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小学校での楽典

 今日は母が入院するとのことで、年休を頂き実家に来ています。休みなのですが、何かやっていないと落ち着かない性分なので、今やっていることをご紹介いたします。

 小学校での音楽は、歌唱や器楽などの活動中心に教えることが多いと思いますが、楽典となると一気に教員皆さんの志気が落ちていることが感じられます。理由は音楽科教員は分かりきっていることなので、飛ばしてもあまり支障が無いと感じている方が多い。それより活動方法や内容そのものに熱を注いだ方が、結果が分かりやすい。また、子どもたちも小難しく語られるのが苦手な子が多く、勉強の負のイメージで捉えられやすい。それならば、できるだけ譜面や理論をやらずにやっていった方が良いという考えがあることと思います。

 自分も教員駆け出しの頃は、目先のみにこだわり派手な演出をして、子どもたちを満足させれば良い。と思っていた頃もありました。しかし、理論的の基礎的なことは、物事の考え方の根本的な物であり、子どもが自己学習を進める上での大切な物となってくると思います。

 先生方を見ても、教科書のことを通り一辺倒になぞり、子どもが難しいと言うと「よく読みなさい」「書いてある」などと言った指導が見られることもあります。何故、楽典は難しい物(と言うかめんどくさい物)という認識になってしまったのか考えてみました。楽典は、活動学習とは違い身体よりも頭を使った学習であること。教科書には系統立てて載ってはいるが、まとまっての見通しがわかりずらいこと。教員には、なぜこの学習がここで必要になるかと言うことが結びつけずらいこと。そして子どもたちがやってみて、出来た喜びや新しい発見といった実感がわきにくいことだと思います。

 自分は、楽典は音楽を学習する上でのルールと捉え、覚える頻度が高い物からプリントにしています。子どもたち(ブラバンの子)は、自分のペースで学習を進め、出来たらこちらに持ってきて丸付けをするようになっています。内容は上段に覚えること、下段は確認の穴埋め。と言っても上段を見ながら書き写していくのみのような物で、サクサク進める子も多くいます。はじめのうちは、すぐに提出して達成感がもて、やる気も持続できるような工夫もしてあります。3連符やシンコペーションなどの実際に身体に染みこませないと理解が難しい項目は、あえて後回しにして、ある程度イメージが付くようになってから出すようにしました。

 1枚目を参考に載せます。より良いプリントにしていくために、ご意見頂けると嬉しいです。

楽典プリント01音楽のこと_page-0001

ではでは


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