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㉘麗しいオランダのクラシカル・プログレ!🇳🇱

先日、昔にお気に入りだった懐かしいアルバムのリマスター盤がアンコール・ブレスで再発されていたのを知って早速購入した。
CODA (コーダ) / Sounds of Passion (1986年/オランダ🇳🇱)
このアルバムは、学生の時によく通っていたプログレッシヴ・ロックを扱っているレコード店の店員さんから、このアルバムいいよ!と勧められて購入したレコードだった。
80時代はニューウェーブが流行っていた時代で70年代に活躍していた海外のプログレバンドはポップス化してしまったり、キャメルを除いてはほぼ活動を休止していた?そんなプログレ黎明期に突然ヨーロッパから入ってきたのがこのアルバムだった。
レコードに封入されていたライナーノーツにThe Netherlandsと書かれていてオランダとわかった。
楽曲クオリティ、音質、演奏力、どれもが揃った完成度の高いアルバムです。

オリジナルライナーノーツ表面
オリジナルライナーノーツ裏面

♬CODA/Sounds of Passion (1986年)

アルバム冒頭は強風が吹く効果音の中かすかにJ.S.Bachのマタイ受難曲の第1曲が使われていて宗教的なテーマを暗示させている(CDになってからの日本語ライナーノーツにもレビューにも誰もこのことを書いてないので触れておく)。
ここでピックアップしたのは6章からなる「組曲Sounds of Passion」から第4曲目にあたるアルバム中のハイライト〝4th Movement”。
♬ 4th Movement”
https://youtu.be/s4QxBP01eRQ?si=wtC045ZJRvGU-qu4

教会にいるかのような中世音楽の聖歌から始まり、そこから先ず荘厳なパイプオルガンの重厚な響き、この音質クオリティに圧倒される。
そこにオルガンのモチーフを引き継いだギターがメロディアスに展開させながら壮大に絡み合っていく!
ギターの音色も、ベース、ドラムのアレンジも実に的を得たセンスで素晴らしい!

♬Crazy Fool And Dreamer
https://youtu.be/wZhfHaQZ03E?si=iIspQUYcK-CZYFoD

細部にまで拘ったアレンジ!
特にフレットレス・ベースの特徴を上手く使った対旋律的なメロディアス・アレンジが見事!
後半のメロディアスなギターも嬉しい☺️

では次に、
他のオランダ産のクラシカルなプログレ・バンドをいくつか紹介してみよう。
KAYAK (カヤック)

オランダで好きなプログレと言えばカヤックになるだろう。

実はカヤックとの出会いは、関西のシンフォニック・プログレッシヴ・ロック・バンド〝夢幻“の3rdアルバムのレコーディングとアルバム発表ツアーにゲストとして参加させてもらった時に、ミーティングでリーダーの林氏のお宅に伺ってジェネシスなどの貴重なビデオを観せてもらったり、プログレ談笑をしているときに、カヤックって知ってる?って訊かれて、僕は“名前は知ってるけどポップなプログレって言われてるから聴いた事ない“って言うと、聴いたら気に入ると思うよ!って聴かせてくれたのがカヤックだった。
ポップな中にも叙情的でクラシカルな美メロシンフォ・プログレ!
一発で気に入った!
後日何枚かアルバムもダビングしてくれ、それからの愛聴バンドになりました。

そして2000年に発表されたカヤックの20年振りの復帰作は素晴らし過ぎた!

KAYAK Close To The Fire(2000年)から
♬ Close To The Fire
https://youtu.be/APVLQE7MMrM?si=1QmMydCPGsBKeuUO

♬When Hearts Glow Cold
https://youtu.be/TCI2BqW_S0I?si=QLBXZsDgG19swApc

この美しいギター・トーンは理想的!

