142.自慢

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こんにちは
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142.自慢

神様方は楽しい事が大好きです
美味しいものを皆で分け合うのも大好き!

ある日に師匠と何処の神社に行こうかと話していると
しつこい位に柏餅のイメージが脳裏に浮かぶ
ん?んん?
これは…!

参道に柏餅のお店が数軒並ぶ
鹿島神社の御祭神で有名な武甕雷様の仕業です!
私はお兄ちゃんみたいに思っているので
武兄ぃって呼ばせて貰っています

「武兄ぃの仕業なの!?」と聞いたら
少し照れくさそうにしながら…
「美味しいから皆にまた食べて貰いたくて…」
実は柏餅が好きな師匠と私は結構頻繁に
鹿島神社へ参拝させて貰っていた
参拝が目当てなのか柏餅が目当てなのか!?
なんて聞かないでくださいね!?うふふ♪

お酒を飲まれる方が多い割に
我が家に常駐されている神様方はその殆どが甘党です
特に馴染みの深い餡子を好まれる方が多い

こりゃ折角の武兄ぃのお誘いだから
行かない訳にはいかないねー♪と
鳴るお腹抱えていそいそとお出掛けしました!

神様方はご自身の担当されている神社を
とても大切に思われているようで
武兄ぃを始め沢山の神々様が
チャンスがあればと神社参拝にお誘い下さり
神社の良さや最寄りのお店なんかを
誇らしげに教えてくださいます

建てた人にこういうの伝わるといいなぁ
神様は実はこっそり自慢してたりするんだよ!
自分の神社が大好きなんだよー!
って知って貰いたいですね♪

目を掛けているという事は
よからぬ輩が悪どい商売をしていても
其れが神様に伝わるという事です

大きな神社となると参拝客は国内に留まりません
そうなると食事や飲み物を多少高く提供しても
相場を知らない人達がカモとなって
それなりに商売がまかり通ってしまう事もしばしば…

商魂は素晴らしくとも
見合うの節度を見極めてこその商人ですよね

とある大きな神社へ参拝に向かい
帰り際に入った喫茶店は驚く程高かった
これは流石に高いよね
なんてぶつくさ言っていたら
実はその神様も一緒に来られていて憤慨
「私の目の届く範囲で何たる悪行」
このセリフをもっと雅に言っていた

数ヶ月後…潰れていました

商魂は節度を持つに限りますね

142.自慢