見出し画像

飲食店未来学62:令和6年~7年は新規開業のチャンスです

高齢経営者店舗の閉店が増えている

20代~40代で独立し数十年頑張って経営してきて70代になった時の状況は、

経営者自身が高齢になり自分の力だけでは事業の継続ができない
事業の承継ができる飲食店は幸せな方です。

店舗の老朽化が激しい
何十年も経営しています。木造でしたらもう建て替え時を過ぎています。

従業員も高齢退職でいなくなる
経営者とともに長く働いてくれた従業員さんも、同じく高齢です。

機器や機材も老朽化して買い替え時期を過ぎてきます
厨房設備機器も5年を超えれば故障が多くなり、10年~12年を過ぎれば買い替え時期に入ります。無理しても15年が限度です。

ソフトもハードもすべて劣化して限度を迎えることで、再投資をするか、閉店するか、高齢経営者の店舗は決断を迫られます。跡継ぎがいないお店は閉店を選択するしかありません。

新規出店は不況期の方が条件がいい

店舗物件が豊富

よくあるのは、なかなか出てこないエリアでも、永年営業したお店が閉店して空き店舗が生まれます。希望する商圏内を歩きながらお店の動きや情報を探ります。超人気立地は、閉店前に他の人が後釜に入ったり、不動産情報として出ても、ほんの一週間で借り手が決まります。

家賃が手ごろ

好景気の時ほど家賃も10%上がる場合があります。特にこういうすべての価格が上がる時期は、家賃も上がります。しかし、既存の営業店が減少してきている今からこそがねらい目です。出店機運が一息つく9月~翌年2月がねらい目です。

工事が予定通りに進む

内装工事の繁忙期は、春3月~初夏5月と秋の9月~11月です。春に開業すれば、6月~8月と流れがあるので、どちらかというと小型の個人店は、春の季節の開業が多い状況です。

好景気期に比べて施工業者さんも、いくらか受注余地がある、もしくはもう1件くらい契約が欲しい状態になるので、ほぼ予定通りの開業スケジュールが組めると思います。(好景気期は、予約待ちになり2カ月遅れ~4カ月遅れが実際にありました)

人手が集まりやすい

確かに人手は集まりやす野ですが、実際は人件費を落とすために、省力化機器や省人化機器を導入して、人間しかできない作業を従業員が行います。ですから5人の採用が3人、3人の採用が2人になります。

新規の開業では、地場が時給1,000円であれば、1300円~1500円出して、確実に有能な戦力を揃えたほうが安心して開業できます。また、売上も揚げやすくなり、人件費の総額も抑えられます。

開業が注目されやすい

不況期は開業そのものが少ないため、注目されやすい時期です。どんな開業でも2週間~2,3か月は開業景気があります。この期間に1度~3度来店してくれる他店の固定客を取り込んで自店の固定客にします。(そういう意味では飲食業は弱肉強食のサバイバルな世界です)

一番得する閉店するお店の事業承継

●店舗はある
●中古機材もある
●固定客もそれなりにある
●店内作業に慣れた従業員がいる(半数は雇用する)
●店名を引き継ぎ、知名度や業歴を継続できる
  ⇓
●メニューやしくみを一新する(看板料理の味とボリュームと価格は継続するのが鉄則)
●10年を過ぎた機材は順次交換する
  ⇓

おおまかには事業承継の方が新規の開業より負担が50%くらいで済むと判断できます

開業を検討する方は今からがお得です。

詳しい開業のコツは、こちらをどうぞ。

私も参加しています。

(了)



飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします