見出し画像

家族サバイバル講習

この講習では、1日一家族限定でアウトドア体験活動を行います。

レジャーとしてのアウトドア活動を通して、災害や不安定な情勢が原因で起きる緊急時に役立つスキルを親子で学びます。

画像1


サバイバルスキル

アウトドアスポーツは野外教育の概念の一つです。1860年代、アメリカ南北戦争の時代に兵士がキャンプ生活をする様子を見て、子供たちが興味を持ったのがキャンプの始まりと言われています。

その後、野営生活をはじめ様々な種類のアウトドアスポーツが世の中に広まりました。その中には戦争中の技術として活用されたものが、アウトドアスポーツという形に姿を変えて楽しまれているものもあります。

よく知られているのはヨーロッパなどで盛んなヴィアフェラータです。岩壁に打ち付けられた鉄の杭を足がかりに垂直の壁を進むクライミングの一種です。敵の背後から攻撃を仕掛けるために兵士が岩に鉄の杭を打ち付けました。それがスポーツの一つとして楽しまれています。

日本は地震の多い国です。約160年、アウトドアは野外教育の大きな概念としての文化を培ってきましたが、人間の自立や団結力といったメタファー以外に、最も基本的な要素として「あらゆる環境でも生き延びる技術と思考」という根源的要素があります。

この講習では、アウトドアを「生き延びる術の一つ」として捉え、様々な技術を伝えていきます。

火の扱い

焚き火は火の起こし方を知れるだけではありません。火の怖さを知ることでリスク管理ができるようになります。

火災を防ぐために風向きを考えることで、見えない風にも敏感になります。湿った木は燃えにくく、そうでない木はよく燃えます。水をかけて消すのか、砂をかけて酸欠状態にして消すのか、今後の行動をどうするかで火の消し方も選ぶ必要があります。木が燃えた後の炭も道具の一つとして様々なシーンで役に立ちます。

一言に焚き火と言っても学ぶことは多岐に渡ります。

画像2


水の確保

水の確保においても、用途に応じて浄水器で浄水をしたり、煮沸をしたりと、常に次の行動に備えて動きます。人間の体は子供で約70%、成人で約60%を水がしめます。水の確保と運搬はサバイバルにおいて非常に重要なテーマです。

水は生存のための物質であるだけではなく、身体を清潔に保つため重要な役割を担っています。大震災の時には自衛隊の準備した仮設風呂に人が集まりました。しかしその恩恵を全員が受けられるとは限りません。無い時には手元にあるもので、その環境にあるもので対応するしか無いのです。

画像3


ナイフの扱い

講習では子供たちもナイフを扱います。

火も、刃物も、水も、扱いを間違えれば損害は全て自分に返ってきますが、合理的な扱いをすれば人間に多大な恩恵をもたらします。

リスクとリターンのバランス。何を目的に、どのような利益を得て、生き延びるのか? ナイフもまた得るものの多いツールの一つです。「危ないからダメ」というスタンスは、自然の中や予期せぬ状況においては何の役にも立ちません。

画像4


まとめ

このように、野外活動を通してサバイバル技術を家族で共有することで、趣味の幅が広がるだけでなく、実際に災害が起きて家族が離れ離れになってしまったり、家や車を失ったとしても、対応する術を知っているのと知っていないのとでは大きな違いがあります。

人は普段と違う環境、特に望んでいない環境に投げ出された時、心が疲弊します。どうすれば良いか分からず不安が積み重なり、冷静な判断力を欠いていきます。

肉体は精神状態に大きく左右されます。知識と経験を得ることでどんな環境でも「不可能なことはない」と知ることが大切です。

自然の美しい景色と、静謐な水、澄んだ空気を楽しみながら、普段の生活では身につくことのないサバイバルスキルを身につけましょう。

画像5


家族サバイバル講習

講習のタイプ【日時指定】

講習時間【10:00〜15:00】

料金:大人1人10,000円・小人1人6,000円(定員一家族) ※開催地までの講師交通費が別途かかります。

申し込みはこちら

++++++++++++++++++

佐久平ロッククライミングセンター

よろしければサポートお願いします。いただいたサポートはクライミングセンター運営費に使わせていただきます。