映画「海にかかる霧」の感想 とても好き!!


映画パラサイトが大好きなので、パラサイト監督の過去の作品も私好みなのではないかと思い立ち、ゲオで目に付いたポン・ジュノ作品を一本レンタルして観ました。「海にかかる霧」です。(正確にはこの作品はポン・ジュノは監督ではなく脚本として関わっているらしいですね)結論としては、大当たりでした。超好み。超好き。パラサイトが刺さる人には刺さると思います。ただパラサイトはコメディのようなノリの軽さが重い内容を中和してライト層にも観やすくなっていると思うんですけど、海にかかる霧はそういう軽いクッションがほとんどなく内容の重さがずっしり来るので、パラサイトよりは気合を入れて映画を見れる人向けですね。大衆向けではない。人を選ぶ作品です。あと性的な加害の描写が多くて長いので、それも嫌な人は嫌だと思います。私の場合は制作側が作中の性的加害を良くないこととして分かっているうえで描写していると思ったので観れました。以下観ながらメモした箇条書き感想です。ネタバレばっかりなので注意してね。



・ おもしろセリフメモ(観ながらメモったけど多分多少セリフが違います。意訳を含みます。)/今までちまちま魚とって働いてた奴(船長)が悪いこと(北i朝i鮮からの脱北者を船に乗せて運び屋をすると大金がもらえるという違法の仕事)に手を出して一攫千金を狙う話をしているときの勧誘の奴との会話「それはいい決断です」「(ちまちま働く人に対して)あの人はすっかり落ちぶれた。胸が痛みますよ。俺たちは船乗り(ギャンブラ―)でしょう。海(一攫千金ギャンブル)で稼がなきゃ。」「…御託はいい。座標(目的地、道具)だけ教えろ。俺はどうすればいい。」/ 「密航とはいっても結局はお国の為ですよ。働き手が減れば困るのは困るのはお国ですから。」/「こちらは前払いの分(前金)です。成功の暁にはこれをもっと。」「見つかって失敗したらどうなる?」「心配性だな。大丈夫ですよ。見つからないように考えるのがあなたの仕事です。」 会話が面白い。実際に見て聞いた方が面白いと思います。勧誘がうまいなあ。
・おもしろセリフメモ/船員たちと船長「見つかったらブタバコ行きですよね」「当たり前だ。密航はお遊びじゃない。」「金はいくらもらえるんだ」「それより、俺たちに相談なしに船長が決めたことが問題だよ」「荷物の中には女もいるんだよな(エロいこと考えてる)」「…。」「お前たち、これが成功したらあれも修理できるしあれも払える。こんなチャンスはもうきっとない。ほら、これが前金だ。うまいものでも食え。」→船員完堕ち。船員たちの心の善性が負けるのが早すぎてウケる。性欲と金の短期的な欲求に負ける。言い方悪いんですけど社会の下層の人達って確かにこんな感じですよね。パラサイトもそうだけど、社会の綺麗なところにいるとなかなか視界に入らない、そういう、汚くて嫌だけど確かに在る、臭い匂いのするものたち、にスポットライトを当てて等身大に酸いも甘いも描写するのがうまいですね。この時点で性的アンモラルシーンは三回目です。船長の妻による浮気、金がないから職場(船の上)で風俗の女とセックスする船員、そしてこのシーンの荷物の女とヤろうとして無邪気に喜んでいる船員。セックスに相手の同意とる気無さそうで怖い。無邪気ぶるな。なんとコイツがこの作品の主人公。船の中で一番若手で皆に結構可愛がられている。最悪。
・ (荷物の若い女に)船員が人工呼吸と称してキスしようとするなどの描写 あと下心で奇妙な親切さ()を見せる船員 一緒に荷物として乗ってきたおばさんにも性的誘惑をしたら得だよと勧められる女 比較的環境のいい機関室で過ごせる、船員との結婚まで持ち込めば逃亡後の国籍取得が楽になるなどが主な「得」な特典 あーあ
