週刊バラエティ視聴録 6月5日~6月13日

今週は有吉の壁SP、相席食堂SPやキングオブコントの会などお笑いファン必見的な特番が多く、視聴時間が長くなり、なかなか大変な週でした。

相席食堂SPは今回5人の出演者が出る構成だったけど、瞬間風速はMay.Jのパートですね。

キングオブコントの会は凄く楽しみにしてたんですが、どのコントもメンバーへの気遣いが滲み出すぎてて、ネタを楽しむより、豪華感を楽しむというほうが強い印象でした。個人的に好きだったのはさらば森田の勢いで最後までやり通したクリーニングのコントでしょうか。

今週特に気になったのはこれらの番組ではないのでここから本編です。

2021年6月5日(土)~6月13日(日)

先週が台風並みの瞬間風速を出すヤバい番組がたて続けにありましたが、今週は比較的マイルドな週でした。

しくじり先生 俺みたいになるな!! 6月7日(月)放送分

若林正恭先生 前編

しくじり先生は良くも悪くもゲストによって内容の高低差が激しいのですが、オードリー若林、アルコアンドピース、平成ノブシコブシ吉村、ハライチ澤部が得意とする展開に持ち込んだ場合、このラジオスター達(吉村は除く)がたまにラジオのノリを前面に出す時が面白い回になる傾向にあります。ABEMA限定コンテンツのお笑い研究部の方がそのパターンが多めですね。

そんな今回はゲストに日向坂46渡邉美穂、と乃木坂46高山一実を迎え、ドッキリの形で若林がしくじり講師として登場。

後日日向坂46については書きますが、とにかくメンツ的にも確定した神回というやつでした。

内容は若林がおじさんなのにバスケではしゃぎ、膝を損傷するという話なのですが、この話リトルトゥース(オードリーのオールナイトニッポンリスナーの総称)界隈では誰もが知っている話なわけです。

ラジオでがっつり話していた内容をテレビで話すというのはラジオリスナーからすると激熱な展開なんですよね。

でもそのエピソードトークを上記のメンツを揃えて展開した時に2倍、3倍面白くなるというところにお笑いチームプレイ、THEバラエティを感じる事がで素晴らしいですね。

あ、それと最近深夜番組にありがちなのはプロデューサーとか作家がおそらくラジオリスナーだからかラジオ的展開に持っていきがちになるという番組が増えてる気がします。


お笑い実力刃 6月9日(水)放送分

今夜はこの芸人だけSP バカリズム編

この春の改編期からスタートしたお笑い実力刃は初回放送で東京03のネタオンリー(アンタッチャブルとサンドウィッチマンとのトークは有り)で普通に10分以上のネタをやっててこの番組本当に地上波か!?と思ったくらい、今の時代には珍しい超ストロングスタイルのネタ番組です。

出演芸人もトレンドの若手とはかけ離れていて、前々回は矢野・兵頭、テンダラー、前回も神田伯山、山田雅人という、1クールで終わることも辞さないような姿勢に、ある種の畏敬の念を抱いておりました。

初回以降は複数組が出演していたこの番組でしたが、今回は久々に一組だけ、しかもバカリズムという、ようやく「勝ちに来た」回でした。

内容としてはもうひたすらバカリズムの世界を堪能する1時間。

それだけです。

そこの価値を見出せる人は見るし、見いだせない人は見ない。見るか見ないかの判断理由は本当にそれくらいしかない番組なのです。

ただ、お笑い好きとして分かりやすく言うと、これを地上波でみれるというのはとにかく貴重なんですよね。

その昔「ダウンタウンのごっつええ感じ」ではトカゲのおっさんというコントを永遠40分くらいやり続けるという伝説があったのですが、民放でこれだけのことをやれるというのは当時(30年ほど前)から凄いことでした。

ましてやもう10数年ショートネタがトレンドのテレビ番組の中でこれだけのストロングスタイルを展開するお笑い実力刃にはなんとしても頑張ってほしいなと思っております。

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