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なぜ人類は宇宙人に出会えないのか?フェルミのパラドックスとは?【真実の目】

1950年、ロスアラモス国立研究所で、ノーベル賞を受賞した物理学者でマンハッタン計画の中心メンバーだったエンリコ・フェルミは、昼食時に地球外生命体についての会話の中で、「宇宙人はどこにいるのか」という質問を投げかけました。
フェルミは、地球上のアリの数やアメリカのピアノ調律師の数についての質問と同じように、宇宙文明の数を推定したのである。
地球と同じような環境の惑星が存在する確率から、フェルミは我々の天の川銀河系だけでも1000以上の文明が存在すると結論づけた。

しかし、フェルミが推定した宇宙の知的文明の数は、実際の数よりはるかに少なく、200万近くあるのではないかと言われている。
例えば、現在の地球文明が今後200年発展し続ければ、レベル1の惑星型文明に到達し、3000年発展すればレベル2、つまり「攻撃型」の文明に到達することになる。
さらに10万年から10億年かけて発展すれば、レベル3の銀河系文明に到達することができる。

数学者のジョン・フォン・ノイマンは、自己複製する宇宙機械の存在も提唱している。
これは、生物のように自分と似た答えを作り出すことができる機械である。
もし、高度な文明がそのような機械を1台だけ宇宙に打ち上げたとすると、数百万年後には、その文明が存在する銀河系のほぼ全域でその機械を見ることができるようになります。
したがって、宇宙文明が存在すれば、高い確率でその痕跡を人類が観測することができる。

しかし、宇宙には多くの高度な文明が存在する可能性が高いにもかかわらず、なぜ人類は宇宙文明を発見できないのかというパラドックスが残っている。
このパラドックスに対する解釈は、ベアード仮説やグレートフィルター仮説など、100以上あると言われている。

ベアード仮説は、地球は宇宙では珍しい存在であり、宇宙で唯一の高度な文明であるとするものである。一方、グレートフィルター仮説は、生命は進化の過程でいくつかの大きな障害を乗り越えなければならないが、どんな運命にも乗り越えられない壁があり、その壁にぶつかった文明は絶望的な運命にあるとするものである。

したがって、宇宙のあらゆる文明は、宇宙移民技術を生み出す前に、乗り越えられない壁にぶつかり、そのために地球外生命体が1つも見つかっていないのではないだろうか。
しかし、この仮説は人類文明にとっても好都合である。なぜなら、地球外生命体が一匹も見つからないということは、他の文明はこの大きな壁を越えていないことを意味するからである。

結論として、"宇宙人はどこにいるのか?"という疑問にはまだ答えがなく、地球外生命体の存在の可能性をめぐるパラドックスや仮説はまだ多く残っている。
しかし、人類が宇宙の探索と研究を続けていけば、いつかこの疑問に対する答えが見つかるかもしれない。

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