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NO MUSIC NO LIFE〜この世はまさに変態プレイ〜

9月8日「クリープハイプの日2021(仮)」
@東京ガーデンシアター

待ちに待ったクリープハイプのライブに参戦してきた!
約2年ぶりのクリープ。
もう前日からソワソワして落ち着かなかった。
また延期になるんじゃないか?
また中止になるんじゃないか?
会場に着いて、その幕が上がるまで、その不安が収まることはなかった。

暗転し、メンバー登場!
あ〜この瞬間をどれだけ待ち侘びただろうか?
自然にニヤニヤしてしまう自分がまた嬉しくなる。

キュイ〜ン
ノイジーなギターの音。
耳にちょっと不快で、心にゾクッと響く音。
私はこの音が堪らなく好きだ。
この音を聞くだけで、全身に快楽がみなぎる。
叫び出したい声を抑えて、尾崎の一声を待つ。
私はやっぱりこのバンドが好きだ…🥰

コロナ禍になり、次々とライブが潰れた。
プラチナチケットも全て無駄になり、悔しい思いを何度もした。
あのライブに行けていたら、どんなにエキサイトしたのだろうかと想像してみても、ただの夢精にすぎない。
やはりリアルに体感しなければ、ライブは音楽は生きてこないのだ。

普通にあったことがなくなることの悲しみは、今世界中の人達が直面している。
コロナが発生してから開かれた数少ないライブに参加する度に、そのありがたみを切に思う。
アーティストもその感謝を、その悔しさを皆同じように口にする。

日々当たり前だったことが制限されてしまう日が来るなんて、誰が予想しただろう?
生きるということがこんなに難しいことだったなんて、考える術もなかった。

普通に働いて、普通にご飯を食べて、普通に趣味を楽しむ。
この普通が普通でなくなる今は、普通でない世界なのか?
それとも現在のこれがいつしか普通になって、かつての普通は特別になるのだろうか?
本当に不思議な世界に人間は迷い込んでしまったよなぁ…

演者が何を語っても、観客は拍手でしか返答できない。
その光景を尾崎はこう言った。

「なんか変態プレイみたいだな?
でも俺達はこんな変態プレイを楽しみながら、これからもやっていこうぜ」


そうなんだ!
これは今だけ私達に許された変態プレイなのだ!
なんだかその言葉に合点が効いて、マスクの下でフフフと笑ってしまった。
こんな状況を楽しむ方向に思考を変える尾崎はやはり天才だと思った。
そして変態は、私のような変態を呼ぶんだなぁと類友感に苦笑した😏

不自由の中の自由を見つけたみたいに楽しかった今日のライブ。
最後の曲が終わった後に、深々と長い時間頭を下げている尾崎の姿に泣きそうになった。

 NO MUSIC NO LIFE
どんな世界になっても、私のこれだけは変わらないし、譲れない。
私の普通は音楽と共にあるのだから…🎵

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