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「ダメ金」の代わりに「カラ金」を使うことを提案します

私は小学生からずっと吹奏楽に関わってきている。

全日本吹奏楽コンクールにも、地区予選も含めれば何度も出場してきた。
自分が出ない年でも、結果だけは追いかけていた。
今年は開催中止ということで、非常に残念だ。


コンクールでは、出場校すべてに金賞、銀賞、銅賞のいずれかの賞がつく。
(失格とか、その地区独自の部門である場合など、賞がつかない場合もありますが)

そして、全国大会以外のコンクールでは、上位の団体が次の大会へ推薦される。
何団体推薦されるかは、その地区ごとに事前に数が割り振られている。

例えば、次の大会へ3団体推薦されるのに対し、金賞を受賞した団体が5団体あれば、
金賞を受賞しても次の大会に進めない団体が2つ出てくることになる。
それが「ダメ金」である。

「金」賞でも次の大会へ進むのは「ダメ」というところから来ているのだろう。
この言葉は、私がコンクールに参加した当初から定着していた言葉だと思う。

しかし、小学校の時の顧問の先生は、「ダメ金」という言葉を使うことを嫌がった。
代わりに「カラ金」という言葉を使っていた。

「カラ」というのは、封筒が「カラ」っぽということ。
つまり、本来なら次の大会の要項などが審査員からの講評とともに封筒に入っているのだが、それが入っていない。
だから「カラ金」。

コンクールだから、順位や点数をつけられることは避けられない。
でも、一生懸命やった演奏に、「ダメ」ということはない。
だから「ダメ金」という言葉は使いたくない。

その先生の考えに私は当時から賛成していて、今でもそう思っている。

でも、「カラ金」って知名度ゼロなんだということを、
いろんな団体でコンクールに参加して知った。
だから、周りと話を合わせるために、
仕方なく「ダメ金」を使ったりもする。

次の大会に進めなきゃダメなの?
万年銀賞止まりで、「次の大会に行けなくてもいいから金賞とりたい!」という団体もいるはずだ。
「ダメ金」という言葉のせいで、
コンクールをあまり知らない人たちから誤解されるようなことはあってはいけない。

長い時間をかけて完成させたあのステージは、
どんな結果であっても認められるべきである。


私は、「ダメ金」という言葉の代わりに、「カラ金」という言葉を使うことを提案します。

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