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【毒親育ち】価値なし人間、足るを知る、という話。


2021年のコロナ禍、思考が外ではなく自分へと向いた結果、見事に発狂しました。

起きている間は涙が止まらず、泣き疲れたまま浅い眠りにつき、すぐに覚醒してまた泣き...
この状態は只事じゃない、と考えたらしい旦那さんに連れられて精神科へ駆け込みました。

カウンセリングを受ける中で、わたしは結構厳しい家庭環境に置かれていたのだと初めて自覚し、そこからはもう地獄の日々です。

自分は機能不全の家庭で育った人間であることを認め、さらにそれを受け入れて消化していく作業。
今までの人生で蓋をしてきた辛かったことや悲しかった思い出を掘り返し、毒親に対する怒りを少しずつ吐き出していく作業に2年ほどかかりました。

今でも月に1回くらいのペースでカウンセリングを受け続けています。


先日のカウンセリングでは「わたしは価値がない人間なので、いつか捨てられる日が来るのではないかと怯えている」ということにフォーカスをあてて話しました。

幼少期からずっと、毒親との間で学習してきた価値観はそれはそれはもう本当に厄介です。

「周りと比べてあれがない、それも足りない、自分はダメな人間なんだ。だから愛されないんだ。」

「相手にとって価値のある人間だと示さないと、一緒にいてもらえなくなるかもしれない。」

「血の繋がってる親でさえわたしを愛さなかったのに。他人にとってのわたしなんてもっと軽い存在なんだからもっと頑張らないと。」


こんな歪な思考パターンがこびりついていて、

「『このままで充分愛される存在だ』なんて絶対嘘だ!ありえない!」

と考えてしまい人を信じられません。

過去の出来事を含めてそんな話をしていた時に、カウンセラーさんが「うーん...」と考えた後にこんなことを言われました。


「『足りない』とか『もっと頑張ったらもっと価値を示せる』ってことは、しろっぷさんがもうすでにその足りないとかもっと、とか思っているものを『持っている』ってことですよね?」

「しろっぷさんに『ある』からこそ『足りない』とか『もっと』とか考えるんだと思いますよ😊


言われた直後は「え???」とフリーズしましたが、
咀嚼してみると、確かにないものに対しては「足りない」とか「もっと」という言葉は出てこないかもしれないと思うようになりました。

その発想はなかった...。


これってあれじゃん。

『足るを知る』

ってこと...?


毒親育ちはよく「今、ここ」に目を向けられない、感じにくいと言われます。

思考が過去や未来にいきがちで、「今、ここ」に自分がいない。

「足るを知る」って、自分の思考を「今、ここ」に向けることじゃない??

毒親育ちは自分で自分を育てていくしかなく、難しいことではありますが、少しずつ実践していくしかないんですよね。

「今、ここ」を生きていけるように、「足るを知る」


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