2022共通テスト化学基礎 解答解説速報
ご協力いただいた方に感謝申し上げます。
さっそく見ていきましょう。
第1問 小問色々,中和・酸化還元
しょっぱなの配位結合がひっかけ臭くて嫌ですが,選択肢的にもこれしかないので消去法で行ってもOK。問4も文章量が多いが,セッケンについて一般的に知っていればOK。某ビ〇レ「弱酸性」を売りにした石鹸があるってことは,普通は弱酸性ではないんだと覚えておけばよい。
追記 イオン化エネルギーの表記が変だったので直しました
問6はまともに計算すると計算量が多い。式を立てて比較する,くらいの心の余裕が欲しい。
追記 問6の選択,前半は電離している酸。明らかにBの電離度が小さすぎるのでA>B 一方,中和に要する塩基の量は純粋に酸すべてのモル濃度に依存する。分母が小さいBの方が濃度が大きくなるので,A<Bだ。
問9も,あまり神経質に式を追いかけると大変。文をしっかり読んで題意をつかみたい。
化学基礎だと電池は若干手薄になっているかもしれない。とはいえ,丁寧に説明されているのでしっかり対応すれば問題はなさそう。
第2問 熱・状態変化
蒸留でまるまる1問出題してくるのはなかなか驚く。グラフなども初見だとビックリしてしまうかもしれない。特に,問3は状況が良く読めないと厳しい。第1問をいかに早く片付けて到達できたかによるだろう。
bさえちゃんと計算できれば,グラフを利用してcを求めるということに気付けるはず。そういう意味では読解力・理解力をはかる良問だ。(が,実験器具の様子でもちょっと書いてもらうだけでもイメージしやすさが違ったんじゃないかな…
全体として
第2問が難という印象もあるが,むしろ全体的には解きやすい問題が多く易化ともいえそう。それほど大きな得点差は出ないのではないかな。