・ クソ船長→乗ってる荷物の人へのセリフ 「言うことを聞け!いいか!?この船では俺はお前らの大統領で父親だ!」家父長でワロタ 大統領と並べて父親出されるの日本語だと違和感すごい 韓国らへんって家父長制根強いよね いやそれにしてもだけど
・弱者にマウントを取る弱者の図
・映画海にかかる霧、登場人物がそろいもそろってクソな奴ばっかり だけど別に絵にかいたような全てがヤバい狂人ってわけじゃなくて、クソなりに真人間ではある だけどそういう真人間な心はクソなことする上での弱みだから、よりクソな奴ぶる あーあ (私の言うあーあ、は敢えてそういうあーあ―どうしようもねえな…な描写が的確にされているのを観て楽しんでいるあーあです。こういう描写、あと性的クソ加害描写をわざとだと分かって楽しめるのも制作側への信頼があるからですね。)
・パラサイトの時もそうだったけど、この監督は人間の悪い奴なところと悪い奴じゃないところのバランス感覚がうまいなあ
・ 最悪な奴と嫌な奴はまた別 海にかかる霧の描写は最悪な奴か嫌な奴かの微妙な間 私は信念ある魅力的な悪役とかが好きな人間なのでフィクション上の最悪な奴は好きだけど、ただの嫌な奴には本当に嫌な気持ちになってくる キャラクターたち、嫌な奴な気もするけどそれは演出として制作側はわざと分かってやってるのは伝わるしな…でも性的加害が多すぎて小物のリアルな嫌な奴に疲れるな…うーん…最悪なやつは好きなんだけどいかんせん…どっちかなあ 魚入れる臭い部屋(魚倉/ぎょそう)でガス漏れして皆死んだシーンは最高に最悪だったから好き あと船長はとびきりにやばい奴で最悪で好き 船長はこのことがなくても絶対どこかで人殺してたでしょ 人殺しへのハードルかるく飛び越えすぎだよ
・パラサイトと比べてコメディ要素まじでない 多分パラサイトはこの暗さにブラックジョーク的なコメディの軽さを入れたのがまたうまいんだな パラサイトはライト層でも観やすい 客層が広がる
・展開、愚かで最悪でワロタ(好き)(あ〜あ!)
・ 重くて暗くて最悪なシリアス話、見る側も精神状態整えてから快適に見ないといけないね 気合入れて万全な状態で楽しもう イライラ・モヤモヤしていたり何か悩んでたり悲しかったりするときに見たらこっちまで悪い意味で辛くなる、楽しめなくなるので あと集中力保つ気合もほしい
・「(ヤバい犯罪/死体のバラシを)やるのか?」「船長の命令だ、仕方ない」「お前もやれ」「待て!こいつはまだ若くて高校も出て学がある」「俺たちと違って学歴のある奴は一抜けってか?」/「俺たちは運命共同体だ」(高卒主人公もバラシをやりました)
・貧困。低学歴。 高卒が高学歴扱いされる世界観のコミュニティ。 私の大好きな映画「ミスト」でも学歴ネタはあったけど、そっちでは高卒が低学歴キャラで大卒の高学歴キャラに「お前は学歴のない俺を馬鹿にしてるんだろ!?」だったのにこっちはもう一段下だね 高卒が高学歴扱いなの~~~?? でもこの映画は実際の社会を反映して制作されているだろうからまあ本当にそういうコミュニティがあるんだろうね 格差社会
・物語が進むにつれての人間としての落ちぶれ方、ヤバへの転がり落ち方がいいよね もういつ殺し合い全滅エンドしてもおかしくない
・ 加害者船員(あとから把握しましたが機関長ですね)の一人が病んで夢うつつな感じに精神崩壊してワロタ しかもそいつが船長に殺されてワロタ 船長が後ろから機関長を殺すときの画面の構図が良いね この後主人公まで殺されようとするから船長的に都合悪かったら実際に病んでなくてもイカレてる扱い 船長すぐ言う「イカレたな」
・ 金が無え!!!それが全ての始まり!!!!!清貧とかそういうもんは無えから
・目撃者の若い荷物女(名前はホンメ)が隠れてる→船員はそれを見つけたい→私(オッ殺す気か?助ける気か?)→「見つけたら(恐らく脅して)ヤリたかったのに」→私(ずっこける)
・人間の愚かさ表すのに、性的描写って…手っ取り早いよね!
