ランニングで拾い上げた空想のたね

ピチャ。ランニングシューズが水たまりで声をあげた。
5月にはいり、7カ月ぶりのランニングを再開した。その矢先に梅雨に入った。

ジョグ程度の速さで、細胞に動きをつける。内と外がひっくり返ったら、お腹辺りに肉が見える。内臓脂肪の貯蓄はヤバイ。あわよくば、脂肪消滅!そんな意図で始めた。

先日ランの途中、ホームセンターのトイレへ寄ると、目の前で、高齢の男性が重たい荷物ごとひっくり返った。思わず、駆け寄った男性と私と若者。

手押し車に山ほどの荷物を載せ、その方は動こうとしていたが、『載せすぎだよ、おじいちゃん…。』みんなの心の声がする。

若者と私ともう一人の男性と3人で、山ほどの荷物をまとめ上げた。
その空間のその場所には、高齢の男性、若い男性、中年男性、中年女性(私)がいたけれど、他に目に見えない人類の輪があった。

同じ時代に生きてるから出逢えた4人。私には同じ時代に生きてなかった人で、出逢いたかった人が沢山いる。

この世界で出逢えることは、奇跡なんだろうなぁと、荷物を縛り上げながら思った。ランニングは、日々の暮らしの中、空想する種を拾いあげてる気もする。

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