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2023年、インターンシップは手作りの時代へ

新年あけましておめでとうございます!
クラフトインターンというサービスを昨年立ち上げ、運営しています宮迫大樹です。

今は髪の毛が短くなりました!

2022年は多くの方に支えていただき、無事初めてのサービスリリースを行うことができました。
皆さん昨年は大変お世話になりました!

本年は、このサービスを大きく成長させる年にするため、新年一番大口をたたいてみております。

昨年は各所で「クラフトインターン」「クラフトインターン」といい続ける一年でしたが、その度に「どうしてそんなことをやろうと思っているの?」というご質問をいただいておりました。
そのため年始の決意表明を兼ねて、こちらをテーマに2023年の書初めとさせていただきます。
長くなりそうな予感がしておりますが、お付き合いいただけると嬉しいです!

クラフトインターンと自己紹介

はじめましての方もいらっしゃると思うので、まずは概要から。
クラフトインターンは、地域の学生が自分の地域の企業に対して、お互いにとって価値のあるインターンシップを逆提案する共創型インターンシップコミュニティです。
今回は私がこのサービスをつくる理由と、このサービスで実現したい未来についてお話させてください。

あらためて簡単に自己紹介を。
2019年からクラウドファンディングのCAMPFIREで働きつつ、2021年からは妻と静岡県でシェアハウスを、そして2022年の春からはクラフトインターンを準備している、宮迫大樹と申します。

「だれもがありたい自分として生きられる日本社会を作る」ということをミッションに掲げ、「お金」をテーマにクラウドファンディングの社員をしたり、「生活」をテーマにシェアハウスをしたり、「若者と社会との接点」をテーマにインターン支援事業を開発したりと、せわしなく20代後半を謳歌しています。

クラフトインターンのミッション

今でこそ仲間や友人に恵まれ超ハッピーに生活していますが、思春期時代には持ち合わせの発達障害から、小さな段差につまづき続け、生きづらさを感じるティーンライフを送りました。
高校時代を思い返すと「どうしてこの社会はこんなにも自分らしく生きるのが難しいんだろうか?」と悶々と通学電車に揺らた日々がよみがえり、熟れる前のみかんを皮ごと食べたような苦みと酸味が口に広がります。

そこから苦々しい生活が続いてしまっていたら、この話も始まらなないわけですが、幸いにも自由と行動が評価される大学の環境との相性はよかったようです。

持ち前の行動力(多動ともいう)でいろんなチャレンジに手を出し、バックパッカーやシェアハウス、ローカルメディアといったアウトプットを起点としたコミュニケーションにより、生きづらさを感じずに済む生き方を身に付けることができました。

大学卒業時の自己紹介資料(うさんくさくて文字が多い)

しかし、ようやく人並みに社会と関われるるようになったことで気が付いたことがあります。
それは「普通のように振舞っている人も、ほとんどはありたい自分として生きれているわけではない」ということです。

今となっては恥ずかしい話ですが、「皆はうまくやれているのに、どうして自分だけ、、、」と思っていた自分には、衝撃的な発見でした。
そしてその時、これまで自分一人の問題として抱えていた「ありたい自分として生きる」という課題が、社会全体の課題であると感じるようになったのでした。

そこからは順風満帆にというわけにはいきませんが、行動指針がシンプルになり、心地よくチャレンジを拡げながら、冒頭の3つの方向から「ありたい自分として生きる」というテーマに向き合っています。

ありたい自分として生きる

「ありたい自分として生きる」にはどうしたらいいのでしょうか。

どんな目標を目指すにも最初の一歩は「知る」ことです。
僕はありたい自分の姿を知るために必要なものが「社会経験」とそれを踏まえた「自己理解」であると考えています。
そして自己理解が進むと、「ありたい自分の姿」に対して仮説をたてることができます。

しかしまだその仮説は、あくまで仮説。
本当に自分に合っているものであるかを「実行」して、「検証」を行う必要があります。

一度目でぴったり合った仮説を立てれることもあるかもしれませんが、大体の仮説は最初は50点や60点。
実行と検証を進めることで徐々に精度がたかまり、ありたい自分の姿を徐々に明確にしていくことができる。僕はそういう風に考えています。

