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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #66

こちらの続きです


『禁じられた伝説』①


 書物を整理していたところ、どこかで拾った『失われた伝説』という本を見つけました。読んだ覚えがなかったのでなんとなく開いてみると、内容はスカイリムに散らばる伝説や民話についての文献でした。
 主に三つの話が取り上げられており、モーサルの民に伝わる『蒼白の淑女』、リーチの民に伝わる『”赤鷲”ファラオン』、そして最後には『ゴールドールの”禁じられた伝説”』について記されており、興味をひかれた私はそれらの伝説について調べてみることにしました。

 著者が「最も分析が困難」と書いている”禁じられた伝説”は、第一世紀に存在したというアークメイジ、ゴールドールの殺人を取り巻く謎を起源としています。
 ゴールドールと言う名の強力なウィザードは賢く公正で、ハラルド王(スカイリムを建国したノルドの王)や首長たちからもよく知られており、人間とエルフ族は同じように彼に助言や支援を求めていました。それほどに偉大なゴールドールが殺され、彼の息子の一人がやったという者もあれば、ハラルド王がその力を妬んで殺させたという者もいましたが、真実は不明のまま。ただ、なぜかゴールドールの三人の息子たちは逃げ出し、ハラルドの最高の戦士、魔導士ゲイルムンド卿率いる隊に追われ、それはリーチの荒野から北方の氷河までの大追跡となりました。
 兄弟の一人は『フォルガンスール遺跡』で倒されたと言われ、他の兄弟はその後すぐに姿を消しました。
 追跡を終えると、ハラルド王はすべての殺人の記録だけではなく、ゴールドールの名前と功績までも歴史から抹消してしまいました。

 非常に興味深い事件ですが、この伝説について歌を残している吟遊詩人はおらず、僅かな資料が残っているだけなのだといいます。

 この文章だけ読むと、スカイリムを建国し、そこからエルフを追放したというハラルド王が、エルフにも手を貸しているゴールドールの存在を脅威に感じ、息子ともども排除した、というようにも推測できますが――
 とりあえず調査のため、息子の一人が倒されたという『フォルガンスール遺跡』に足を運ぶことにしました。

フォルガンスール

 フォルガンスールにやってくると、遺跡の傍で無人のキャンプを見つけました。テントの傍に落ちている手帳を見つけて読んでみると、『ダイナス・ヴァレン』という人物の日記が書き残されていました。

勝手に見ちゃうよ~

 日記によれば、持ち主のダイナス・ヴァレン氏は『ゴールドールの伝説』を目にして約100年の間、この伝説について熱心に調査していたようです。おそらくエルフ族なのでしょう。続いて『アイボリーの爪をついに手に入れた』という記述があり、追手、とも書いてあるので、どこかから盗んできたのかもしれません。とにかく彼は遺跡を進むために必要なアーティファクトを入手し、アイスランナーという船で出会った冒険者たちを従えてここにやってきたようです。
 最後のページには『アミュレットを手に入れる』という強い決意が書き記されていました。ダイナス・ヴァレン氏が執念を燃やすこの『アミュレット』とは、一体どんなもので、伝説とどのような関係があるのでしょうか。気になります。

アミュレットねぇ

 キャンプは設営されてからそれほど時間が経っていないようなので、まだ彼らも中で遺跡を探索しているのかもしれません。伝説の真相に興味があるだけで敵対するつもりはないので、仲間の一人に加えてもらえればいいなぁなどと軽い気持ちで遺跡へと足を踏み入れました。

 すると次から次へと罠、罠、罠の連続、さらに追い打ちをかけるようにドラウグルが襲撃してきます。そこかしこに冒険者の死体も転がっているので、油断しないように仕掛け扉を解きながら進んでいきました。

不穏~

 やがてたどり着いた先、行き止まりの場所で、穴の開いた柱に身を預けて死んでいるダークエルフの男性を見つけました。身に着けているローブからも魔術師だとわかります。

この人が…

 持ち物を確認すると、『アイボリー・ドラゴンの爪』を見つけました。どうやらこの人が日記の主、ダイナス・ヴァレンその人のようです。

いただきます

 さて、ダイナス・ヴァレン氏はあらゆる資料を調査し、ゴールドールの伝説に関する真相とみられるものをノートにまとめていました。それを読むと、驚くような情報と、このダークエルフの魔術師が何を求めていたのかがすべてわかりました。

