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派手髪を褒め合う今の若い人たち

最近の若い人たちは自分が好きなことを表現するのがとても上手で素敵だなと思います。

わたしが10代の頃、金色に髪を染めていた人たちは、社会への反骨心だったり強く見せる為だったりと他人から見られる事が前提の人が多かったように思います。そういった人に対して、まわりは「怖い」とか「不真面目だ」とか社会的にマイナスイメージを持たれる事がほとんどであり、わたしもそう感じていたうちのひとりでした。

しかし、最近の若い人たちは違います。街に出れば、ピンクや青、赤、白などの派手な髪色の人をよく見かけるようになりました。派手な髪色にする理由も以前とはだいぶ異なっていて、K–POPアイドルに憧れてだとか、好きなアニメのキャラクターと合わせたいだとか、ピンクが好きだからだとか、とても自由で個性的です。また、まわりの人たちからの反応も「可愛いね」「かっこいいね」「似合ってるよ」とお互いを認め合っている姿を多く見かけます。髪色だけではなく、マニキュアしている男の子やメンズの服を着ている女の子などジェンダーレスな考え方を持つ人やそれを理解する人が増えてきました。また、以前はヤクザの象徴のようなものだった刺青も若い人たちの中ではお洒落のひとつとなっています。アニメやゲームが好きな人を以前はオタクと呼んで蔑んでいましたが、今ではみんな何かのオタクであることは当たり前、ゲームに関していえばイベントを開けば何千人もの人が集まるくらい人気な実況者が出てくるほどで、もはや尊敬される存在にまでなっています。これらは本当に素晴らしい事です。

わたしたち人間はずっと昔から「人と違う選択をしている人」「少数派」を差別してきました。そのコミュニティーが学校であれば「いじめ」となり、国であれば「戦争」へと発展してきました。人はみんな見た目も考え方も違うのだから少数派の人は必ずいて、いじめがだめだと理解していても、なくならないのは仕方のない事なのだとわたしは諦めていました。

しかし、今の若い人たちは少数派を否定するその考え方をださいとすら思っています。それは本当にかっこいいし、すごく尊敬します。彼らは、わたしたち未来の光です。みんなこの考え方を持っていたらいじめや戦争がなくなって平和でかっこいい世の中になるだろうなと思います。

わたし自身がまだ30歳という事もあり、若い人たちと年齢が近い為、考え方を理解しやすいのかもしれませんが、これから歳を重ねていっても、若い人へリスペクトを持ち続けていって、自分自身も好きな事を表現できる人間になれたらいいなと思います。

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