経営者に最高の支援策をすすめてはいけない~熟練コンサルの知恵
初心者コンサルは判断ミスで失敗し、熟練者コンサルは経営者の技量を見誤って失敗する
飲食店の支援を行う仕事を30年余り行ってきて、いろいろと過去に失敗したなという回顧をする時がある。
起業から10年以内の時は、経験不足による思い込み判断で失敗することが多く、10年経過、20年経過すると今度は、相手の経営者の能力や技量に関係なく自分の信じる高みの実現案を相手の経営者に押し付けて失敗することが多い。
ここでこれが実現したら俺は凄いコンサルだと懸命に考えた実行プランを提示しても、相手の経営者にとって能力を超える要請内容であれば、見事に失敗する。思う通りの成果は出てこない。
経営者の能力に応じた提案プランが一番良い
一般の経営者の方の能力を70とした場合に、70の同じレベルの実行プランを提案して実行すれば、ちゃんと実現して、この経営者の満足度は100%になる。70以下の提案プランでも同じ100%の満足度が得られる。
キャリア20年以上で見えてくる経営者能力
契約先の経営者から100%満足といっていただけるコツは、契約後数か月間で、「この経営者の基本的な経営能力はこのレベルだ」と支援するコンサルがわかっていることです。
キャリア不足やお金のために経営者のいいなり仕事をすると、経営者を客観的に見ることができません。ともすれば、自分が信じる最良の策を相手のためと思いつつ、実は自分を満足させるために、相手に共用している場合があるのです。
長いこと同じことをやっていると、ここいら辺のことも自己分析できるようになります。
相手の能力を推し量るというのは、思い上がりのように受け取られるかもしれませんがそうではなく、相手の能力にピッタリ合った実行プランを提案するために必要なプロセスなのです。これができるようになったら、まさしく熟練プロの世界と思います。
わかりやすい経営者能力の9分割法
(手順)
①最初に能力を大きく上中下3分割します。
②次に、上をさらに3分割、中を3分割、下を3分割します。
③全部で9分割の能力の登録する引出しが脳内にできます。
・上の上、上の中、上の下(3つに分ける)
・中の上、中の中、中の下(3つに分ける)
・下の上、下の中、下の下(3つに分ける)
その人に合ったものを与える、勧める、提案することで、双方が良好な関係を保つことができます。(ランクが決まったらその引出に登録する)
これは色いろなショップでも評価できますし、いますれ違った女性や男性でも応用できますね。
良いコンサル人生を築くのはなかなか大変ですが、七転び八起の不屈の精神で乗り切るしかありません。がんばりましょう。生きてる証しです。
(了)
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