飲食店未来学＜24年予測8／8＞：成功率が50％なら実行して生き残る時代です

🍓大きな時代の変わり目にしてはいけない
　ことは何か

🌸あきらめる

　自分にはできないと諦めたらそこの時点で可能性は断ち切られます。

🌸避ける

　避けてよいのは事故と事件だけ。いずれまた向うからやって来る。

🌸拒否する

　拒否すれば壁になる。壁になるともう後ずさりしか残らなくなる。

🌸我慢する

　赤字になった分だけ経営者の取り分が減ってもじっと我慢する。
これは結局何にもなりません。経営者だからこそ＜何か＞すべきです。

🍓未来学シリーズを18回連続で投稿しました
大きく時代が変わる実感が生まれたでしょうか

大きな要因は人口減少と食材価格と価格転嫁上昇圧力の３つ

🌸人口減少で起こること

●外食人口が減少する
　売上高の長期減少が始まる　➡経営効率を高めて利益を増やす改革が必要
となる。ランチよりも先にディナー客が減少する。

●飲食店従業員が減少する
　応募効率がもっと落ちます。そして高齢者雇用が増えます。
さらに定着率がもっと流動的になります。
アメリカ同様に年齢性別年数に関係なく、スキルの高い人が転職します。

●食材生産を担う一次産業従事者が減少する
　大衆食材も希少食材も手に入らなくなります。手に入れる場合は価格の
アップが避けられなくなります。

🌸食材価格の上昇

　世界の人口増加や地球の温暖化による食料生産の不安定化や絶対数の
不足、グローバルサウス諸国の食生活の向上による需要の拡大などにより、
長期に渡り食材価格の高騰は避けられないと予測しています。
　見方によっては今の価格上昇はまだ序の口かもしれません。

●売価（価格転嫁価格）の上昇が今後も続く
　最低1年に1回、上がり方が激しい場合はもう1回（半年毎）の価格転嫁が必要になると考えています。

　となれば、
上手な価格転嫁ノウハウを身につけた飲食店が有利となります。
＜参考文献＞
私が著作したキンドル本です。
他に飲食店専用の価格転嫁本はありません。（Amazonで確認済）

成功する飲食店の値上げ戦略２０２４改訂版 | 流石種 | ライティング | Kindleストア | Amazon

●大衆食材も希少食材も「年間契約」で確保する時代
　もう遠からず、注文すれば注文数の食材が配達される時代は終わると思います。食品会社さんも、納入取引先の選別を始めています。
良好な取引先に優先的に食材を卸すことはもっと強化されます。

メイン食材の安定確保が必要な時代です。

🌸価格転嫁圧力の上昇

●食材価格の上昇圧力が続く
　前の項で述べたような要因で食材価格の上昇で価格転嫁が続きます。

●人件費充当（平均5％アップ）で上昇圧力が続く
　食材価格の上昇分の転嫁＋人件費上昇分の転嫁でさらに増えます。

●水光費、ＡＩ機器導入費、保険料アップによる上昇圧力が新たに生まれる
　さらにコスト上昇を取り込むための価格転嫁が進みます。

　

恐らくここまでの価格転嫁が上手く進んでくれば、

やっと失われた30年間に据え置いた低価格を世界基準並みに
30％～50％押し上げることができて、

世界中から日本で働きたいというレベルに戻ることができます

🍓一見不可能とも無謀とも思える改革でも、
成功率が50％あれば、やってみて成功させ
なければなりません

●売上を上げることよりも売上げが下がっても利益が増える効率の良い
　しくみをつくるべきです

＜飲食店経営者の方への投げかけのことば＞
🌸なぜその業種（料理の種類）ですか、今後も続けますか

🌸なぜその業態（料理の売り方）ですか、今後も続けますか

🌸業種や業態を続ける場合でも、ここをこう変えたいと思ったことは
　ありませんか（その気づきが大切）
　●メニューが多すぎませんか
　●食材数が多すぎませんか
　●客席数や多すぎませんか
　●営業時間が長すぎませんか
　●月間の定休日数に無理はありませんか
　などちょっと考えてみましょう。　

🌸不足する従業員さんが半年以上欠員するなら、
　今の従業員数で運営できるしくみに変えることを考えてみませんか
　　利益になる貴重なお金を応募もない人事募集費に慢性的に使っていま
せんか。
　●職場の魅力を引き上げないと応募がないことをご存じですか
　●入店後のフォローが1年間以上ないお店は退職者多いことをご存じですか
　●進入スタッフのメンタル面のフォローをしっかりできていますか

最後は自分の力を自分自身が信じることができるかどうかです。

そして経営は戦いですから、戦う決意が強い人ほど成功すると知っておいてください。ただし孤立した頑なな考えは危険を伴います。
９０％ＨＯＴ　１０％ＣＯＯＬ　でしょうか

（了）