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銀行の形を変える 鍵はテクノロジー【日経モープラFT】(2023年4月19日)【テレ東BIZ】

銀行業の未来:テクノロジーは銀行業をどう変えるか – 住信SBIネット銀行社長 丸山典昭氏との対談

先月29日、住信SBIネット銀行が、インターネット銀行として初めて株式市場に上場しました。
住宅ローンを主力事業としてきた同行は、一般企業への銀行機能の提供を目指している。
社長の丸山が、伝統的な銀行業からテクノロジー主導の企業へと転換するビジョンを明らかにする。

背景

住信SBIネット銀行の丸山憲明社長は、銀行業界歴が長い。
伝統的な銀行を経て、2000年にSBIホールディングスに入社し、SBIモーゲージの社長を務める。
2014年、住信SBIネット銀行の社長に就任。
住宅ローンに強い丸山は、この分野のエキスパートとなった。今回の株式上場を機に、新たな方向への舵取りを目指す。

マーケットパフォーマンス

住信SBIネット銀行の株価は、公開価格1200円に対して約50%上昇しました。
シリコンバレー銀行の破綻やクレディ・スイスの経営不安など、世界的な金融不安の中、このような業績を達成することができました。
丸山は、このような厳しい環境の中、2度目の挑戦で株式公開を成功させることができたことに安堵と満足感を抱いています。

新規事業の立ち上げ

住信SBIネット銀行の次の成長の柱は、リテール・サービス業向けの金融サービスやシステムの提供です。
この戦略は、丸山が2014年の時点で予想していた、アップルの銀行サービス開始をヒントにしたものです。
Google、Apple、Facebook、Amazonといった大手テック企業がいずれ銀行業に参入すると考え、その流れを汲むビジネスモデルの構築を目指した。

技術的な革新

フィンテック、モバイルテクノロジー、クラウドコンピューティング、オープンAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の進歩が、住信SBIネット銀行の新規事業参入を可能にしました。
これらの技術革新により、銀行のシステムと外部企業のシステムとのシームレスな連携が可能になりました。
丸山は、銀行業界において、このような変革の機は熟していると考えている。

パートナーシップとサービス

住信SBIネット銀行は、すでに高島屋や日本航空などの企業と提携し、カスタマイズされた金融サービスを提供しています。
その一例が、スマートフォンを使って入出金や店頭決済ができる「タカシマヤネオバンク」サービスです。
また、毎月積み立てを行い、12ヶ月後にボーナスとしてお買い物券がもらえる「すごカク」サービスも注目です。

同行の小売業との連携は、従来の銀行サービスを様々な業界のユニークなニーズに対応させることの可能性を示しています。
住信SBIネット銀行は、新たな可能性を追求し進化し続けることで、急速に変化するテクノロジー主導の世界における銀行の未来に先鞭をつけることになるでしょう。

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