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『雲外蒼天』

〈雲をぬけた先には青空が待っている〉


私には大好きなサッカー選手がいます。
背番号37番鵜木郁哉(うのきふみや)選手です。




私が初めてサッカーを生で見たのは5年前、高校1年生の時でした。
高校に入学して仲良くなった友達の叔父さんが私が香川真司が好きでサッカーに興味があるという話をすると日立台へ連れていってくれました。
(まず香川真司がいつから好きだったのかと言われると全く覚えていないしどこが好きだと思ったかと聞かれると顔でした笑)

初めて連れて行ってもらった日立台の柏熱地帯。
2階席でもピッチとの距離が近くすごい迫力でワクワクしました。聞いたこともないチャントなどを最初は様子を見ながらでも一緒に歌って手拍子をしながら試合を見て、サッカー観戦ってすごく楽しいんだと気づきました。




そこから色々とすっ飛ばしますが、高校3年生になった時とにかくサッカーが見たかった私はトップチームの試合だけではサッカー不足で満足できずに
7月7日、柏レイソルU18の試合を見に行きました。

選手の名前もわからないままレイソルのHPのアカデミー選手プロフィールと照らし合わせながら見ていました。

そんな初めてレイソルユースの試合を見た時に惹かれた選手が鵜木郁哉選手でした。



戦術などサッカーを全然知らない私がいちばんワクワクするのは、ドリブルで突破していく瞬間でした。今考えればきっとそれだけではなく、私の好きだった香川真司と同じ10番を付けていたところも無意識に惹かれたんだと思います。

好きな選手を見つけたこともあり、やっぱりサッカーって楽しい!!とモチベが爆上がりした私はユースの試合の後そのまま日立台へトップの試合を見に向かいました。(友達と七夕祭りに行く予定がサッカー見たくてドタキャンするという自己中行動)


鵜木郁哉という好きな選手を見つけてからトップの試合に練習見学、レイソルユースと、柏レイソルに全力をかけた生活を送るようになりました。


練習後にほかの選手と雑談する姿を見てすごく素敵な笑顔で笑うんだなと気づいた時もますます好きになった瞬間でした。
私は運動部だったことは無いので当然なのかもわからないけれど、最後まで練習場に残ってボールを蹴ったり、用具を沢山持っているのにTM後に練習着が沢山落ちたままになっているのを見て全部回収して上がっていったり、そんな所もしっかりしていて素敵なのはプレーだけじゃないんだなと気付かされました。



2020シーズンのトップチームへの昇格が発表された時、来年も近くでみれるんだ!しかもプロの郁哉くんを!とすごく嬉しくて絶対に彼のユニフォームを買うとすぐに決めました。



彼がプロになってから練習見学後のファンサービスで写真を撮ってほしくて話しかけた時に「ゆまちゃんだよね?わかるよ!」と私のことを知ってくれていたのも、大好きな人からの認知をもらうってこんな気持ちなんだ!とすごく幸せになりました。
ユニフォームを買ったことを伝えた時もすごく嬉しそうに喜んでくれてほんとに真っ直ぐで素敵な人だと思いました。
そんなプレー以外でも彼の優しさなどを感じ素敵な人だと思うことが多くすごく嬉しかったです。


スポーツは実力主義で、私の考えなんて甘いと思う人もたくさんいるのかもしれないけれど、どれだけサッカーが上手くてもその人の普段の行動だったりが感心できるものでない人は私は絶対に応援したいとは思えません。
逆に他の人から見れば結果を出してないと思われるかもしれない選手も、練習のときだったり普段の行動がファンサポーター思いだったり、素敵な人は全力で応援したいと思えます。


1年目から出場機会を得ることが難しいことは私でもわかっていて、だからこそ彼がベンチ入りするだけでもすごく幸せになれました。

プロの試合は体格的にも自分よりも大きな選手たちばかりで思いどおりにいかないことも沢山あったと思います。それでも走り続けて色んなところに顔を出す彼の運動量からも熱い気持ちがいつも伝わってきました。
わかりやすいのはボールがラインをわりそうになった時で、あぁ出ちゃうかなぁ。となるようなボールも必死で追いかける、本当に真っ直ぐガムシャラで応援したい!と思える選手です。
途中交代で出場することが多かった彼のピッチへ入ってくる時の姿からもいつも彼のやる気を感じられてワクワクします。


