バイト先はなんだかんだ居心地がいい

突然だが私は、小型スーパーでバイトをしている。
「コンビニ以上、スーパー未満」そんな感じの店である。

価格はコンビニより安く、スーパーより高い。
品揃えはコンビニより豊富、スーパーより少ない。
一方で店員はコンビニと同等の人数である。
なのでやることは多いが、調理もないし、宅急便や公共料金もない。そんな店である。

勤務は固定シフトで、毎回同じ時間に出勤し、同じ人と一緒に勤務し、毎回同じ時間に上がる。そんな勤務。
うちの店の学生バイトは大体が週1か週2、多くて週3な中、自分は空きコマ埋め要因と化し、日数が毎週のように変動しているので、固定シフトは有って無いようなものだが。

週1で私と一緒の人は、私と毎週バイトを過ごすわけである。それはそれでかわいそうな話だが…

レジと品出し、お客さんがいなくなればバイト同士談笑、そんな繰り返しでバイトの時間はゆる〜く流れていく。
表通りに面してないので、21時を過ぎれば客足もまばら。やることも限られているので、色々話していればあっという間に閉店時間。片付けて鍵閉めて帰るだけ。

この夜のちょっとした時間が、疲れて憂鬱な夜に少しだけ彩りを添えてくれている気がする。もちろん、行くのは憂鬱だし帰ってくると疲れているのだが。

どちらかというと、バイト同士話をしに行っているような感じである。
性別も違う、学校も違う、学年も違う、年齢も違う。
そんな中、ちょっとした近況報告会みたいになっているのが良いのかもしれない。人は皆、誰かに話をしたいのだ。

だからって、連絡先は知らない、飲みも遊びもない。
お店を閉めたら「お疲れ様でした〜」で終わる、大学にも友達にもない、適度なこの距離感が案外居心地が良くて、好きなのかもしれない。

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