見出し画像

ひと夜の彼女

こんばんは。今日もお疲れさまでした。

彼はその女性とマッチングアプリで会ったと言いました。マッチングアプリで会話をしている時から、それはビッグマウスすぎるだろうと思う事が多々あり、面白そうだから会ったのだと言います。

歴代セフレがすごいビッグネームばかりだというその女性は、会えばどことなく冴えないふくよかな女性だったようです。ただ、話しぶりはマッチングアプリと変わらず、自信満々で、「私っていい女」だと自分のことを語ります。

彼はそれでもその女性と食事をした後、お持ち帰りをすることにしました。ベッドの上での彼女は、ビッグネームのセフレだった片鱗を見せてくれるだろうと期待してのことでした。ホテルを取ろうとした彼に彼女は言います。

「あなたの部屋じゃなきゃ行かないわよ」「人の部屋を見るのが好きなの。あなたの部屋じゃなきゃ今夜は一緒に過ごさないわ」

彼はクズなことに、事が終われば彼女を帰せばいいやとそれを承諾するのです。離婚してから、ひとり暮らしを始めた彼が初めて部屋に入れた女性でした。

彼女は、服を脱いでも、そのふくよかさは変わりませんでした。そして、彼に触られるのが好きな女性でした。ずっと触られ、ずっと吐息を漏らし、ずっと甘い声で彼に身を委ねるのです。自分から動き出すことはせずに、ずっと彼の手の中で彼女は踊り続けました。

全てが終わったので、帰ってもらおうとした彼に彼女は言います。「もう、遅いし泊めてよ」彼が拒否をする前に彼女はそのシングルベッドで一人寝息を立て始めました。彼は、その狭いベッドで人の気配を感じて眠れなくなることを覚悟して、再びベッドに潜り込みました。そして、驚くほどに快眠したのです。

彼が目を覚ますと、彼女はすでにいませんでした。そして、連絡も取れなくなったというのです。

ボーイフレンドから聞いたその話は、まるでお伽話のようでした。こんなことは普通なのでしょうか?そのひと夜の彼女に尋ねてみたいなと思います。おやすみなさい。

サポートありがとうございます。いただいたサポートは、他の応援したい方へのサポートや、女性やお子さんを応援する機関への寄付に当てさせていただきます。