この仮説検証で重要なのは、仮説を立て試行回数を重ねることです。
その場はサークル活動かもしれないし、友達を集めたホームパーティーかもしれません。

しかし、このコロナ禍は若者から、こうした仮説検証の機会を奪ってしまいました。
これまで以上にコミュニティは断絶され、サークルへの加入率も現在は30%程度と、「社会経験」や「検証機会」の獲得難易度は高まりました


この状況にどう対応するのか。

都心の大学生はこの機会を活かし、1,2年生の間からベンチャー企業等での長期インターンシップを数社にわたり実践し、就職活動のガクチカ(自己PRにおける学生時代に力を入れたこと)ではインターンシップでの経験や実績をアピールすることが一般的になっているそうです。

しかし、地域にはまだそのような実践的なインターンシップの選択肢はごくわずか。
多くのインターンシップは企業説明会体験会のようなものがほとんどです。
自分自身のことを理解する機会がないままに就職活動に流し込まれていく、現在の地域学生に強い危機感を感じたのが2021年の出来事でした。

インターンシップをつくれないか

一社目に入社した会社を退職する割合は約3割といわれています。
僕自身は一社目の企業を3か月で辞めているので、本当に言えた立場ではありませんが、この最大の原因は「ありたい自分の姿がわからないままに入社先を決めてしまっている」からではないかと思っています。
そしておそらくコロナ禍で経験が不足した状態での判断をせざるを得ない、2024卒以降の学生はこの傾向がより強くなるのではないでしょうか。

長く働くことが必ずしも良いことというわけでもない部分はありますが、企業と学生のお互いが不幸になるミスマッチはできれば避けたいものです。
数回の面接とESのみではわからないお互いの情報をより知るために導入されてきたのがインターンシップでした。

現在、インターンシップの重要度は非常に高まり90%の学生が、インターンシップを経験し、そのうち75%がその経験をもとに就職先を選んでいるとも言われています。
もはやインターンシップなしに就職を語ることはできない時代ともいえますが、依然として魅力あるインターンシッププログラムは都心に集中する状態となっています。

その環境を後推しするように、経団連や大学から構成される産学協議会は2023年以降の採用直結のインターンシップの解禁が発表されています。
(同時に4日以下のプログラムはインターンシップを名乗れなくなるそうです。)

学生はいい経験をインターンシップで積みたい。
企業も学生の注目を集めるようなインターンシップを実施しないといけない。

学生も企業も魅力的なインターンシップを手に入れる必要があることの状況は、これまでの地域格差をうめる千載一遇のチャンスなのかもしれないと感じるようになりました。

お互いのニーズを埋めつつ、地方でも十分な社会経験を積める環境を構築する、それができれば、自分の望む「誰もがありたい自分であれる世界」に一歩近づきます。
これを実現する方法を模索した結果、生まれたのが、学生が企業に対して本当に欲しいインターンシップを逆提案する『クラフトインターン』でした。

企業と学生が共につくるクラフトインターン

クラフトインターンでは学生に対して自分たち運営側が、自己理解と社会理解のための講座やワークを提供し、企業からは企業や業界の情報を提供いただきます。
そうして、見つかった自分の目指す姿と企業の環境や課題を結びつけ、自分たちが欲しい経験を得ながら、企業にとってもメリットのあるプログラムを設計し、提案を行います。

しかし、学生がインターンシップを作って提案するなんてプログラムは当時探した限り見つかりませんでした。
そのため本当にこのプログラムがうまく機能するのかということを、検証する必要がありました。

多少の不安な気持ちも抱えながらではありましたが、プログラムを作成し、春にα版の募集をおこなったところ、東京・広島・沖縄とそれぞれバラバラのエリアからの申し込みを得ることができました。

<当時の簡易版LP>

当時はオンラインのみでプログラムを運用したため、少々実施方法は異なりましたが、それぞれの学生に対して、自己理解や社会理解のカリキュラムを提供し、ありたい姿への仮説をたて、そのために必要な経験を組み立て、地域の企業に対してインターンシップとして提案を行いました。