・性的搾取される設定のキャラクター、「人を惑わすほどのとびきりの美形」でなく、「若くて特別変わった見た目ではないってだけの普通の女性」であるとするの社会派真面目フィクションとして誠実な表現なんだろうなと思う その上で、ホンメの受ける性的加害は彼女が魔性の魅力を持つからではないとしたうえであえて船長がホンメにお前が男たちを惑わしたんだ、魔女だ、というようなことを言うシーンを描いているんだと感じる 彼女に向けられる性的な目、扱いとしては肉便器であるということをかなりしつこめに描写してる 実際の現実の性的加害される対象って特別美人であることが理由じゃないもんな 気が弱そう泣き寝入りしそうとか それを対象が魔性の性的魅力があるように言うことの方がきっと加害被害に対して不誠実だ
・あらためて、ホンメへの男たちの「ヤりたい」関連で私が重要だと思う点は、これはホンメがモテている描写ではないこと 一緒に見ていた家族はホンメがモテていると認識してモテるキャラクターにしては女優の顔に華が無くて微妙だ等言っていてショックだったので明確に記しておきます。これはホンメがかわいいから行われるモテの描写ではなく、若くて特別変わった見た目でなければ誰でもいい相手に対する性的加害の描写だと私は思います。治安が悪いですね。
・船を通報した主人公、やるじゃん
・ブラック企業あるある、まともな精神のまともな奴からいなくなっていって、選りすぐりのヤバいやつだけ生き残っていく それが起きている まともなやつから死ぬから作中の後半に行くにつれてヤバいやつ濃度が上がっていく
・ 家に帰ろう 生きて家に帰ろう 夢をかなえよう 警察が来るまであと数時間の辛抱だから
・霧モチーフ、いいよね 上でも書いたけど映画ミストも好き
・ 皆心に余裕なくなってくるとすぐキレだして治安最悪
・すぐ武器持って人殺そうとすな!
・小物悪役、すぐ女をヤろうとする 性的搾取 それで女に男を惑わす魔女とか言って責任押し付けれるのクソ 性的加害の構造 船員たちは惑わされなくても性に関して皆やばかったよ最初から 船長、もうちょっとまともな船員雇えないの?
・悪と道連れ心中覚悟を決めた主人公は強い そういうの好き
・ 若者主人公、圧倒的に体力的な意味で強い!アクションシーンに強い!
・ 船長の「俺に従え!この船の上では俺はお前たちの大統領で父親だ!」あたりから面白かったけどやっぱりこの映画の面白分岐点はガス漏れで魚倉の荷物の人たちが皆死んだ辺りから そこらへんからどんどん加速度的に面白くなってのめり込んでいった この映画、面白いです。 最悪さの盛り上がりが最高です。
・ 船長も社会的(経済的)弱者で追い詰められてかわいそうで共感…ってなるのも分かる(一緒に見た家族は船長目線になってどうしようもないじゃんこの状況!って共感したらしい)けど、弱者の人の気持ちに寄り添うっていうんなら荷物の人らも弱者の人間なんだよな〜!!!!荷物の人らさんざんだよ 魚倉の事故も散々だけどそれ以前から散々だったよ。
・「被害者であり加害者」の図、フィクション内の構造として好き
・ 気を抜くとおじさんたちの顔の区別がつかなくなる
・ 愚かでみじめで最悪で同情しちゃよくないくらい加害者で、でも確かに救われてほしかった被害者でもある愛おしいやつら いや愛おしくはねえわ船員たち 性的加害がリアルにキツいので でも人間愛の気持ちにはなる 愚かで
・パラサイトの貧乏一家が金持ちの家の犬普通に虐待してたのも好き 一方的な被害者じゃなくて別のところでは普通に加害者になってしまう等身大に愚かな人間 可哀想なやつ=本人に何の問題もない綺麗なやつってわけじゃない 逆に本人だけにすべての問題があるってわけでもない 
・ いやかわいい船長!!!! 救えない愚かさと弱さがかわいい 何今更錯乱して船を守らないと…とか言っちゃうの 船だけは守るそれが船長だ めっちゃ王道かっこいい海賊モノの船長みたいなこと言っちゃうやん 急にやばいやつじゃなくなっちゃう正気の小物になっちゃう  かわいい
・ 船もう絶対沈むのに必死になって船を守ろうとする船長、良いよね もう普通に嫌えない こんなクズクソ愚か人間だけど信念とかそういうものはあったんだよなボロボロ信念なだけで 絶対無理やんそんなことに一生懸命になってどうすんのってことを一生懸命やっちゃう(そしてそれは都合よくきれいに報われたりはしない)図好き
