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「年齢別 保育参観のねらい」いつもの姿を見て欲しい!

こんにちは。
保育園の園長をしているSanaminaです。

私の勤務する保育園はもうすぐ保育参観があります。
今年度始まって初めての保護者参加型の行事です。

保育参観の年齢別のねらいや、私の園の今回の年齢別活動内容を参考までにご紹介します!

先生たちからすると、「保護者が観覧に来る」となるといつも以上に良いところを見てもらいたい!というのが本音なのではないでしょうか。

でも、そもそも保育参観は「園での普段の姿を見てもらう」こそが目的です。

事前練習なんかせず、いつもの日常でいいんです。

とはいえ、そんなわけにはいかないですよね。

保護者の方たちが見て楽しめる活動内容をしたいですし、子ども達の成長をより感じられるようにしたいところです。

なので、やっぱり気合は入ってしまうはず。

かといって、クリスマス会や運動会のように練習の成果を発揮する場所ではありません。

お家では見えない姿や日々の成長をパパママに感じてもらう場です。

パパやママたちが普段見れない園での姿を通して、子どもの成長を感じたり、発見があったり、そんな場となるのが保育参観。

私は園長として先生たちに保育参観についてこう話しています。


保育参観はいつもの姿で良い

椅子の座り方、話の聞き方、人との関わり方、返事の仕方など、良くも悪くも保護者の方達はこれが保育園での姿であることを知ります。

でも、そもそも子どもたちの目の前に保護者がいるということがいつもの日常ではありませんよね。
かっこいい姿を見せようといつも以上に張り切って頑張る子もいれば、目の前にパパママがいるから盛り上がってる落ち着かなくなる子、緊張で泣いてしまう子…。
それはそれで今の子どもたちの自然な姿です。

大事なことは、自分がどんなクラスにしたいのか、今はどこをねらいとして保育をしているのか、クラスとしての成長と個々の成長をしっかり考えておかないといけません。
そして、それを保護者の方に説明できるようにしておきましょう。
「普段の姿を見せる」「いつも通りの姿」とは、決して手を抜くことではありません。子どもたちが良い成長をしていく姿を見てもらうことが大事です。

1年間のねらいを持って、今取り組むべきことを取り組み、成長過程を見てもらえる貴重な場が保育参観なのです!


では、年齢別の保育参観のざっくりしたねらいです。

0歳児のねらい

これは、ママやパパが保育園の日常を知り、子どもと一緒に楽しむことがねらいですね!
これに尽きます。
親子で楽しんでほしいです。
保護者同士の繋がりもここで生まれる良い機会です。
今年度は私の保育園は0、1歳児は合同で保育参観をします。

1歳児のねらい

お友達や保育者とスキンシップを楽しむ姿を見てもらいたいですね!
ママやパパと離れて座り、人前で発表が出来るようになります。
言葉は言えなくても、名前を呼ばれて手を挙げて返事をしたり、いろんな仕草を見せてくれます。
お隣のお友達の方に手を伸ばしたり、指差したり、泣いても保育者に抱っこされると安心して泣き止んだり、保育園に慣れ親しんでいる姿を見てもらいたいです。

今回の保育参観の活動内容を年齢別にご紹介します。

0.1歳児の活動内容

朝の会
フラッシュカード
親子リトミック
保護者交流

リトミックも簡単なリトミックなので、ピアノがなくて歌いながら楽しめるお家でも出来るリトミックです。
この機会に、いろんなふれあい遊びを保護者の方にお伝えできれば良いなと思っています。

0歳児の親子リトミックは抱っこしたりお膝に座らせたりで、子ども主体で動くことはありませんが、1歳児の親子リトミックはそうはいきません!
親が頑張って楽しませないとすぐにどっかに行ってしまったり、イヤイヤ泣いたり…なので大人のチカラにかかっています!笑
これも参観ならではです。
保護者の方達に「先生たちはすごい」と思ってもらえるのも実際に体験してみるからこそですね!

