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おしい!を大切に

 コロナ禍まっただ中、音楽では授業らしい事がなかなか出来なく、マスクを付けてなんとなく声を出してみたり、リズムに合わせて手を打ってみたりなど、意欲的な活動が難しいです。自分は作曲科出身なので、これを機に少し作曲についての授業を進めています。

 とは言っても、本格的な事は出来ないのは分かっています。40人近くの子どもたちを一斉に理解させることも、どだい無理な話。それでも、本当のさわりだけでも体験してもらって、作ることの楽しさや難しさを知ってもらいたいと思っています。考え方はプログラム学習と同じだと思い、一つ一つを組み立てる事からやっています。ここからPBLに繋げられればさらに良いかとも思っています。

 指導をするにあたり気を付けていることは、「間違いはない」事を子どもたちに強調しています。ここでは使えないけれど、もう少し勉強すると使えるようになると言うことを言っています。

 例えば手始めにメモ用紙を使い、ドミソの音だけで8つの音を繋げる事をさせます。「ドミミソミソミミ」とか「ドドドドミドドド」など思い思いの音を羅列します。「ドミソ」と「8つの音」の2つさえ合っていればクリアとなるので、ここは簡単にできると思います。オルガンや鍵盤楽器を使って、確認させても良いでしょう。

 次は数字を1から8まで書かせて、いくつかを繋げさせて、リズムを作ります。「ド_ミソソ_ド_」など繋げたところは長く伸ばす事を確認しながら、確認していきます。ここでやってしまうのが、繋げたところに音を入れてしまったり、8つの音にこだわって、長さが変わってしまったり(ド_ミソソ_ド_ミソド)する事です。

 こんな時におしい!!を出して支援します。子どもたちは様々な形式でこちらに書いてきます。その意味をくみ取ってから、出来ているところをまず確認して、おしい所を指摘していきます。例えば「繋げようとしているところが分かるように書いているのは素晴らしい。おしいのは、繋げた所には音が1つだけ入れれば良いんだよ」とか、「前の事をよく覚えていて、8つの音を出してくれたのは素晴らしい。おしいのは、8つの音の長さ分だけを考えて音を考えてほしい」などです。

 子どもたちは初めての経験なので、何が正解か分からず、すぐに答えを聞いてこようとします。でも、間違いがないので正解もない。ここの場所では、この使い方は出来ないと言う教え方にしています。実際次の課題では、使えなかった物が法則に従えば使えたりもします。でもそれは順を追っていかなくては習得できない物なので、ゆっくり教えています。

 プログラミングと同じで、法則をつかみさえすれば、どのような道順でもゴールにつくことは出来ます。その道順を色々模索してほしいです。
 ちょい、とりとめの無い感じですが、続きは気が向いたらです。

今日の8小節 15曲目

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16曲目

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ではでは

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