 アークメイジのゴールドールは北の国の人々からあがめられ、イスグラモルの子孫たちでさえも彼に助言を求めるほど力のある人でした。
 しかしその父の陰に隠れ、三人の息子たちは非情に、そして嫉妬心の強い人物に成長してしまいました。彼らは父親の力と名声を妬み、その力の源が肌身離さぬアミュレットにあることを発見するや、父が寝入った隙をついて殺害し、アミュレットを三人で分けるという陰謀を企て、そして実行したのです。
 父から奪った強大な力に溺れ、兄弟は周囲の村を惨たらしい殺戮により壊滅させていきました。ついには上級王自身が介入し、兄弟を屈服させるため、アークメイジ・ゲイルムンド率いる魔導士の集団を送り込みました。そして破壊的な戦いが終わると、三人は戦地から逃げ出しました。

 末っ子のミクルルはフォルガンスールに倒れ、長男ジリクはサールザルの墓地で、最後に残ったジグディスはゲイルムンド卿と決闘の末相討ちとなり、共にイヴァルステッドの地に倒れました。兄弟たちはそれぞれ倒れた場所で封じられており、息子たちからの嫉妬により殺されたゴールドールは『リーチウォーターロック』という場所にある洞窟の中へ埋葬されました。
 全てが終わった後、ハラルド王はゴールドールとその息子たちの名前及び彼らの行為は全ての記録や物語から抹消するという政令を出しました。違反者は極刑に処すと脅された人々は、彼らについて語ることがなくなり、アミュレットを取り戻そうとする者も現れないまま時が過ぎていきました。

 ダイナス・ヴァレン氏は最後に熱い感情を書き記しています。
『ゴールドール・アミュレットの一部も中に眠っている。しかし、この話を初めて聞いた時から、私はアミュレットの力を感じ、私を引き寄せようと呼んでいるのを感じている。それを取り戻し、復活させ、再びこの世に送り出すのはこの私だ。私が手に入れなければ、絶対に!』

あらまぁ

 この記録が真実だとするならば、ゴールドールを殺したのは非情な三人の息子たち。そして仲良く分け合った父のアミュレットを使って悪事を働き、ハラルド王の采配によりゲイルムンド卿率いる魔術師軍団の手で倒され、アミュレットの一部と共に各所に封じられているようです。
 ハラルド王がゴールドールの栄光ごと記録を抹消し、強引な手を使ってでも人々の口をふさいだのは、何よりも恐ろしい力を持つアミュレットの存在を封じておくためだったのでしょう。
 そしてその存在を知ってしまったダイナス・ヴァレン氏は、アミュレットを手に入れるという道半ばにここで命を落とした――と。

 なるほど。魔術には興味がないのですが、もしもこのダイナス・ヴァレンがゴールドールの息子たちのような悪い魔術師だったとしたら、危ない所でした。そして彼や私がここまで行きついたということは、アミュレットが持ち出されるのも時間の問題でしょう。

行くかぁ

 アイボリー・ドラゴンの爪を使い、行き止まりとなっていた壁が橋となって奥へ繋がりました。その場で弓を構えると射線にドラウグルが立ちふさがり、放った矢で二体倒れました。

 こうなったらアミュレットは私がすべて回収するしかないでしょう。危険思想の魔術師はスカイリム中にうろついています。それらに渡る前に私がこの手でこっそりと手に入れ、ソリチュードの自宅に隠しておけば、この世はもうしばらく平和を保てるはずです。                                            

おなじみの扉

 爪を使って開いた扉の先は、異常に広い空間でした。その先に置かれた棺から、のっそりと黒い影が起き上がります。
 あれが封印されていたゴールドールの息子、ミクルル・ゴールドールソンです。
 しかしミクルルは立ち尽くしたまま動かず、私の弓矢が当たるとそのままあっさり倒れてしまいました。

この距離から倒せちゃった

 ミクルルの身に着けていた首飾り。これがゴールドールのアミュレットの一部のようです。

 珍しい剣も手に入れました。

 『封印の書』も手に入れました。ミクルルを封印するための呪術に使われたようです。

荒らしちゃったなぁ

 壁に古代文字を発見し、また新たな力を得ました。

 さて、次はイヴァルステッドに向かおうと思います。アミュレットの一部は残り二つ。きっとこの調子ならさほど苦労せず回収できるはずです。
 行きましょう!

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