写真集の話：岡上淑子「フォトコラージュ　沈黙の奇蹟」

こんばんは。38_specialです。本当はもう39_specialなんだけど...まいいか🙃

前回のサラムーン氏の写真集に続いて、今回は岡上淑子氏の作品集「フォトコラージュ　沈黙の奇蹟」を紹介します。

この作品集は2019年に東京都庭園美術館（目黒）で行われた、同タイトルの展示に合わせて出版された「図録」的な位置づけではないかと思われます。

通常美術展の「図録」というのは色の出方がどうしてもオリジナルとギャップがあり、展示を見終えてミュージアムショップでさあ今回は買おうか買わまいか悩むのが常。しかしこの青幻舎から出版された図録はとても装丁やデザインに凝っており、いわゆる図録レベルではない？素敵な作りをしています。作品がモノクロなこともあり、絵画展と比べて色の出方があまり気にならない、と言うのもあると思います。

多くの作品の掲載、そして岡上氏のバイオグラフィーや制作背景も事細かに掲載されており、この一冊でだいぶ岡上氏の事を知ることができます。ちなみに現在も青幻舎のページから購入できるようです。

掲載作品はすべてコラージュ。ファッション雑誌等の印刷された写真を素材としてハサミで切り抜き、自由に組み合わせてシュールレアリズム的（超現実）世界を構築しています。

また各作品にはタイトルがふられており、上の作品のタイトルは「はるかな旅」。

この本を時々開いて作品とタイトルを一つ一つ見ていき、その意味を考える。そして時には解釈の仕方が変わり、、これらの作品を楽しむ醍醐味のひとつかもしれません。

最後にこの展示に行った当日の画像があったのでちょっとだけ。場所は目黒の庭園美術館、日付は2019年4月1日でした。それではまた🤗