【アーセナル】~強固な守備ブロックの攻略法~[マッチレポート]‟PL第33節ウルブズ戦”編
まえがき
プレミアリーグ第33節ウルブズVSアーセナル。結果は0-2でアーセナルが勝利した。
アーセナルとしては、アウェーの地で、格上(順位的に)のチームに、無失点で勝つことが出来た。
最高の結果といえるだろう。
結果だけでなく、内容も良かったと思う。
なぜなら、5バックでブロックを固める相手から得点できたからだ。
これは、選手たちの自信につながっただろう。さらなる成長を実感したはずだ。
この記事では、5バックに象徴される「ブロックを固めるリトリート守備」に対してアーセナルが取るべき(取っていた)攻略法について書いていきたいと思います。
①:ポストプレーで無理矢理起点を作ってしまう
ブロックを固めてくる相手に苦戦する場合、大抵はボール保持するもブロックの外を回すだけになってしまう。
この状況をいち早く打開するのに有効なのは、ブロックを崩してしまう程の圧倒的な個の力である。
その個の力の一つがポストプレーである。
アーセナルでは、ラカゼットがこのプレーを得意とし、実際にラカゼットが出場する試合のアーセナルには、CBからラカゼットをターゲットとしたロングボールが多くみられる。
ポストプレーが出来ると、相手DFを引き付けることが出来るため、DFラインが乱れ、裏を取りやすくなる。
そしてその裏にWGがダイアゴナルランで侵入する。
ポストプレーが起点となって、PLトップスコアラーのオーバメヤンの得意な型を演出できるのだ。
そこに反転したCFがスルーパスを出してアシストという形が多くみられる。
また、縦に早い攻撃となるため、相手はとても対応しずらい。
ウルブズ戦ではラカゼットはスタメン起用でなく、エンケティアがスタメンだった。
エンケティアはポストプレーまでをこなすことは出来ない。
そのためロングボールを使えず、中央で起点が作れなかったため、ブロックの外を回させられる時間が続いていた。
‟ラカゼット不在時に、中央で起点作れない問題”は解決するべきだと思う。
②:サイドチェンジ
いくらブロックを固める守備的なチームであっても、あの広大なピッチ全てのスペースをケアすることは出来ない。必ず捨てるスペースを作る必要がある。
となると、同サイド圧縮をして、一番危険性が低い逆サイドを捨てるという選択がベターだ。
大抵のチームがこの選択をする。ウルブズもそうだった。
もしサイドチェンジで、一気に逆サイドまで展開できれば、フリーでサイドバックがクロスを上げることが出来る。
クロス攻撃が得意なアーセナルにとって、この形を作れるのは喜ばしい。
一点目のシーンでも、アシストしたティアニーはフリーだった。
アルテタ監督がボランチやCBにキック精度を求め、CBは飽和していたにも関わらずパブロ・マリを獲得したことも、ロングボールの重要性を表しているといえる。
だからこそ、ムスタフィの足元の技術向上は、大きな影響をもたらす。ウルブズ戦でも何度もチャレンジし、かなりの本数を成功させていた。
ムスタフィは、これからも期待できる選手になろうとしている。
まとめ
ブロックを固めるリトリート守備に効果的プレー
⇒ポストプレー。これによってDFライン裏が空きやすくなる。また、相手の対応も難しい。
⇒サイドチェンジ。逆サイドのSBはフリーになるため、そこからのクロスはより正確で、得点につながりやすくなる。
あとがき
①と②の両方の選択肢を持てるのが理想だ。
もし、ラカゼットが放出された場合、攻撃力は下がると考えている。
どうなるのだろう?
ラカゼットの去就が一番気になってる…
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