・船長の愚かな中の一筋の良いところが船でよかった 彼のある一点の綺麗なところが女とか家族とか子供じゃなくてよかった キャラクター造形が信頼できる
・いや船長は良いところ含めてより愚かなんですけどね
・地味に精神崩壊した船長にはしご貰えなくてガス漏れ魚倉でおぼれ死ぬことが確定した船員かわいそう 最後まで性欲の話ばっかりでマジの嫌なだけの奴のままだったけどかわいそう たとえそこから出れても船長いるからもう無理
・ 船長~~~~
・船長の最後のあがきがすごくよかった
・正しい思想の奴が幸せハッピーになれるんじゃない 考えて行動しきった奴が幸せハッピーをその手につかめるんだ あと運
・ メイン二人が分かりやすい美形じゃないの、良いねと思う
・ ヒロインの女(ホンメ)、心が強くて恋愛に染まってないからウケる
・ マジで最後まで顔の区別つかん これは全体的に画面が暗いのと私が出演俳優をだれ一人知らないのと、あとは多分本当に主人公と似た顔の人がたくさんいると思います
・ホンメの、人生を生きる力がたくましいなあ 主人公とこの女の間に絆は生まれたけどそれが海出てからも恋愛として成立するのもなんか不健康な気もするから 良いバランスだ ホンメの方も主人公とのラーメンの話忘れてないし、海で目を覚ました男主人公の腕に布を巻いた そのうえで自分の人生を選んで生きてる
・九老オチ好き
・女の自立した強さ、私の好みの映画には結果的にそういうオチが多い タイタニックとかララランドとかもそう それはそれで固定化が起きてステレオタイプになるのは良くないとは思うけど、私の価値観と重なるこういう価値観の作品なら確かにそうするよねって、その表現のバランスはすごく「分かる」んだよな。言語化が難しい。まあ今の時点でのどんないい表現もステレオタイプになったらリアルタイムの輝きは感じられなくなるのはどんな媒体の作品も同じ(例として、印象派の絵は、その時代に描かれた時代背景ごと含めてすごいんであって、現代の私が今モネの絵を模写しても印象派の絵のすごさと同じ価値は生まれない)だからそこは気にしないでいいのかな とりあえず私は今のリアルタイムの社会背景、時代背景のなかで女の自立した強さをそういう持っていきかたしてオチにする表現とその価値観は好きです たくましく生きてくれ
・結果的に男女主人公2人のうち女が自立してたくましく生きる上記のエンド、男主人公がバランスとって物語のそううまくはいかねえよな…な部分を引き受けていることが多いけど海にかかる霧は男主人公も失ったものは大きかったながらに犯罪バレずに第二の人生をコツコツ生きているのが希望あるなと思う 結局海の肉体労働から陸の肉体労働になっただけとも言えて分かりやすい状況改善はなさそうだしあんなに本編の前半では陽キャだったのに友達いなさそうな陰キャになってる(まあそりゃそうなるなあんなことあったら)けど、まだ彼には未来がある 男主人公の彼にも今後の人生に幸あれ たくましく生きて
・ 二週目、男主人公も他よりマシってだけで普通に性欲の優先順位高すぎて頭おかしい奴らの一人なんだよなって前半観ると思い出す 力ずくで無理矢理はヤらないよって紳士ぶれるだけ相対的にマシかなってだけ
・ガス漏れ後最初に病んじゃうまともな心を持った機関長のおじさん好き まともさが際立ってる 死体発見シーンの「フロンガス」の言い方も好き 二回目見たらあの時点で一番分かりやすくショック受けてたね、まだガスが充満してる魚倉から合理的にすぐ出ようってできない 仲良くなってた荷物乗客の家族写真でまともにつらくなって耐えられなくなるの、主人公がやったら善性過ぎてイラつくくらいにまともに善性
・ 船長が機関長おじさん殺すシーン好き そのあとの正当化船長とクソ新機関長も好き
・見回りの船のおじさんもいいキャラクターしてるよね クソッタレ(独り言)が良い ていうかあの時魚倉から音がしたときに無理やり開けてたらガスまわるのがまだセーフで乗客生きて出られたかもね そのあとはまあ強制送還かなって感じだから結局バッドエンドだけど
