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写真集(展)の話:土門拳 「土門拳の古寺巡礼」

こんにちは。38specialです。今日はGW2日目、雨降り。
そういえば先日SONYのフォトコンテストで優勝がAI制作画像だったことが話題になりました(リンクフリーではなさそうなので検索してみてください)。まあ、、もはやデジタルフォト自体が素材撮り+レタッチで仕上げる画像なので、元素材の使用率によっては両者の実質的な差は・・?長くなる話ですね🤗

さて、金曜日に東京都写真美術館で行われている「土門拳の古寺巡礼」展をみてきました。


写真撮影は入口のみ可能


展示に関しては写真はほぼ撮れないんですが、長辺1mくらい?の光沢のカラープリント+モノクロのマットプリントだったと思います。オリジナルプリントの展示はなく、展示用の提供元オリジナルのプリントのようでした(今回の主催は写美ではありません)。

暗めの照明の中、仏像のゴールドや堂内の極彩色が映え、数も相当あるのでインパクトがあります。メインはカラー作品の「古寺巡礼」シリーズ、また中盤ではモノクロの仏像行脚シリーズも。自分はもう途中で大分圧倒されてしまい、図録を買うぞ・・!と思いながら観ていました。以下、現地購入した同内容の写真集です。ちょっとだけ。





この写真集は初版が2011年なので、展示のベースになっているのかもしれません。とはいえ展示に出ていた作品もあれば、どちらかにしかない作品も。


土門拳の今回の展示・同写真集を見終えた感想は、とにかく今も観た時のエネルギーが残っているというか、熱が冷めない状態。個人的に氏の作品をちゃんと観たのが初めてだったからかもしれませんが、インパクトで心に穴が空いたような気分です。大満足、とは違う次元というか。

そしてこの写真集。この作品点数と解説がついたハードカバーで本体2400円(!)は正直かなりお得だと思います。今後何度も読み返せる内容。

発行は株式会社クレヴィス


ひとつだけ欲を言えば、展示作品の中に氏オリジナルのプリント・もしくは同サイズのプリントが見てみたかったと思いました。展示のプリントはもちろん展示サイズありきで構成されているので、カラー作品は特に解像度が足りていない、ぬるぬるした画質。大判プリントなので離れてみれば問題ないのだが、自分の中の土門拳の前情報といえば「絶対非演出・ザ・リアリズム!」の人。氏のレンズ絞り込みゴリゴリのオリジナルサイズの作品も見てみたかった(日本のリアリズム写真もレンズのシャープネスをアピールするような写真が多かったはず。これも近代の機械化・工業化による機械賛美的思想で世界的な流れの影響なんですが・・それはともかく)。こちらは逆に写真集の方が見て取りやすいのかな?

これを機にもっと氏の作品を知りたいと思いました😉それではまた!





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