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⑥ロックとクラシックの組み合わせ!🎻🎸🇮🇹

先のblog、①プログレとの出会い④クラシカル・アレンジのお手本!で紹介したアルバムは、ロック・バンドと、オーケストラ楽団またはクラシック音楽で使われる楽器を使ってのクラシカルなサウンドを見事に組み合わせ構成した美麗なサウンドが非常に魅力的なアルバムに仕上げられていた。

わざと回りくどい言い回しをしましたが、これらの楽曲はロックとクラシックの融合と言うより正確には組み合わされたものです。

アルバム全体から見ると融合とも言えるかも知れないですが、作曲の観点から見ると楽曲単位で両サウンドの組み合わせになります。

これについては楽曲の構成自論としていずれ語りたいと思っています。
え?今語れって?(笑)

簡単に言えば、バンド側はあくまでロックの演奏をしていて、オーケストラ楽団はあくまでクラシック音楽的な演奏をしているのです。 
それらを曲の構成の中で巧みに合わせたり、配列させたりしています。
どちら側にも寄っているのはキーボードだけ(笑)。
楽曲はロックとクラシックが組み合わされて成り立っているのです。

あと、オーケストラ・アレンジをしているルイス・エンリケス・バカロフという人物。彼のオーケストラ・アレンジは一聴して分かるようにバロック音楽様式に徹しているのも共通点です。
弦楽はバッハというよりかヴィヴァルディを思わせます。
イタリアという国は、音楽史から見てルネッサンス時代からバロック時代にかけて脈々と音楽を進化させてきた中心の国なのでイタリア人の感性的にクラシカルなアレンジは朝飯前なのだろうか?(笑)
いずれにしても彼のサウンド作りは天才的です!

長々と御託を並べましたが、

彼の偉業に、このアルバムをスルーさせる訳にはいかない!!
blogに紹介したニュートロルス/コンチェルト・グロッソ1に並ぶ名盤と言われるのがここに紹介する、オザンナ(OSANNA)というロック・バンドのアルバムだ。これは映画のサントラとして制作されたものです。
こちらもまた、何と美しくクラシカルなロックだろう!!
オザンナ/ミラノ・カリブロ9 (1972年度/イタリア)
https://youtu.be/2on463gehMw

あと、ラストに収録されている曲!
「カンッオーネ」
イタリアン・プログレの中でも個人的にはベスト・バラードといえる曲です。
冒頭の静かな歌い出しのフレーズがもうサビにもなるメイン・テーマなのです。
歌い出しからのフレーズが表情を変えて徐々に盛り上がっていくというシンプルな構成なのだが、それだけこのフレーズが優れているのだろう。
なんと優雅に盛り上がるフレーズなんだろう!!
それにイタリアのバンドってハーモニーの被せ方がホントに上手くてセンスあるなぁーといつも感じます。
♬オザンナ/カンツォーネ(1972年/イタリア)
https://youtu.be/yAsQb53Eim4

さらに、僕はこの曲のバッキングピアノの音の選び方がセンス良すぎるところも感動ポイント!


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