・魚倉で皆寝てる?→いやなんかちがう…おい大丈夫か?→おい!誰か返事をしてくれ…→ガスだ! らへんの船員たちの真人間なリアクション好き なおその後真人間さをどんどん捨てて落ちぶれていく 転げ落ちるのは一瞬 
・ガス死体後のショック→逃避→自己正当化、自分に言い聞かせるためのような露悪的なふるまい(むしろこれでよかったんだ)、船長の描写が見事
・やっぱり船長、船のことはマジで好きなんだよな 愚かな人間で愛おしいな 船が大事で失いたくないけど船はオンボロで修理しないといけないところがたくさんあるし金は無いし 序盤で犯罪に手を染めるに至る船長を思うと私は悲しくて愛おしい でも魚倉のガス漏れが魚インの時に起こってても魚が駄目になって金にならなくなってたし、そうしたらいよいよ金問題で詰んで船売るなりなんなりしないといけなくなってたからもうだめじゃん船長 詰み
・船長の「乗客より何より船員は大切だと主人公に説くがイカれたと判断した船員は殺す」クソ理論、船長は船それから船員という組織が大好きであることを踏まえるとあーねって思った 会社という組織が大切だが部下や職場は大切にしない上司の図がイメージできた だから彼にとって一番大切な船にとっての理想的な振る舞いでない奴は見捨てることができちゃう
・自分もボロボロなのに船のために孤軍奮闘する船長(美化した表現)
・ 二週目よく見たら船長がめちゃめちゃ船大好きなの序盤からたくさん描写あるな 主人公含めた他の奴らと違って性欲シーン全然無いし、むしろ船でそういう不潔なことするなみたいなこと言う 船のことが好きなんだね 船を失いたくなかったんだね 船を廃船したら金なんとかなったであろうところを あんな古い船修理せずに廃船しなよ→いや船は絶対に捨てない って押し通す なるほど船を維持するには切羽詰まってる状況 私は見逃してたな序盤の船が廃船になりそうで辛いシーン 違法のことに手を出す前も結構船長は(無駄に船にこだわって)あがいてる ボロ船に必死 でも無理だった 船員は性欲しか考えてなさそうなクソ小物が多いけど船長はガチだったんだ 違法の運びに手を出すわけだ
・船長もだけど機関長おじさんもそういえば性欲で最悪になってないな
・序盤の職場の雰囲気が和気あいあいとしていて二週目見るとあ~あ~…ってなる 一番若者の男主人公がおじさん上司たちに健康的に可愛がられていて、今となっては失われた和気あいあいさが切ねえ 金は無いし船長目線踏まえると薄氷の上でギリギリ成り立っていたような状況だけどあの頃は暖かい職場っぽくて序盤の安寧がすごい
・ 貧困
・一週目序盤のなんかつまらんな集中力保たなくて話に乗れんわって思って見逃してたところが二週目でたくさん楽しめるね
・ やっぱ船長、かなり物語の主人公だな!?!?この映画の魅力ポイントの7割くらい船長
・船長が本当に魅せてくれた いいキャラクターだった
・露悪的なふるまいをわざとする奴は正気に戻ったら負け 弱くなっちゃう でもそういうの好きだよ
・ガスで死んだ内の一人のキャラ立ってた性的誘惑おばさんが死んだのかなしい 前半の面白さは結構彼女の要因もあった
・全体、面白くて好きだけどパラサイトの方が確かにうまいねっていうのも感じた より多くの人向けとして
・ 画面暗すぎるので普段目に優しく暗めの設定にしてる画面の設定を最大限に明るくした それでもずっと画面が暗い そういう映画
・とはいえ綺麗な色味、絵面のシーンもたくさんある
・音も全体的に綺麗 YouTubeとかの無料BGM に慣らされた貧乏耳が癒される
・15禁だからグロがキツいのかと思ったけど、そこはまあグロいっちゃグロいけど私にとってはアリな部類のグロさだった 無駄なホラーグロは無い
・最悪映画が好きだ ミスト、パラサイト、海に見える霧 下に前書いた感想のリンク張るね 海にかかる霧が楽しめた人でこの2作品を観てない人がいたら是非観てほしいです



・映画「海にかかる霧」を観てよかった。良い映画体験でした。2作良かったから今後他のポン・ジュノ作品も観そう。


完 とても好き!







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?