見出し画像

スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #7

こちらの続きです

『ドラゴンの目覚め』


 ソラルドさんを救出しに迎う前に、ドラゴンストーンをファレンガーさんの所まで届けなくてはいけません。重いので。

 ドラゴンズリーチに着いてすぐにファレンガーさんの元へ行くと、私の顔を見るなり「ドラゴンストーンはまだか?」と催促を投げかけてきました。所望のブツを見せた途端、奪い取るようにして「おお、これだ!よくやった!お前は首長殿が寄こしてくるいつもの役立たずとは違うらしいな!」と皮肉交じりに喜びを表しました。
 
 報酬も受け取り、これでやっと旅立てると思っていたところへ、私兵のイリレスさんがただならぬ表情で飛びこんできました。
「ファレンガー、すぐに来て。近くでドラゴンが目撃されたわ」

なんと、このタイミングでドラゴンが! 

「あなたも一緒に来て」
 言われるがまま、イリレスさんについて行くことにしました。城内は騒然としています。その切迫感に対し、ファレンガーさんは何やら嬉しそうで、イリレスさんに窘められるほどでした。

 首長の命を受け、イリレスさんや衛兵たちと共に現場へ向かうと、そこには焼死体と焼け落ちた監視塔が残されていました。私はその光景から、ヘルゲン砦の有り様を思い起こしました。これはドラゴンの仕業に違いありません。

凄惨な現場です

 その時、地表が震えるほどの轟きが耳を劈きました。
「ドラゴンだ!」
 誰かの叫び声が早いか、巨大な黒い影が辺り一面を覆い、焼けた塔の上をドラゴンが旋回しているのが見えました。地表に降り立ったドラゴンが口から炎をはき、逃げ惑う兵士たちが次々に焼け焦げていく様子は、まるで地獄です。
 私は弓を引き、ドラゴンに向かって無我夢中で鉄の矢を放ちました。同時に他の方向からも無数の矢が飛んでいきます。その中にはファエンダル先生の物もあるでしょう。それを確認する余裕もない間に、ドラゴンは咆哮を上げて血をまき散らしながらまた空へ羽ばたいて旋回し、私の方へ向かって飛んできました。
「危ない!」
 一瞬でも迷う暇はありませんでした。私は正面から向かってくるドラゴンにまっすぐ矢を放ちました。その矢じりが眉間に突き刺さるのを見止めた瞬間、ドラゴンは上空に向かってひときわ大きく声を上げ、そのまま地面へ倒れこみました。その肉体は炎で焼かれ落ちるように鱗ごと灰になり、みるみるうちに骨だけの姿へと変貌しました。

初めてのドラゴン狩り記念

 不思議な現象はその瞬間に起きました。ドラゴンの体から何か霧のようなものが出てきたかと思うと、私の体の中に吸い込まれていったのです。それはドラゴンストーンを得た時の、あの岩壁で感じたものによく似ていました。

 その様子を目撃していたらしい衛兵が、私を見ながら「ドラゴンボーンだ!」とか「シャウトを使えるはずだ!やってみろ!」と騒いでしつこいので、なんとなくドラゴンの物真似のつもりで叫んでみると、自分でも驚くような声と空気砲のようなものが口から飛び出ました。たしかにこれは、ドラゴンからなにかしら謎の力を得たとしか思えません。
 よくわかりませんが、普通では出来ないことのようなので、これが狩りの役に立てばいいなあと思いました。

 首長はドラゴン討伐を大いに喜び、「ホワイトランの斧」を授けてくれ、さらに私を従士として任命してくれることになりました。ドラゴン討伐は私一人の手柄ではないので過剰評価ではないかと思いましたが、このような時こそ誰かに大仰な褒美を取らせることも政治的に重要なのだそうです。そういう事情なのであれば、と、ありがたく頂戴することにしました。

なんかめっちゃ見られてるけど…ただの狩人なので。

 ドラゴンズリーチを出ようとしたところで、女性兵士から声をかけられました。
「リディアと申します。あなたの私兵に任命されました。なんなりとお申し付けください」

強そうな美女です

 ありがたいのですが、まだファエンダル先生から学びたいことも多いので、しばらくはここで待っていただくことにしました。とはいえファエンダル先生はもっぱらリバーウッドに帰りたそうなので、リディアさんと旅に出るのはそう遠くない未来になりそうです。

次へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?