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夜のMotherと私

こんばんは。今日もお疲れさまでした。

芦田愛菜さんのデビュー作「Mother」というドラマを知っていますか?実の母親とその恋人に虐待された女の子を誘拐して、自分の娘として育てようとする小学校の女性の先生の話です。

私は正直このドラマがリアルタイムで放送されていた時、ただただ怖い話という印象しかありませんでした。こんな事があってはならないし、あくまでドラマだからこその話で、ここに出てくる登場人物の気持ちなどなに一つ理解できないものでした。怖くて、すべての話を見る事もできませんでした。

息子を産んで3年たち、シングルマザーになった初めての冬の週末。私は息子を寝かしつけてから、一人で洗面所に椅子を持ち込んで、ひっそりとスマホでドラマを見る事にハマっていました。その時、1話だけ見逃していたような昔のドラマが沢山配信されていて、その中にあった「Mother」も見ようと思いました。というのも、当時はわかっていなかったのですが、綾野剛さんが虐待をする恋人役などをしており、それを見てみたいというミーハー心もあっての事でした。

最初に見た時から、5年以上経ってからみたMotherは、私の中で全然違う話のようでした。鷲尾真知子さんが演じていた虐待する母親。彼女は、今の私が最も共感できる人だったからです。子どもを愛しているのに、置いて行きたい衝動に駆られたり、一緒に逃げ出したいという小さな心の機微が手にとるように分かりました。

Motherをみた後、毎回私は眠る息子を抱いて少し涙しました。そして、彼女のように取り返しのつかないところまで絶対に行かないと心に誓って眠りました。


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