2歳児のねらい

ぐーんと成長した等身大の姿を発揮するのが2歳児。
でも、当日にならないとご機嫌は読めません!
なので、2歳児クラスは、元気いっぱい個性豊かで賑やかな姿+好きなことに集中したりお友達とのお話を楽しんでいる姿をみてもらいたいです。

2歳児の活動内容

朝の会
学習
カタツムリの時計制作

2歳児は完全に保育者と子ども達だけの姿です。
保護者は観覧のみです。
パパママにとって、子ども達の自然な活動をゆっくり見れるとっても貴重な時間なのです。
気づかなかった成長が見える場です。

朝の会での楽しそうに歌う姿はめちゃくちゃ可愛いです!
隣のお友達と自然と手を繋いで歌ったり、顔を見合わせて笑い合ったり…その仕草や行動全てに可愛さと成長が詰まっていますね。

制作中は
保育者のお話を聞いて真似をして作っていきます。もちろん、保育者が援助します。
「これであってるーー?」
と先生に尋ねる姿。
好きな色を選ぶ姿。
順番を待つ姿。
お友達と見せ合って喜ぶ姿。
お友達に貸してあげる姿。
そんな姿が盛りだくさんなのです!
終始、微笑んでしまいます。

3歳児のねらい

集団生活の仲間入りで、一生懸命ついて行っている姿をみてほしいです。

担任の先生は、今回の保育参観で「保育者の話を保育者の方を向いて聞けるようになったところを見せたい」と私に話してくれました。

わかります。
2歳児クラスのときはそんなこと絶対出来なかったから。

でも、たぶんそれ、保育参観で出来ません。笑

だからアドバイスをしました。
まずは、朝の会のお名前呼びで、お名前カードを先生に渡すときに先生の方を見て渡す習慣を身につけてみてはどうか。
そしたら、それが相手の顔を見て話を聞くことに繋がるのではないかということ。

毎日のことでもあるし、ほんの2秒程度のやりとりなので、難しいことではありません。
これこそ習慣です。

そんな姿を、保育参観でパパやママが見れば、成長を感じるはずです。

子どもたちをどう成長させたくて、先生達が今どんな保育しているのかをパパやママ達に知ってもらいたいです。

「相手の方を向いて話を聞けるようになって欲しい。今はお名前カードのやりとりから習慣づけて、そこに繋げていく」
その成長途中の姿を実際にパパやママは見ることができるのですから、パパやママにとって本当に貴重な場となります。

そんなふうに、ここに向けて今こんなことをしていますってことを先生から話してもらえると保護者の方達は安心もするし、一緒に見守ることができますよね。

4歳児のねらい

保育者の話を聞いて行動したり、友達の言葉を聞いて会話を楽しんでいる姿を見て欲しいです。

保育者が次の活動についての話をするときは聞こうとします。
ルール説明やお約束などもある程度理解できます。
次の活動をワクワクしながら楽しみにする姿や、友達同士ではしゃぎ合ったり、教えあったり、まだまだ自分のことしか考えられませんが、常にお友達を意識している姿が微笑ましいです。
私の保育園は3歳児から5歳児は異年齢で合同で過ごしているので、保育参観も合同で行っています。
年上のお友達、年下のお友達と関わる姿もパパママからしてみれば新鮮なのではないでしょうか。

5歳児のねらい

年長さんとして自信に溢れる姿を見てもらいたいです!
年下のお友達を助ける姿。
良いところを見せようとがんばっている姿。
友達の意見を聞いてその場をまとめようとする姿。
保育者の話を理解して行動する姿。
見てもらいたいところはいっぱいあります!

ちなみに去年は保育参観中に友達同士でケンカがありました…
ある意味公開ケンカです。笑
でも、それもあり!
保育者が仲立ちして解決する様子まで公開なんですから。
そんな場面、そうそう見れませんよね!

3〜5歳児の活動内容

朝の会
学習
リトミック
集団ゲーム

今年度、音大卒の先生が入職したのでこれはもうリトミック一択でした!
音を聞いて体を動かす。
リズムに合わせて体を動かす。
リトミックには音楽以外にもいろんな要素が含まれています。
リトミックをしている姿を見るだけで、個々それぞれの人との関わり方の特徴が見えてくるほどです。

集団ゲームはバトンパス競争です!
これはチームワークや一致団結、協力し合う姿がきっと見れるはず。
負けたら泣く子もいるかもしれませんが…。
それだけみんな本気なんです。笑

これこそがいつもの姿ですからね!

公開保育

土曜日などを使った保育参観以外にも、平日の保育中を参観できる「公開保育」を実施する園もあります。
ほんとの日常です。
一日中というわけではなく、どこかの時間の一部分ではありますが、また違った楽しさがあると思います。

まとめ

というわけで、保育参観はいつもの姿とは言いつつ、良いところを見せたいし、緊張もするし…でも結局その雰囲気に慣れてきた後半の時間に入ってくるとほんとにいつもの姿になっているのです!!

だからケンカもするんですね。笑

先生たちもパパママたちも、保育参観を楽しんでくださいね。

では、また次のお話でお会いしましょう!

保育に関するサイト「ほいくーグル」を始めました。
こちらもよかったらぜひ読んでください!

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