♬Flozen Flame
https://youtu.be/B_eHHrnF0ME?si=-YBrOvARW37Hxfww

この美しいギター・トーン、そして、
このシンセ・ストリングスの音色も理想的!
シンプルなフレーズで最大の哀愁!(;;)

♬When Hearts Glow Cold (Live)
https://youtu.be/D8htyM5LtHs?si=CgJesVQH2ifhzmIt


では他のカヤックの麗しい名曲を是非聴いてみてください🎵
♬Starlight Dancer (1977年)
https://youtu.be/VOQNpmrSEWo?si=5uhjZfH_WjVj327b

♬Phantom Of The Night (1978年)
https://youtu.be/jl1SKUIs6to?si=fRaDOHcrEmc5c8DE

♬Ruthless Queen (1978年)
https://youtu.be/zv3LchfIIaA?si=PO8wje4qbCShdt-L

♬Merlin (1981年)
https://youtu.be/0siEExxUiic?si=FsXuDSFjTzuGWQRE


EARTH  AND  FIRE (アース・アンド・ファイアー)
オランダのプログレッシヴ・ロック・バンド
♬Earth And Fire/Circus(1975年/オランダ)
🇳🇱https://youtu.be/2dZnCQW3rsM?si=f5qoT2Hajar9Lqg1

この曲はblog ⑩カッコいい!オルガン🎹プログレ🇬🇧🇳🇱で紹介しているので省略します。
https://note.com/372933/n/nfba9b572f1a3


EKSEPTION (エクセプション)

オランダのキーボード奏者、リック・ヴァン・ダー・リンデン(RICK VAN DER LINDEN)率いるロック・バンドで、アルバムを何枚発表してるのか?
かなりあると思うが、、、
バロック音楽から近代クラシック音楽まで名曲を独自にアレンジし、時折ジャズ的なアプローチも織り交ぜクラシック音楽をロックに変えて親しみ易く聴き易くしていた。ただ野暮ったく感じてしまうブラス楽器隊が今でも好きになれないが、僕は彼等のアルバムから逆にクラシック音楽のオリジナル楽曲が好きになったこともあるほど沢山のクラシック音楽の名曲をカバーしている。
彼は後にTRACE(トレース)というキーボード・トリオを結成しアルバムを3枚発表していて、こちらも同じくメロディアスでクラシカルなキーボード・プレイが堪能出来る好アルバムです♬

EKSEPTION / BEGGAR JULIA'S TIME TRIP (1971年)から /Julia (ジュリア)
https://youtu.be/529lcuQ3Zbg?si=rj8dDpCA4-8RRe3Y

♬Peace Planet / Badinerie from Suite No.2 B Minor
(J.S.Bach管弦楽組曲第2番 ロ短調 バディネリ)

https://youtu.be/w2bydImdmiA?si=HhXEX7L3kVTsoCZO

♬Julia (cover)
https://youtu.be/lr0XlvM_p7o?si=tz1WzeslPYD7rsTm


♬ VALENSIA / Gaia(ガイア) 1993年
https://youtu.be/BC6nUoiFtvM?si=CejzBTNS2PTViWWX

ヴァレンシアはオランダ出身のマルチ・プレイヤー。
この曲は日本でもヒットした彼のデビュー・シングル。
当時よく流れてましたねー♬
ポップでクラシカル、クィーンのようなコーラス。素敵な楽曲だ。


FOCUS (フォーカス)

オランダのロックでメジャー・バンドと言えばフォーカス
上げてないと怒られそうなので、
有名なギターのインスト曲だけあげとこう。
メロディアス!
♬FOCUS / Sylvia (シルビア) 1972年
https://youtu.be/OznS7X9BOxs?si=84JmWoFa6hhZQe7F


最後まで読み進めて下さりありがとう😊

ヨーロッパにはクラシック音楽からインスパイアされ、またそれをロック・バンドの中で上手くメロディアスに構築させた楽曲が多いのですが、オランダのロック・バンドも本当に美しい楽曲を作ります♬

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