彼はレイソルが勝った試合でも少し沈んだ顔をしていることがあり、自分のプレーに満足してないんだろうな、と私まで少し悔しくなるのと同時に上を目指し続ける彼の成長が楽しみで仕方がないです。
毎試合の悔しさをしっかりバネにするかのように彼はどんどん成長した姿を見せてくれました。


私がここまで彼への応援をしっかり届けたいと思ったのはある1つの試合がきっかけでした。

ある試合で私の後ろにいた男の子が彼に対する批判的な言葉をずっと言っていました。
その男の子の母は私が37番のユニフォームを着ていることに気づき、
「あんなに37番の悪口言ってたのに前の人37番のユニ着てるじゃん!」とバカにするように笑いながら言ってきました。
すごくストレスがたまりイライラするのと同時にすごく悲しくなりました。

その試合の彼のプレーはすごくいいプレーばかりで試合後には「今日の鵜木くんすごいよかったね!」とたくさんの人が声を掛けてくれるくらいの試合でした。
彼のミスで失点したわけでもないのに、彼がそんなふうに言われてしまうのがすごく悔しくてイライラして泣きながら日立台から帰りました。

大好きな選手のユニフォームを着て応援していて、なんでこんなに嫌な思いをしないといけないんだろう、と正直すごくしんどかったです。



いつもステキな言葉をくれる人に相談しました。

その人は

「推しとかを応援するってことは辛いことも一緒に乗り越えていくことだと思う。その辛さを一緒に受け止めて、それでもその選手を応援してあげるからこそ、その選手はヤジとか暴言よりも本当に応援してくれる人たちの声を聞いて、パワーに変えて頑張れるんだと思うよ。」

と伝えてくれました


それを聞いて私は彼が誰かからの批判を目にしたり、上手くいかなくて辛くなっても
「ゆまさんは応援してくれている。」
そんな風に考えてくれたら嬉しいなと思って今まで以上に沢山伝えることにしました。

彼が悔しそうに下を向いている時でもゲーフラを出して「私は信じてるよ」と伝えたい。
どんな時でも応援してる事を伝えたい。
と思って全面に鵜木郁哉推しを出しているのが今のわたしです。

彼がなかなか試合に出れず今の自分に満足しているわけもなく、悩んでいるんだろうなとはずっと思っていました。
彼が成長するためには、試合経験を積むことだと頭ではわかっていました。
彼を本気で応援するただの物わかりのいいサポーターのふりをして育成型移籍などで出場機会を得てほしいと言葉にしていました。
でも実際は大好きな彼がレイソルから、私の1番近くから居なくなってしまう事が嫌で嫌で移籍しないでと願っていました。




2022年8月8日
#鵜木郁哉 選手の #水戸ホーリーホック への育成型期限付き移籍が決定しました。





通知を見た時、涙が止まりませんでした。
1人でやだやだむりむりと泣きわめきました。
移籍する可能性があるのはずっと思っていて、
夏の移籍ウィンドウが開いてから移籍するならこのタイミングが多いよなぁと、正直毎日ビクビクしていました。
彼の出場機会が増えて成長できるチャンスをもらえたのに素直に喜べない自分が嫌だとも思ったし悔しかったです。
通知を見てから1時間以上ずっと1人で泣き続けて、泣き続けることしか出来ず全然受け入れられませんでした。

彼が泣いている写真も載っていて、彼もずっと過ごしてきた柏から移籍するのは辛いはずで、これを一緒に乗り越えないといけないんだ!と思えました。彼が柏から移籍してしまっても1番応援しているのは絶対に変わらないことを伝えたいとも思いました。
絶対に水戸に試合も見に行くぞと思ってすぐにゲーフラも作りました。
正直日立台に行って、ベンチ外選手のいる席を見てもいつも1番に座っている彼が居ないのを見ればまだまだ悲しくなると思います。


それでも私は私なりの応援の仕方で彼を応援し続けます。
応援の形は人それぞれ違くて私の応援の仕方が気に入らない人もいるかもしれません。
(間違ってるとは言わせません!!)



彼がレイソルに成長して帰ってきてくれることを信じて一緒に乗り越えます。


『雲外蒼天』

〈困難や試練の先には、明るい未来が待っている〉

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