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なぜ学校の成績が悪いと就活で不利なのかを真面目に考える

「学校の勉強なんて社会で使わねえよ!」
と、みんな一度は思ったことがあると思います。
しかし、就活ではなぜか学校のお勉強の成績を評価されます。

個人的には学生時代マジで腑に落ちませんでした。
しかし、採用側になったいま、少し納得しています。
Fラン卒の採用者のリアルな目線で、理由を紐解きます。

企業は勉強ができる人間が欲しいのではない

結論を言うと・・・

企業は勉強ができる人間が欲しいのではありません。
勉強もできない人間は、要らないのです。
(偏差値37の人間が言うことではありませんが・・・)

お勉強は頑張れば誰でもできます。
頑張ってできることをやらなかった=企業でも頑張らないヤツ
と評価されるため、成績ができないと就活で落ちるのです。

企業は仕事を頑張れるヤツが欲しい。

本質的には、新卒はお勉強ができなくても良いです。
どうせ東大卒も慶應卒も1~2年目から劇的に活躍できるわけではないです。

ただ、
入社後に必要な知識を自主的に勉強できる人が欲しいだけです。
微分積分が解けなくても、古文が読めなくても良いのです。
つまり、面接では「私は自主的に頑張れる人間です」とアピールできれば、勉強ができなくても良いワケです。

・XXは死ぬほど頑張った!
・だから貴社に入社した後もXXのように死ぬほど頑張れます!
この2点のロジックが主張できる人間は合格します。

このXXは勉強でもスポーツでもゲームでも旅でも構わないですが、人よりブッチギリに頑張ってないと説得力がありません。
手っ取り早く誰にでもわかりやすい指標が勉強というだけです。

ここでバイトリーダーとかサークル長とか生温いことを言うから落ちるのです。
ゲームでも「研究に研究を重ねて日本大会に出た」までアピールできれば、「こいつは好きなことは突き詰められるヤツだ」と評価され合格するケースも珍しくありません。

一番やっちゃいけないアピール例

一番やっちゃいけないのは「で?それ入社後どう活かすの?」っていうエピソードを話すことです。
よくあるのはこんなやつです。

  • 海外旅行でインドに行って世界観が変わった

  • サークル長をやった

  • バイトリーダーだった

  • 自分の趣味の話

どれもとっかかりは悪くないです。
が、このエピソードを話す奴は大概、自慢で終わります。
面接は「こんなことした俺スゲーだろ?」を自慢する時間ではありません。

重要なのは、入社後にこの経験をどう活かすか、という点。
「この経験を活かし入社後は~していきます」と話を締められなければ、意味がないので面接で話すのはやめましょう。
就活生があまりに海外旅行の話するから、一時期少し海外に詳しくなりました。ほぼ不採用でした。

面接でブッ飛んだアピールをした例

とはいえ、「何をアピールしたらいいか分かんねーよ!」というのが学生の本音でしょう。
私が面接して合格したブッ飛んだ受験者のアピールの例を書いておきます。

1年で10kgダイエットした学生

これはビビりました。まさか面接でダイエットの話をされるとは…。
ストーリーはこうです。

・恋人に振られたことで発起し、1年で10kgダイエットした。
・断食などの極端な方法は効果が持続しないと考え、運動面・食事面の双方でアプローチを考えた。
・食事面ではカロリーコントロール以上に栄養バランスが大切であると学んだ。脂質・糖質の制限を中心に行い、運動前後にはたんぱく質を摂取した。
・運動面では有酸素運動・無酸素運動のバランスが大切であると学んだ。ダイエット効果の大きい有酸素運動を中心に行った。
・食事面、運動面ともに「何か月先に何kg痩せる」という目標設定と、「何日に1度何をする」というスケジューリングが大切であると感じた。常に頑張りすぎず休養日を作ることが持続のコツである。
・ダイエットの経験から、目標達成のためには以下の2点が重要であると学んだ。
1.やみくもに着手せず、まず効果の高い手法を調査すること。
2.無理のない目標設定とスケジューリングを行い、遵守すること。
この2点は仕事でも重要であると考えている。貴社(御社)に入社後も経験を活かして計画的な仕事をしていく所存である。

主題はダイエットですが、アピールとしては十分です。
彼は成績も悪いですが結果、合格しています。
しっかりと「このダイエットの経験を入社後活かします」と締め括っていますね。

徒歩で北海道を縦断した学生

ハッキリ言って旅系エピソードは自慢で終わることが多く、面接官は「ああ…またか。」と思っています。が、コレは違いました。

・夏休みに思い付き、徒歩で北海道を縦断した。
・この旅で私が得たのは「知らんオッサンと仲良くなるスキル」である。
・宿や飯屋で知らんオッサンと仲良くなると、安くなったり良い場所を教えてもらったり、旅が円滑になる。
・コツはとにかく話を聞くこと。相手が何を思っているか聞き、肯定否定ではなくまずは「受容」することである。
・オッサンが話す目的は「意見が欲しい」のではなく「話を聞いてほしい」ことが多いため、笑顔で受容するだけで仲良くなれることが多い。
・これは仕事でも同様であると考える。年の離れた人間が上司や同僚であっても必ずうまくやれる自信がある。

旅の話で始まりますが、仕事で大切なコミュニケーションの話にしっかりと結びつけています。

まとめ 大事なのは話の組み立て

ここまでの話を見てお気づきでしょうけど、こんなエピソードは面接中に脊髄反射で出ません。
合格者のほとんどが面接前に話を準備している人が多いです。
逆に不合格者のほとんどが、面接中になんとなくで答えた回答に中身がなく落ちています。

ハッキリ言って、面接で聞くことなんて決まってますよ。
面接官側も「面接 新卒 すべき質問」とかでググって面接に挑んでます。マジで。
なので、よくある質問への想定回答はロジックを組み立てて回答を作り込んで挑みましょう。
面接での合否は、ほぼ面接前の準備で決まると言って良いと思いますので、みなさん準備を頑張ってください!


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