見出し画像

夢から醒めた

開かずの扉が音を立て始めたのは、いつからだったのだろう。人生にはある日突然悲しみの雨が降ってくることがある。雨が降り続けると悲しみに埋もれ、息をすることが苦しくなり、生き辛さの渦に巻き込まれていく。それでも、死を選ぶ勇気なんて持ち合わせてないから、毎日生きることを続けていく。なぜ産まれたたのだろう?なぜ生きるのだろう?どれだけ考えたって答えなんて出ないし、考えれば考えるほど頭はグルグル回るし、でも考えることをやめれないから余計苦しくなっていく。そう、自分のことをこれだけ見つめることなんて、かつて経験したことなんてなかった。見つめれば見つめるほど闇が溢れ出て、自己を全否定してしまった。暗闇の宇宙空間をただ彷徨っている不確かな物体、それがわたしだった。

これが、2017年12月からのわたしの内側のこと。その時から3年の時間、人生初体験を積み重ねた。体内の水分が全て涙で出ていき、瑞々しさを失った。そんなことを知る人はこの世界に誰もいなく、私はひとりぼっちでトンネルの中にうずくまり、差し込む光を求めて少しずつ歩いてきた。

同じ失敗を繰り返してきたこと、依存を繰り返してきたこと、そんな自分に嫌気もさして、全てをひっくり返そうとした。笑顔を褒められることが多かったわたしなのに、それをどこかに忘れてきてしまった。

ただ浮遊して生きていたわたしは、自分の魂からの望みを叶えるべく1日1日過ごしてきた。今でも悲しみの雨は突然降ってくる。でも、あの頃の自分とは違って、しなった軸を早めに元に戻すことができるようになった。

今月古い時代が終わりを告げ、「風の時代」の幕が上がる。その新しい時代のスタート地点に立つために、わたしのこの3年があったんだと今は思う。

手放したモノ、やめたこと、沢山ある。その中の一つに、私の心を解放したことがあった。最後までどうしても手放せなかったモノを手放した事で、自分の心を解放できた。

人生で一番辛い日々だったけど、人生で一番大切で愛しい日々だった。わたしの帰る場所は、わたし自身。

香りの事、花、植物の事、これから進んでいく道はこの3年をかけて手に入れたモノです。そして、来年も新しいことにチャレンジしていきます。もっともっと内から外へ突進していきます。

自由に軽やかに変幻自在に、風に背中を預けウニョウニョと変化し続けていきたい。2017-2020の長い夢から覚めた私。
2021からは新しい空間と時間に、礎石を一つずつ置いていきます。ありきたりな言葉だけど、人生は短い、そして一度しかない、その儚いかけがえのない自分の存在を宇宙空間で点滅させ続けていく。わたしがわたしをいつでも見つけられるように、ずっとここに在る。だって、わたしは星のカケラだったから。

ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛してます


この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?