230126_指標だのみで動く組織
2023年1月25日の大雪の影響で関西の電車が壊滅的に運転見合わせ状態となりました。
日本の組織というのは安定した環境、安定した状況下では機械のように正確に動くところがありますが、ひとたび前例のない環境になると非常に柔軟性を欠いた動きをする脆弱性を持っていますよね。雪が10センチ以上積もると〇〇の対応を行うという社内の指標があるとしてじゃー雪が9センチ積もる予報だと組織で働く人たちはどうするかと言うと、その指標を下回っているから何もしないという行動に出るわけですが。その何もしない行動の結果が全線運転見合わせという事態に発展し・・・
こういう展開になると今の組織の形態っていいのかね?と思いますよね。これからどんどん前例のない出来事が環境に起こることが予想されますから、日本のよくある典型企業は本当に生き残れるのか?という氣がしますね。
指標/指示というのは便利です。安定している環境下ではそれに従えばほぼ間違いはないですし、何かをあっても指標/指示に責任をなすりつけることができますから。そして段々と指標/指示の意味とか臨機応変な最適な行動は何?と考えなくなっていきますね。組織で働く人間が無意識状態で仕事をして段々、機械のようになっていきます。現にそうなっていますね。
また臨機応変の行動を採ろうと思っても、組織の中にいる限り上司に承認を経ないといけないわけで個人的な独断的な動きは許されません。上司の承認がおりるまでに普通は事故が発生します。
この点、人間の体はすごいですよね。臨機応変に対応しますよね。いちいち行動するのに脳の指令を待つことはありません。咄嗟の判断というものが可能になる凄い機能があるわけです。1つ1つの細胞が組織化されている点、人間社会にある組織も似たようなものとなっていますが権限移譲のスピードなどは体のほうが圧倒的に人間社会にある組織よりも速く優れているわけです。
これから上司の承認がおりるまでに時間を相当要するような企業組織ってのは淘汰されていくことが予想されます。個を保てることができる組織ってのが生き残っていくのはでないかなーと思っています。
クリスタル・フラーレン
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?