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恋は奇跡。愛は意思。

尾形真理子さんによるルミネのキャッチコピーが好きだ。

学生の頃に「試着室で思い出したら本気の恋だと思う」を代表とする一連のキャッチコピーを知り、その後の進路やキャリア選択に大きく影響するくらい感銘を受けたのだが、なかでも「恋は奇跡。愛は意思。」という言葉は今でも恋愛をする上で念頭に置いているくらい特に好きだ。

言葉も小松菜奈様も美しい

当時も「なるほど」と思ったものだが、歳を重ねて恋で終わらせずに愛を育んでいく難しさを痛感する度にこの言葉を噛み締めている。

そんななか、最近ふと「恋は奇跡。愛は意思。」は恋愛だけではなく、好きなアイドルやアーティストを応援するうえでも通ずるところがあると感じた。


いまや日本だけではなく海外のグループを含めて、さまざまなアイドルやアーティストを目にする日々。

国民的アイドルのような誰もが知っているメジャーな存在から、地下アイドルやご当地アイドル、研究生のようなニッチな存在まで含めると、その人数はおそらくすさまじいと思われる。

また、栄枯盛衰が目まぐるしい世界のため、十数年続いたならまだしも、場合によっては数年・数ヶ月で解散・脱退・活動休止などの事態に見舞われることもあり、とても刹那的な存在である。

そんななか、たまたま同じ時代に生まれ、彼・彼女らが表舞台で輝いている瞬間を共に生き、好きな人を見つけることができることは本当に奇跡のようだと思う。

もしなにかほんの少しでもかけ違っていたら、好きになっていないどころか、存在すら知らないまま過ごしていたかもしれないのだ。

だからきっかけや動機は何であれ「好き」と思えるアイドルやアーティストがいること、そして応援できること自体がすごく幸せだと感じている。

ただし、「好き」を常に同じ熱量で維持することは難しく、自分の知らない一面が出てきたときにサッと引いてしまったり、逆に好きになりすぎて苦しくなってしまったり、もっと好きな人ができたらそちらに移ったりすることもよくあると感じている。

また、好きがゆえに攻撃的になったり、感情のままに不平不満を漏らしてしまったりした結果、相手と自分双方の首を絞めることになったなんてことも起きうるかもしれない。

だから、一時的な奇跡で終わらせずに輝く日々を長く続けていくためには「感謝の気持ちを伝えたい」「あの夢を叶えてあげたい」「ドームまで連れて行きたい」「もっと大きな世界を見せてあげたい」などのように、自分以上に相手になにかを与えたい、より幸せにしたいという力強い意思の力が必要なのではないかと思う。

そしてお互いに意思ある愛情を持ち続けるためにも、アイドルやアーティスト、運営には誠実さが求められるのだと思うし、ファンも商業的な文脈を超えて「大事にしたい」「感謝したい」「恩返ししたい」と思ってもらえるような存在であることが重要になってくると考えている。

以前『宝物が増えた日』や『「キライ!」を伝える人がいるなら私は「スキ!」を伝える人になる』いう記事の中でも述べたが、いま現在の私も「後悔しないように自分なりに応援したい」「もし応援している人やグループが心ない言葉に見舞われたときには、それを掻き消すほど好きと伝えたい」という強い意思がある。

だから、今の愉しい奇跡のような日々を奇跡のままで終わらせないためにも、彼らのために私ができる最善のことはなんだろうと考える気持ちを大切にし続けたいと改めて感じた今日この頃なのだった。


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