も登場しており、その少年は弦月の幼少期らしき人物の傍にいつもいるのである。

実は根拠の数自体は少ないのだが、化孵化があまりにも強すぎる。
またよく見られる説として弦月のペットの魔=甲斐田説がある(魔の鬣と甲斐田のカラーコードが似ている、お披露目ラストのフェードアウトで甲斐田も赤くなっていたなど)が、割と薄めの根拠なので今回のnote内では別人として考えることとする。

③神説

一応一文字なので。理由を以下に示す。

・神を見る資格は「病弱」ですでにクリアしている
幼少期に既に神様が見えていたのだとすれば、何かしらの交流があってもおかしくはない。この時点で神に好かれていればあるいは……。
・ほぼ瑕疵の無い人間を創り出す、という人知を超えた行為
我々は桜魔の常識を知る由もないが、少なくとも罪にあたる行為であることは確かである。

こちらも根拠が少ない上に3Dお披露目配信からしか情報を得られていない。

④他の何者か説

今回の配信が答え合わせ一歩手前に近い内容であるため、可能性は最も薄い。流石にここから登場人物が増えることはないだろうが……。候補として挙がるのは以下。

・てっちゃん(サノスくん)
弦月の友人。彼の誕生日に合わせてストーリーが動くことがあった
・近所のお兄さん
弦月に楽器を教えてくれた人。
・同僚の誰か
官吏の方の同僚。宿舎には少なくとも4人いることが確認されている。
・むーちゃん
長尾の式神。魔であり神である存在。神社で出会った。詳しくはコラボボイス3を参照のこと


で、結局どうなってんの?

ここは筆者のご都合深読み厄介杞憂オタクの側面が多分に含まれているため閲覧注意。

幼少期より病弱であり、孤独な生活を送っていた弦月。この頃から彼には神が見えており、一柱の神と仲睦まじく日々を過ごしていた。しかし、ある日弦月は不運なことに命を落としてしまう。頭から血を流す弦月を見たその神は、自らの名前、声、姿を犠牲に、弦月をできるだけ再現した「モノ」を創り上げる。神はその罰として魔に堕ち、衰弱した。
何も知らない者から見れば、弦月は死んでなどいない。なぜなら彼はそこにいるのだから。かくして彼は成長し、官吏として働くようになった。また弦月は、ある1匹の弱った魔を連れ帰り世話をするようになる。それがかつて自らを創り出した神とは知らずに。
魔はもちろん焦る。感づかれてはいけない。隠さなければならない。自らが偽物だと、一度死んだのだと彼が知ったら。事実は全て隠せ。

というのが筆者的な現段階での最終解釈。
お披露目で出てきた✕の正体は「かつて神であった魔(ペット)」としている。端的に言ってしまえば神が人体練成の禁忌を犯して魔に堕ち、それが今弦月のペットとなっているんじゃないか、というもの。
化孵化とgenzai.mp4は魔視点の歌であり、だからこそ弦月が認識していない時に投稿されたのではと考えている。


余談

仕事場の白い狼は弦月が人間ではないと知っている何者かからの監視なのではないか、と思ったり思わなかったりラジバンダリ。あとアンハッピーバースデイは自分が偽物だったと気付いた200年後の弦月だったりして。


おわりに

予想以上に長くなってしまったが、弦月が劇場型VTuberではない以上リスナーが関与する余地は一切ないのが悲しいところ。ここまで考察してこねくり回した文を書いたところで何の意味もない。気分が落ち込むくらいだ。悲しくなった方がいたら本当に申し訳ない。水飲んで日光浴びてお肉食べて寝るか、筆者TwitterのDMにでも凸ってくれ。あと不備や誤字脱字、事実との齟齬や書き洩らしている重要事項などがあったらそれもDMで教えてほしい。

なんにせよ、3Dおめでとう。

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