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発達障害の予定立てによさそうな「If-then(イフゼン)プランニング」&聴覚過敏対策グッズ紹介

こんにちは。しょうがです。

今回、知人から聞いて知った

「if - thenプランニング」が発達のルーティンづけに役立ちそうなので記事にしておこうと思いました。

If-thenプランニングとは

「もし〜の時、〜をやる」という手法。

私自身、これを知る前に無意識にやっていたものがあります。

「電車に乗ったら、本を読む」

「歯磨きするとき、洗面台で、動画を見ていい」

といった感じです。


発達障害の場合「視覚優先」も多い

●「視覚優先」とは・・・
「目に見えない、声や音による指示やお願い」より

(心理学上の言い回しはほとんど関係ないです。(イエス・バット法だの、褒めてから注意するとか、お菓子をあげてから嫌いなことをやらせるとか)

「一時停止して、何度も確認できるかどうか」
「何かを見たり聞いてて、気がそれても、巻き戻して何度でもいつでも繰り返し同じことを確認できるかどうか」が「視覚優先」の判断ライン。
なので実質「絵、動画」など目で何度も再生可能、確認可能な媒体じゃないと、記憶できません)

「絵、図形のパターン、漫画、動き、色、アイコン、デザイン、写真、動画、風景、実践」などのほうが記憶しやすい能力のこと。

●ただ、文字で書かれたマニュアル、アニメやドラマなどは「視覚で見えますが、音や、文章がごちゃごちゃしてると読めない」識字障害も併発してる方もいたりして、苦手な人もけっこういます。

●ちなみにわたしも苦手な文体があります。

<読める文体>
※オリジナルのメモ法「プログラミング型メモ」です
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やること
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・17:00  夕飯の買い物にいく
   → コンビニでメルカリ発送
   → ATMで1万円下ろす
   → 買うもの
       ・たまごx1パック
       ・豆乳1リットルx1
       ・牛肉細切れ (150gくらい)x1

・18:00   夕飯調理開始
  →チンジャオロースを作る!

   → フライパンのこげ落とし中
        → 小さいナベで作ること!
            → みつからなければ蒸し野菜に変更

   → 洗濯干す
       → 新しい柔軟剤を使う!

   → 煮込み中に、メール返事
      → 友達のネームチェック確認
         → 注意点を修正して再度UP

・19:00  夕飯完成
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●このように「時間+やること単語1行」「注意・行動事項1行」「関連するジャンルの注意、もし〜なら〜する、という判断基準・処理は段落つける」という

HTMLタグや、プログラミング、メールマガジンの仕事や勉強をするうちに「わかりやすさ」に気づいて、メモに応用した手法です。

これでだいぶ「やり忘れ」「手順の混乱」も減りました。

これだと「この項目についてはここを見たら書いてある」ということが「上から下に一直線に見ていく」だけで、探すことができます。

(需要があれば、いずれ漫画にしようとしています)


<読めない、もしくは忘れる、読み飛ばす文体>
主に「企業の社内書類」「学校のお知らせ」「役所の通知」などに多い文体。
福祉サポートの人に読んでもらったり、家族に代理で読んでもらって解読してもらってるレベルで読めません。
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・「拝啓、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。なんたらかんたら・・・」

・以前こういうことが起きたので、今後はこういう方法で処理してください。なお、こういう場合のみ、こういう処理をしてください。

・明日の社会見学では「ノート、教科書、運動靴、筆記具、お弁当」をわすれず持たせるようにしてください。
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●といった「横につながる文章」、「基本の処理と、例外の処理の構造が同じなので、見た目のイメージ(形)で理解できない文章」、「図形や写真、絵などがついていない文章」など。。
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・・・・といった「情報処理の特性」があるので

「もしも(if)」のところに「場所」を指定するのがいいです。

「場所の映像+やらなきゃいけないこと+好きなこと」をむすびつけるんです。


実践具体例


私はお風呂に入るのがあまり好きではありません。

なので

「お風呂に入る準備中、動画を見ていい」

「お風呂で洗った後、湯船のヘリにタオルをしいて、読みたい本を持ち込んで10分ほど読書したあと、瞑想していい」

ということにして、ふろぎらいの自分をおふろに誘導しています。

これは「通院は行かないといけないけど、外出も、病院行くのも嫌だ」という例でも応用できることで、

「病院行った日は、大好きな店でバイキングの食事や、ゲームを2000円までしていい

「好きな神社・本屋に寄っていい」

といったご褒美を決めることで

「いやだけど、ごほうびのために頑張る」
「自分は病院に行くんじゃない、あの店に行くだけだ」

と、洗脳しつつ、行かなければならない場所に行きやすくなります。


発達はとにかく我慢や集中が長時間もたない問題

発達障害の場合「受験勉強を1年頑張ったら、1年後好きなものを買ってやる」という長期プランの我慢ができません。

1:期間は短く区切り(10分〜60分、1通院、1おふろなど)

