私のために速達を贈ってくれたとあるファン(自称)について
速達なんて、送ったことがない。
ましてや送られることなんていままでにあっただろうか。
先日、ひょんなきっかけで知り合ったお方と直接やり取りする機会があり、想像よりも遥かに腰の低い方で私は興味が湧いたのだ。
共通の友人がいた(あったことはないけど知り合いだそう)おかげで、ファーストコンタクトは無難に済んだ。
どんな人なんだろう、その方が絡んでるご友人に、誰一人私が好きな人はいないのだ。
でもこの方はなんだか気になる存在だった。
どうやら少なからず私にも興味を持ってくださっているようだった。
たまたま時間が空いていたので、場所と日付を指定してみたら、来てくれるそうだ。
私は今でも、こんな忙しい方が、あんな日中からゆっくりしてくれるわけがないので、お腹が痛いだとか、都合が悪いだとか、仕事に無茶を言って抜けてきてくれたんだと思う。
あとから知ったが職場から待ち合わせ場所まで普通に気が狂うレベルで遠いのだ。
一時間は越えるであろう距離に話を聞いて目眩がした。
私なら絶対にいかない。
何かしらついでの用がないと寄らないレベルで遠い。
なんなら十倍の金額がかかるけど、ちょっとトイレ、ちょっとタバコ休憩でも挟めば、盛岡上野2時間5分に相当すると思った。
それでもその方は来てくれたし、キョロキョロしている私に声をかけてくれた。
はい、そうです、はじめまして。
今思うとテンパっててあまり覚えてない。
こんにちは、はキチンといえただろうか。
いつもの癖でごきげんよう、なんて高飛車ってないだろうか。
まあまあ、お昼だしなにか食べましょうと食堂でだらり、まったりとする。
何から話していいかわからなかったけど、来てくれてありがとう、なんて言われた気がした。
こちらこそ、お会いできて嬉しいです。
言えたかな?もう自信がない。
お土産があったから早々に渡した。
珍しく予定少なく午前中を終えられたから、手荷物には余裕があったのだ。
会うのが、上京の二日目三日目ともなると、お土産はグレードが落ちるところまで落ちたと思う。
とても喜んでくださったので、賄賂作戦は正解だった。館内の食堂は床暖房で、過ごしやすくあっという間に根が生えた。
トイレに行くのも代わりに行ってきてほしいくらい、あの座布団は居心地が良かった。
色んな話をした。
ところどころでハンカチで顔の汗を拭っていて、その様子が可愛かった(失礼
ああ、キチンと幸せな家庭を持ってる人の行動だなと何故か安心してしまった。
楽しくなってきたのであれやこれやと好きに頼んで好きに食べて好きに喋った。
私のこと、仕事のこと、休みのこと、サウナのこと、トウホグの良さ、大好きな友達、推しがいること、麻雀の話、競馬の話。
グランシュヴァリエなんて買ってねーよ!
話し方が上手で、ファンが多い理由がわかった。学校の先生のような、諭すようだけど、相手にしっかり理解させて考えて答えを待ってくれる人。
こういう方は地頭が良いから好きだ。
頭の回転が速いというよりも、表情から先を汲んで話しやすい空気を作ってくれる人。
今なら、前よりずっと好きになったので読み込んだブログの話も触れられる。
私の現在の年齢の6年前に、地元に一泊二日で旅行にいらしていた。
当時はもう私もこっちに住んでいたからどこかですれ違っていたのかもしれない、そんなおもしろさがあった。
6年前、6歳差という私は何か与えることができるのだろうか。
ファンでした。過去形。
ファンだった。過去形。
今もファンです。進行形。
飽きられないうちにまた会いたい。
他にも会いたい人はいるけど、優先順位はしばらく一位を譲りそうにない。
速達、献本ありがとうございました。
これからも願わくば仲良くしてください。
ついでに、いい人いたら紹介してください。