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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #44
こちらの続きです
『死者の栄光』①
コドラクさんの葬儀が行われるというスカイフォージへ行くと、すでに人々が集まり、火葬のための祭壇も用意され、そこにご遺体が横たえられていました。スカイフォージには同胞団だけではなく、キナレス僧侶のダニカさんや、バルグルーフ首長まで参列し、同胞団の偉大な導き手を弔っていました。
しきたりにのっとっているのでしょう、残されたサークルのメンバーが交互に言葉を述べ、最後にアエラさんが火をくべます。
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炎が上がるのを見届けたところで葬儀が終わり、今度はサークルだけで追悼を執り行うとのことで、私もアンダーフォージに来るよう言われました。
了解してその場を立ち去ろうとすると、エオルンドさんから話しかけられました。
「ウースラドの一部はまだ持っているか?」
「はい。これです」
「元に戻すために準備する必要がある。コドラクの部屋に、彼が常に身に着けていたものがあるはずだ。持ってきてくれないか」
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まだ私物を残されたままにされたコドラクさんの部屋を見てみると、ウースラドの破片を見つけました。そして、日記も。
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コドラクさんは、夢の中でイスグラモルを先頭に導き手が列をなすのを見ました。それぞれが順番にソブンガルデに向かって登っていきますが、『テラフィグ』という者の順番になると、彼は突如巨大なオオカミに攻撃され、ハーシーンが笑いながら歓迎するハンティング・グラウンドに引き込まれていきました。
どうやら『テラフィグ』とはグレンモリル魔術結社と契約し、同胞団をウェアウルフへと変えた導き手のことのようです。彼は残念そうでありながら、同時にハーシーンに加わりたがっているようにも見えました。
そこからは導き手が皆次々と自発的にハンティング・グラウンドに入る様子が見え、コドラクさんの番がやってきました。巨大な『ツン』がコドラクさんに合図を送り、どうやら自分には選択肢があるようだ、と悟ります。
すると自分のそばに見た事のない人物がいることに気づきました。その目をのぞき込み、振り返ると、テラフィグを引きずって行った巨大なオオカミを見つけ、コドラクさんとその人物は同時に剣を抜きました。
夢の話はそこまでしか書かれていませんが、コドラクさんにとっては大変に強烈で、意味のあるものだと考えたようです。
私は初めてコドラクさんと面談した時のことを思い出しました。彼が私の顔を覗き込むようにじっと見て、目を見開いたあの瞬間。もしかしたら、夢の中の人物に私を重ね合わせたのかもしれません。
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エオルンドさんに持ってきたものを見せると、ウースラドの欠片だけを引き取り、アンダーフォージに向かうよう言われました。
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アンダーフォージに行くと、ヴィルカスさんとアエラさんが何か揉めています。
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「月の子であるということは、あなたが思うほど呪われた運命じゃないわ、ヴィルカス」
「お前はいいんだろう。だが彼は純粋でいたかった。古来からの感情は抜きにして、コドラクを称えるべきだろう。コドラクはかつて、彼の魂を清める方法を語っていた」
やはりコドラクさんはずいぶん前からウェアウルフより解放される方法を突き止めていたのですね。ヴィルカスさんはコドラクさんのために、何か手を打とうとしているようです。死後にも彼の魂をソブンガルデに送る方法があるという事でしょうか。
「イスグラモルの墓の伝説は知っているな」
アエラさんは否定しません。アエラさんも知っていたようです。
「…墓はウースラドがないと入る事ができないし、それも今は粉々よ。何千年も前からね」
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ヴィルカスさんが何か言おうとした瞬間、背後から声が聞こえました。
「剣は武器で、道具だ。道具は壊れるものだから、修理すればいい。」
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エオルンドさんです。
「盾の姉妹のおかげで、初めてすべて集めることができた」
そう言って背負っていた両手斧をかまえ、我々に見せました。これが、エオルンドさんによって復元されたウースラド。
「コドラクの炎はウースラドの復活を助けるだろう。そうすれば、もう一度彼に会える」
