全てのものには意味がある
物事に過程がある以上、原因のない結果など存在しません。
つまり起こること一切には原因という意味があることになります。
師匠は『私の話を言葉ではなく意味で聞きなさい。そして、私に話す時は意味を語りなさい』と言っていました。
人は意味もなく行為していません。
どんな些細なことでも意味をもって行動しています。
皆さんは自身の行為の一つ一つにどのような意味があるのか自覚出来ているでしょうか?
人の行為を遡っていくと思いや感情にたどり着きます。
思いや感情を遡っていくと『自分のため』にたどり着きます。
そう、人は無意識に自分のために行為しているんです。
『自分のため』は自分が一番ゆえに『自分のため』を脅かすものは全て敵となります。
エゴが強い人ほど心が乱れやすいのはそのためで、結果として憎んだり、嫌ったりすることが増えるわけです。
全ての不調和は『自分のため』が原因で起こっています。
グル達が我善しの態度を改めなさいと言うのはそのためです。
人の行為の意味は『自分のため』ですが、グル達には『~のため』がありません。
『~のため』がないグル達は一体、どの立場から物事を見ているのでしょうか?
グル達は一切の立場から物事を見ています。
『全てのものは幸福に、穏やかであれ』
これがグル達の行為の意味で、神心そのものです。
人の持つ『自分のため』は『一切のため』に通ずる間接的な教えです。
グルの持つ『一切のため』は神心に通ずる直接的な教えです。
だから過ちと思われる『自分のため』にも意味はあるんです。
神は意味あるものしか与えないから、あるもの一切には意味があり、ゆえに意味のないもになど存在しないんです。
以下は日月神示の一文です。
日月神示
【夏の巻 17帖】
神の姿はすべてものに現われているぞ。
道ばたの花の白きにも現われているぞ。
それを一度に、すべて見せて、呑(の)みこませてくれと申してもわかりはせんぞ。
わかるところから、気長に神求めよ。
すべては神から流れ出ているのであるから、神にお願いして実行しなければならん。
このわかり切った道理、おろそかにして御座るぞ。
そこに天狗出ているのぞ。
【夏の巻 24帖】
すべての世の中の出来事はそれ相当に意義あるのであるぞ。
意義ないものは存在ゆるされん。
それを人間心で、邪と見、悪と感ずるから、狭い低い立場でいるから、いつまでたってもドウドウめぐり。
それを毒とするか薬とするかは各々の立場により、考え方や、処理方法や、いろいろの運び方によって知るのであるから、心せねばならんぞ。
「今」に一生懸命になりて下されよ。