飲食店未来学13：大きな売上づくりにははたして広い「店舗面積」が必要か？
従来、売上づくりの3要素は、「立地」「商品」「店舗面積」と言われています。
立地について、私の意見としては、
ただ単に店内売上を増やす為だけの目的で、
「優良立地に広い面積の店舗を持っても、家賃の総額が赤字の元凶になる」
との意見を持っています。
詳しくは、こちらの記事で。
私の住んでいる人口48万人の大分県の大分市というローカル都市では、
近隣商業エリア（一般的な優良立地エリア）の中規模以下のテナントでは、不思議なことに、月額50万円以上のお店は長続きしていないのです。
🥭昔と今では売上づくりの構造が違っている
●ひと昔前の売上づくりは、
店内売上だけがお店の売上 の考え方。
今もこれしか考えていない、旧来の考えのお店の経営者の方は多いと思う。
事実上コロナ前の売上に届かず、支払額が売上を上回る時代でも、
店内売上にしがみついても、消滅するだけです。
●今行うべき考え方と行動は、
１，店内売上は1時間当たり黒字になる営業時間だけ短時間営業する
空いた時間を使った売上づくりの方法を考える
２，同じ二毛作業態でも、店内を使わずに店頭を使って売上する
各種食べ物のテイクアウト商品の販売
３，自店の通販商品を開発してネット販売の売上づくりをする
簡単には売れませんが、売れているところの商品を「完コピ」して
オリジナルな力を得れば、売れるようになります。
（必要最小限度の広さがあれば、大きな店舗面積は必要ありません）
４，他所に調理技術を生かした仕事、体を活かした仕事をして報酬を得る
仕事は何でもいいのです。クローズした時間を出稼ぎする。
（昔、スナックのママがスーパーでレジ打ちしていたのと同じこと）
５，非営業時間を「間借り営業希望者」に賃貸して家賃を軽減する
多くの場合、賃貸借契約書には第3者に営業譲渡できないとありますか
ら、その点は工夫してください。
🥭店舗面積の必要最小限の坪数はどれくらい
立地に関して、私は家賃9万円以下が既存店にも、これから開業する人にとっても、リスクの少ない目安だとお伝えしました。
具体的には、
1坪家賃が 7000円なら・・・・１２．８５坪
8000円なら・・・・１１．２５坪
10,000円なら・・・・ ９坪
12,000円なら・・・・ ７．５坪
テナントの区割りから考えても、８坪～１５坪の範囲。
もっと見つめれば「１０坪程度」が良いということになりますね。
。
「拠点」さえあれば何でもできる！
店舗面積の広さでなく、
いかに複業収入を数多く確保できるか
これが大切と思います。
（了）
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