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開業塾4:飲食店開業を成功させるには「開業タイミング」が重要です!

魚釣りで大漁釣りになるにも、知り合ったステキな女性を恋人として
手に入れるにも、すべてベストのタイミングがあります!

早すぎる、ちょうどよい、遅すぎる。大きく見ても3つあります。

ベストのタイミングを見切るのはなかなか難しいことですね。
でも、飲食店の開業で「開店月から黒字経営」を狙うなら、開業時期や
開業のタイミングを考えてみることが大切です。

👉今回はそんな”どこにも書かれていない知識”の勉強をしましょう!

■季節感の強い業態は、
 シーズンインの1か月前にOPENする

  例えば冬の料理のイメージが強かった「鍋」「おでん」「鍋焼き」
等が一番売り込みやすい時期は、10月~3月です。そうすると、
ベストの開業時期は、8月下旬(1か月半前)か、9月(1か月前)に
開業するのがベストタイミングです。

売れるシーズンより1か月~1か月半前の期間(告知販促➡浸透期間)を
見込んだ時期に開業することです。

  逆に「ざるそば」を主体としたお店、冷たいデザートを売るお店などは、東北以北は5月から、九州は早ければ4月から、遅くても5月からが
需要期になりますので、その1か月前の開業がお勧めです。

いずれの開業時点でも、シーズンインの前ですから、開業から3日~10日に来られる知り合いの方、関係者、近所の方、SNS販促で興味を持った方
などが利用されるだけですから、

大量仕入れ、多人数雇用、最大営業時間営業はしてはいけません

やはり告知期間の1か月後のシーズンインの時期に向けて、商品精度、
オペレーションの工夫、従業員の教育とトレーニングなどを、30日間を
使って行うべきと思います。
そこそこの売上でも赤字にならないようにコストを絞る30日間にする

■季節を問わない業態は、春にOPENする

  季節を問わない一般的業種・業態の飲食店は、春の3月~5月に開業することが一番望ましいのです。(特殊な事情による要員の時は別です)

1年間のうちで、外食需要がおおむね右肩上がりの基調になる時期は、3月~8月の期間です。
例えば、3月に「開業という苗を植える」と「8月までは順調に成長できる
期間があるということです。

季節変動値の一例>(平均月商で月商実績を割った値の比率)
      *100%以上は繁忙月 99%以下は非繁忙月(赤字月)
1月 100%    7月 105%
2月   85%    8月 122% (夏季需要)
3月 105%    9月   95%
4月   98%         10 月   90% *観光地立地の指標 110%~120%
5月 100%     11月   90% *観光地立地の指標 110%~120%
6月   95%     12月  115% (冬季需要)

上記の季節変動血を見ていただくと、どの月も95%以上の売上月であることがわかると思います。(人口50万人弱の県庁所在都市の飲食店売上指標)

■東京で生まれたヒット業態は1~3年経って
 地方でのブームが始まる前にOPENする

  私の今までの経験では、東京で起こった地酒ブームが私の住むローカル県の県庁所在地の街でブームになり始めるまでに「約3年」のタイムラグ
ありました。

そして、ブームが始まる1年前くらいから、先鞭をつけて下地を作ることを
お勧めします。(先行店を持っている場合は、1番手として専門店を開業する前に、メニューをデビューさせてノウハウ開発と告知を先行させる)

  ブームの1番先に開業したお店の価格が「プライスリーダー」になる訳です。料理名、価格、ボリューム、味わいなどの基準店として、後発店は
評価されることになります。
たとえブームが2年半で退潮になっても一番最後の時期まで生き残ります。

ブーム的飲食業態は、償却年数を2年間~3年間と決めて荒稼ぎしてから、
転売するか、業態変更して営業を継続する
のが「商売人」の行うやり方です。

決してしてはいけないことは、
撤去費用をすべて払って閉店だけをするのは、不動産素人のやることです
計画的に閉店するなら、6か月前から後釜の経営者探しを始めましょう

そうすると、原状復帰の費用は1円もかかりませんし、テナントを持つ
オーナーからは喜ばれて、預けた敷金も全額返還されます。


■20年続くお店をOPENするなら、
儲からない月にひっそり過重コストをかけずに
開業する

  長く営業できている個人店の共通点は、「厳しい売上の月」に開業して、じわじわ売上を積み上げてきて、生き残った点です。

肥沃な土地の環境でなく、痩せた土地に芽生えたサボテンのようなものですから、厳しい環境でも耐える力があるからです。

儲からない月は、1月、2月、6月(雨季)、9月(夏でも秋でもない月)、
10月(観光地以外)、11月(観光地以外)12月(宴会需要がない業態)
になります。

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