α版では企業さんからは協力を得ておらず、持ち込み営業というかなりハードルの高い状態ではありましたが、それでもそれぞれの学生が深く自己理解と企業理解を行ったことから、企業さんからも無事受け入れていただき、ポジティブな声をいただくことができました。

期間も内容もそれぞれバラバラのインターンシップでしたが、長期での活動を希望した学生は、現在も半年以上にわたって有償にて実践的なインターンシップを行うことができています。

そして、その学生から「クラフトインターンは全国で当たり前の選択肢になるべきだ」と言ってもらったことで、覚悟が固まり、このクラフトインターンを、継続的な事業として運営していくことを決めました。

そうして事業としての実施を決めたクラフトインターンですが、大きく変更したポイントがあります。
それは、学生からはお金をいただかないという点です。

当初は学生から費用をいただくモデルを想定していた、クラフトインターンですが、地方の経験格差を埋めたくて実施するのに、お金の有無という別の要素により次の格差が生まれてしまうのは本望ではありません。
メンバーと共に試行錯誤を重ねた結果、出来上がったのが、現在の提案を受けていただく企業さんからコミュニティへの参加費をいただくモデルです。

これによって、参加いただく学生には、無料で自己理解や社会理解を進めながら、自身のほしい経験を、自分の地域にいながら手に入れることができる環境を作ることができるようになりました。

そして企業さんには、その企業の事を深く理解した状態で、自社のコンテンツとして活用できるインターンシップの提案を行える状態をつくることができました。

そしてついに、このモデルでの第一回のテスト開催を、今春2月に静岡県にて開催します!
初の開催ではありますが、静岡大学の小森さんや、プログラムを支える社会人メンター等、多くの仲間の力を借りながら、成功に向けて着々と準備を進めています。

小森さんもメンターも素敵すぎる人ばかりなので、お楽しみに、、!!


2月の静岡開催に向けて

ここまで随分長くなり、すっかり日も落ちてしまいましたので、そろそろ筆をおきます。
僕の今の目標は、若者が社会に出る前に、インターンシップを通じてありたい自分として生きていく力を身に付けられる社会になることです。

クラフトインターンが次のあたりまえになることで、日本中のインターンシップが企業と学生のお互いにとって価値あるものになる。
学生は、どこに住んでいても自分に合った社会経験が得られ、社会に出る前にありたい自分の姿を見つけることができる。
企業は、本質的なマッチングを生みながら、事業を推進していくツールとしてインターンシップを活用することができる。

そんな日本社会に近づけることができると思っています。

そして、1人の夢だった一年前とは異なり、現在は9名の力強いメンバーがクラフトインターンをサポートしてくれています。
この年末年始も気合を入れて2月の静岡開催の大成功に向けて、絶賛準備中ですので、2月の開催をどうぞご期待ください。

そして最後に告知です。
2月に開催となる、クラフトインターン静岡では学生・企業共に、プログラムの参加者をまだまだ募集中です!

特に以下のような項目に一つでも当てはまる方は、是非一度お話ができると嬉しいです。

  • 就職活動の前に自分の将来に向き合いたい

  • 静岡で実践的なインターンシップを手に入れいたい

  • 春休みに地域でチャレンジしてみたい

  • 地域の社会人や他大学の学生と繋がりたい

また、もしお知り合いに興味を持っていただけそうな方がいらっしゃればぜひご紹介いただけると嬉しいです。

インターンシップのあたりまえを変える第一歩として、ぜひ皆さんのお力を貸してください、、!!
(投稿のシェアもすごく喜びます、、、!!)

<参加学生募集用LP>

<Twitter>
https://twitter.com/daiki3835
<mail>
info@craftintern.com

というわけで元旦から5,000文字以上にわたる長文をここまで読んでいただいた、皆さん本当にありがとうございます。

今回はクラフトインターンについての話をしましたが、クラウドファンディングの仕事も同じかそれ以上のアッチアチな状況になっておりますので、2023年は過去一番の大騒ぎになりそうです。

本年も望む世界の実現に向けて走り抜けますので、どうぞ皆さん今年も応援のほど、よろしくお願いします!!!

クラフトインターン 宮迫大樹

愛犬のししまるに癒されながら頑張ります!

#note書き初め  
#新年の抱負
#2022年のわたしと仕事

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