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エオルンドさんは私にウースラドを持たせました。驚いてその顔を見ると、まっすぐにこちらを見つめる老ノルドは、硬くうなずきました。
「かけらを集めたのはお前だ。ウースラドを戦いに参加させる責任がある」
盾の兄弟、姉妹を振り向きますが、異論はないようです。
「さぁ、イスグラモルの墓へ行く準備をしろ」
我々はそれぞれ分かれて英雄の眠る墓所へ向かうことにしました。
ウィンターホールド
イスグラモルの墓があるという場所は北東部、ウィンターホールドの近くにあるということで、人気のない山道を走っていると、またも暗殺者に襲われました。
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大した手練れではありませんが、狙われ続けているというのはいい気持ちがしません。ドルテにまで危険が及ぶのも嫌ですし、手掛かりがあれば主犯を潰しておきたいところです。
そうこうしているうちにウィンターホールドに到着しました。雪深く、首都にしてはうらびれた雰囲気の街です。
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今夜は宿をとり、明日の朝、墓所へ向かうことにしました。
宿ではこの街にあるという『ウィンターホールド大学』の関係者らしき魔法使いが、主人から文句を言われていました。何かの実験で失敗したようです。
「それだからあんたの大学は皆に受け入れられないんだよ、ネラカー」
なかなか辛辣なことを言われています。
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食事をとり、寝るまでの間少し街を散策してみることにしました。とはいってもそれほど訪問できる店もないようなのですが。
ビルナ・オドメントという商店で換金を済ませ、店主のビルナさんと雑談していると、相談を持ち掛けられました。
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どうやら良く知らない人物の口八丁に乗って何の価値もないガラクタを購入してしまい、損してしまったとのこと。それは不思議な装飾が施された爪で、それを『ユンゴルの墓地』に戻せば、同じ重さのゴールドよりずっと価値があるのだと言われたのだそうです。
爪を見せられてピンときました。これはおそらく『金の爪』と同じような、仕掛け扉を開けるための鍵です。
勢いで買わされてしまったものの、ビルナさんは危険な墓地に行く気もなく、50ゴールドで私に爪を買い取ってもらえればそれでいいと考えているようなので、ご希望通りの価格で譲り受けることにしました。
「これのせいで殺されるわよ。でお私は悪くないわ、いい?でもこれに価値があるってわかったら教えて頂戴ね」
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その後はあまりに行くところがないので、クラルダーさんという方のお宅を訪問してみました。クラルダーさんはウィンターホールドの歴史について教えてくださいました。
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クラルダーさんによれば、ウィンターホールドはかつてスカイリム初期の首都として栄えていた時期もあったそうです。現在その栄光を見る影もなくしてしまったのは、オブリビオンの動乱で甚大な被害を被り、そして『大崩壊』と呼ばれる、約80年ほど前に起きたひどいがけ崩れにより土地の大部分を飲み込まれてしまったせいであるとのこと。
『オブリビオンの動乱』といえば、現在ドーンスターで博物館を開いている深淵の暁というカルト宗教団体が引き起こした200年ほど前の事件です。
そのオブリビオンの動乱が一段落した後、魔法の使い手、特にエルフへの迫害が始まり、かなり多くのダークエルフが街から追放され、ついには魔法使いを育てる大学の存在を不快に思い始めます。そんな中で起こったのが『大崩壊』。その中でも大学だけはほとんど無傷で残り、生き残った者たちはよけいに彼らを怪しんだわけですね。
大学の最高責任者である『アークメイジ』のアレンさんという人が、その件に魔術師達は一切関与していないと請け合っているそうですが、そのように歴史的な分断を抱えたウィンターホールドは、それから二度と復興していないのだそうです。
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魔法大学のある都市なんてどんなににぎわっていることだろうと思っていましたが、まさかこんなに錆びれた状況にあるなんて思いもしませんでした。せめて大学と街の関係が良くなれば、商業的にも豊かになりそうなものなのですが…たとえ誤解だとしても、憎しみからくる差別的な感情は、長い時間をかけてもなかなか払しょくされるものではないのかもしれません。
夜も遅いのでウィンターホールド大学には立ち寄らず、探索を終えて宿へ帰りました。
明日はコドラクさんの魂を救うため、イスグラモルの墓へ乗り込みます!
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