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布の整理術

キルト愛好家にとっての悩みどころかと思います。

数年前からよく布が貯まってどうして良いかわからないとか、断捨離したいとか、耳にするようになりました。キャリアを重ねると溜まって来るのは致し方無い。

私の場合は、教室やイベント用に、ある程度仕入れて行かないとならなかったので、すでにもう一軒家に収まる範疇を超えており、教室用のマンションの3LDKに布が住んでいます(笑)

大雑把ではあるけど、常に布は整理し続けています。

自分の使うものは、教室用と分けてあり、そちらは各プロジェクト用にすぐ制作に取り組めるように分けてあります。

開催当初から出店していた東京ドームのキルトフェスで、たくさん布を仕入れに来るお客様が減り出し、買いたいけど使いきれない程家にあるという言葉を数年前から、よく聞くようになりました。

もともと商売は苦手だし、SDGsの観点から言っても、綿を大量にこれから消費していくことはどうなんだろうと、疑問を感じ出していたところで、イベント自体がなくなってしまいました。

去年の春からコロナ禍でおうち時間が増え、さらに夫の介護が本格的になり、自宅の片付けを始めました。夫の画材、衣類、人の物は客観的視点に立てるので、サクサク片付く(笑)

その後、自分のクローゼットに。
布と衣類が入っており、10年くらい未整理だったところを整理。

片隅けは、これからどう生きるかを選び取っていく、ポジティブな作業だと思いました。

まだ、家の片付けは全て終わってはいないけど、自分の暮らし方、生き方をデザインしていく作業で楽しい。

そしてコーチング的な手法で前向きな「布の整理術」という新しいオンラインコンテンツを考案しました。

今年の年明け、指導者向けのクラスの生徒さんたちに声をかけ、モニタークラスを。

思った以上に効果的でした。
素晴らしい変容が見られ、
皆、自己肯定感が高くなりました。

本当にみんな困っている


どこに何が入っているのか分からなくて、教室でも持ち込みで材料を持って来る時、探せなかったり、持っていることすら忘れていたり。

ピント外れな物を持って来る人も少なくない(笑)ぐちゃぐちゃな場所から探し出すのは至難の業です。

3〜4人のグループレッスン。
共に片付ける仲間がいるから励ましあえる。
オンラインなので、地域はまちまち、この場だけの仲間だけど、深く知らないから良いのかも。
途中経過を画像でチェックするので、知らない人の方が恥ずかしくないかもしれません。(笑)
ただ、恥ずかしいということは大切で、これが大化けするのは壮観です。

1ヶ月に一回で3ヶ月、3回で徐々に整理が進みます。
資産の量や、その方の忙しさでも変わるけど、やり方さえ分かれば、あとは徐々に片付けていけるはず。

使うことを目的としているので、極力、捨てず
布の成仏を目指します。

置き場や、入れ物、しまいっぱなしにならないように、キッチン収納のように常にストックを管理して、即使える化することが、私の流儀。


取り組み後の声

☆自分の手芸の遍歴が見れて楽しかったです。


☆持っている色、いない色が見える化されたのも大きな成果でした。次のプロジェクトに繋がった気がします。


☆家の中のあちこちに隙間収納していた布、隠すようにしまっていた道具類まで 目につくところに分類収納したら、気持ちが大きく変わりました。
自分のスペースが出来て、私がこの家の主役!と思えるようになりました。


☆あれからひと月近く経ちますが全くリバウンドしていません。出し入れの度ニヤニヤしてしまいます。


☆この経験を、身の回りのものに毎日少しずつ応用しています。
 好きなもの、必要なものを忖度なく選択する行動力を大事にしたい。


☆まだ全部片付けきれていないのですが、目に入るところに持ってきてすぐ出せるようにしたことで押し入れの中で眠っていた布が使い易くなりました。
小さな布を使ってスクラップで小物を作りたくなりました。

☆最初に持っている布の多さにビックリ!購入して見えない所にしまって忘れていた布が沢山あった事を反省。
その布達を今回見える収納にした事で「次は私の出番よ!」と言っているような気がします。
自分の好みが偏っているのもわかりました。

見える所にカラフルな布があるだけで気分がウキウキしますね。



そして私から見て客観的に受講された方たちが変わったことは、皆さん、自信がついたことです。
ただ、家にある布を整理しただけなのに、
自己肯定感が高くなり、マインド的にも成長されました。

ご自分で材料を持って来るとき、きちんと探して来られること、的外れなものがなくなったこと、ない物をきちんと解って購入されること。

今、また、次のクラスを進めています。ひとりひとりの布との関わり方に寄り添い、より良い未来へ向かう布の整理術、
これからも、ゆっくり進めていきたいと思います。


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