2:嫌いなことをやった後のごほうびは大好きなものを、体の負担にならない形で、まめに。ゲームみたいに数字で管理。

(1通院1ご褒美とか、1お風呂1娯楽(1時間)とか)

ただし、必ず「1時間したら絶対やめられる!」というわけでもないです。数字にこだわりが出やすい自閉症がある人は、1時間きっかりでやめられやすいですが、好きなことやってる発達の場合、切り替えまでに15〜30分ほど時間かかったりします。「好きなことをやめるためのエンジン冷却時間」が必要です。

なので、ざっくり自分の操作方法がわかってきた大人の発達障害は「エンジンかける、冷却時間」を含めた「スケジューリング」をされてる方も多いはず。

3:視覚的に条件づけする。幼児期は思い出すために、「行動を表してる絵や写真を壁に貼る」「絵カード」がよさそう

(病院ではじっとする、お風呂ではスマホを見ない、人が話している時は口を閉じる)

・・・など。。
これで私は少し、普通に近い生活形態になりました。

なお、絵カード作成は「発達障害サポートグループ りたりこ」さんが

下記の専用アプリを開発していますので、わりとお手軽にカードが作れるようになりました。

やることカードとは・・・

言葉が理解しにくい障害児向けに教育現場で使用されていた
「絵カード」をアプリにしたもの。

フォーマットはすでにあるので親御さんがやることは

「やる時間を指す時計の絵を選んで」
「やることを文字で書いて」(文字と同時に、音声で指示もできます)
「イラストを選ぶ」だけ

(ちなみにカード内に入れる絵を「撮影した写真」にも変更できます)


お助けになるかもしれないアイテム集

まだまだ「聴覚過敏」など、併発しやすい過敏もまとめて対処できる方法は完全にはわかりませんが

こういったお助けアイテムがありますので、よろしかったら、ぜひご利用ください

3Mのイヤーマフは、工事現場でも使われているものなのでゴツいです。

でも施設で出会った聴覚過敏の子はこれ使ってました。
でないと「日常の雑音(40dbくらいでも)」耐えられないほどだそうです。
(デシベル・・・音の大きさの単位)

ちなみに40デシベル(dB)とは

定型発達にとってはほぼ無音に聞こえる環境。
一般的には「多数派のみんなが静かって感じる」音量です。

具体的には・・・

・市内の深夜
・図書館
・静かな住宅地の昼

レベル。

ちなみにデシベルの感覚は全体でこんな感じ。

・飛行機のエンジンの音・・・・120デシベル
・パチンコ店内・・・・80〜90デシベル
・デパート店内・・・・60デシベル
・えんぴつのカリカリ音・・・・30デシベル

(どうでもいい話ですがわたしは30デシベルの鉛筆音がダメな派です。
というか「人が同じ部屋にいる気配(会話なし)」だけでも集中できません。

その環境にイヤホンなしでいちおう我慢はできるけど
「思考に集中できず、気が逸れる、アイディアがまとまらない」ラインです。

なので「苦痛とは言えないが、集中できない」という原因が音や気配だったりもしますし、そういう「半端な過敏」レベルの人も存在すると、脳内の隅に置いていただけたらと思います。)

2020年5月5日追記:

ちなみに、上記のような「ゴツいイヤーマフは機能がいいとしても職場や学校では目立つから使えない」場合、下記のモルデックスシリーズが便利です!

いろいろ選べるアソートパックがあるので、まずそれで全体のシリーズを試してみてから、1種類あう耳栓をまとめて買うといいですよ。

わたしは100均のピルケースに、陶芸中にはずす指輪や、万が一の不調用の痛み止めなどと一緒に入れて、持ち歩くようにしています。

「周囲が急にうるさくなっても、お腹いたくなっても大丈夫」というお守りがわり。

さすがいろんな国籍の人が隣のアパートに住む可能性があったりして騒音トラブルが起きたり、銃や戦車の演習だの、戦場の実習が多かったアメリカ製。ものすごい防音性。

一見ただのウレタンなのですが、何かがちがう。
やわらかくて、どんな耳の形にもぴったりくっつくかんじです。

日本のウレタンの耳栓や、電子耳栓も試したんですが、
わたしの場合、こちらよりモルデックスのほうが合ってました。

もちろん、こちらが合う人もいると思います!



ほんとにささやかな?蛇足

ちなみに、「BASARA」「7SEEDS」「ミステリというなかれ」などの田村由美先生もけっこうなゲーマーらしく、

初代FF7が発売された当時「原稿もゲームもしたい」となり

けっきょく

「10pペン入れしたら、1時間ゲームしていい」

という形で管理しながらお仕事とゲームを同時並行させたとBASARAのコラムに描いてらっしゃったような。(記憶あやふやですが)

「発達障害の場合、もしかして、こういうやり方がいいのだろうか?」

って思ったエピソードでした。

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