2024九州大学入試問題二次試験　化学　解答解説

2024年2月27日 23:47

九州大学2024化学の解答解説です。
怪しいところがあれば教えてください。

問題は後でリンク貼ります

文字で少し答えにくい雰囲気もあるが普通の問題。スピーディーに片づけたいところ。

問題の問いかたがわかりにくいというか、何をすればいいかわからなくなりそう。あまり問題文中の式に惑わされず、普通に「状態方程式使おう」「モル分率考えよう」とやっていけば結果的に問題の式に「寄せていく」ことができる。

多少文字の処理でミスらないように気を付けたい。問５も、最大値最小値をどう判断するかというのが問題で、いつも通りはじめ・変化・終わりをやっていくのが吉

結局、【2】を後回しにした方が正解だったとは思う。
【3】のマンガン電池はちょっと暗記しにくい。

【3】の最後は消去法でぎりぎり絞れる。

【4】の問4は高校範囲外をバシバシ出してきているが、よく読めば消去法。受験勉強としては、こういう細かい部分の点数にこだわるよりは大きい問題をしっかり解けたほうが点数につながるので、教科書の発展や資料集の細かいところまでを暗記するのは非効率。万人にお勧めはできない。

ラセミ体、ジアステレオマー、メソ体あたりの話を聞いたことがあったか？という問題。アルケンにハロゲンがアンチ付加とか言う話になる（過去問なんかではたまに登場する）。なかなかカバーするのは大変だが、いろいろな構造決定にあたっていれば練習したことはあったはず。

スチレンの問題は色々な攻め方があるが、10個と1個をひとセット（モノマーといってもいい）と見なして話を進めると早い。

等電点の計算は標準的ではあるが、どの基が動いているかを見極めないと特にAの等電点の計算でミスってしまう。よく見よう。
そこまでできたら問５は楽。

長文や計算過程の記述は多くない。その分文字も含めて正確・膨大な情報処理が必要。時間配分もうまくする必要があった。