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大阪とか映画とか

ハリーの災難 (The Trouble with Harry)

アルフレッド・ヒッチコック監督作品 1955年 アメリカ

前出の『知りすぎていた男』、『めまい』とは全く異なり、ほのぼのとした
コメディータッチの作品です。
ヒロイン『シャーリー・マクレーン』のデビュー作品でもあります。

作品の舞台となったバーモント州は、アメリカで“ド田舎の代名詞” と
称されるところですが、作品に映し出される景色は、秋口の紅葉と相まって
素晴らしく、その美しさに目を奪われます。

サスペンス映画はとかくハラハラ・ドキドキに終始し、総じて重苦しい
イメージですが、これは終始ほのぼの・軽妙。
それが『シャーリー・マクレーン』の清潔感溢れるキャラクター、
素晴らしい紅葉の景色とマッチし、心温まるストーリーを展開。
ヒッチコックサスペンス作品の中では異色の存在だと思います。

見た当時は、同時に見た他の2作品と比べ異色の内容にピンと来なかった
のですが、見返す度に良さが伝わってくる感じで、お気に入りの一つです。


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